アイズの独り言>

こんにちは、前野です。
6月に続いて今月もブルべを走ってきました。

参加したのはオダックス近畿主催のBRM709大津200㎞
コースは大津の近江大橋北側をスタートして琵琶湖大橋のある堅田から山へ向かい鯖街道を北上します。花折トンネル、朽木、檜峠を経てマキノで琵琶湖の湖岸へ。
海津大崎、奥琵琶湖パークウェイ、旧賤ケ岳トンネルなど奥琵琶湖を満喫し、湖東は湖岸道路をひたすら走って大津の近江大橋近くに帰ってきます。

鯖街道以外はほぼビワイチの時計回り版。
琵琶湖一周をするときは基本的に反時計回りで走るので、見慣れた琵琶湖の景色も少しは新鮮に感じられるかもしれません。それに奥琵琶湖パークウェイを自転車で登るのも初めてです。

 

6:00 近江大橋北側からスタート

自宅から自走で20㎞程走って大津のスタート地点に到着。4時に家を出た直後はライトが必要でしたがすぐに明るくなって到着した頃にはこの通り。
今日の天気予報は昼頃から時々雨。気温が高すぎるよりは多少の雨で涼しくなった方が走りやすいはずです。
車検を済ませ、ブルべカードを貰って全体ブリーフィング。時間制限のあるコントロールポイントは一か所のみで写真を撮って通過証明にするフォトコントロールが三か所。注意するべきは奥琵琶湖でトンネルを通過する際に歩道を進むくらいでしょうか。

今回のブルべもスタートは名前を呼ばれた順。なんと2番目に呼ばれてすぐにスタートしました。

 

 

7:50 50.1㎞ フォトコントロール1道の駅朽木新本陣

堅田までの国道は信号が多く、加速して巡航体制に入った途端に次の信号で停車。風向きはよく、30㎞/h台半ばで走れるので信号に阻まれなければどんどん進みました。
堅田から途中集落、花折トンネルへの登りはスタートからの勢いに任せてガシガシ踏んで登っていきます。何度も走っている道で曇っていたのでフォトコントロールの朽木まで写真は無し。
道の駅に着くと通過証明の写真だけ撮ってすぐに出発です。

 

9:08 海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ

朽木から檜峠を越えると琵琶湖の湖岸へ向かいます。今津、マキノを通って奥琵琶湖へ。4月は花見客でにぎわう海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ向かいます。
自転車で奥琵琶湖パークウェイに行くのは初めて。
標高は花折トンネルの方が高いので大したことないだろうと思いながら登り始めました。暑さでボトルの水が残り僅かなので展望台の自販機で冷たい飲み物を補給したいところです。

9:43 95.3㎞ フォトコントロール2奥琵琶湖パークウェイ

奥琵琶湖パークウェイは九十九折が続き、今回のコース中では最もしんどい登りでした。気温が高く汗が噴き出し、水を飲もうにも90㎞以上走ってきたのでボトルは空に…
「先月の米原600㎞に比べれば大したことは…」と思いながら淡々と回し、ようやく展望台に着いたのでした。通過証明の写真を撮ったらすぐに自販機で飲み物を購入。
サイクリング中に一気飲みは良くないとわかっているのですが、500mlをあっという間に飲み干してしまいました。一息ついて展望台を出発します。

 

10:04 雨が降るようには思えない

展望台から先は湖岸道路まで下りかと思いきや、アップダウンが続きます。
GPSに表示された平均速度がどんどん低下していくのが気になりますが、暑くてペースは上げられません。2つ目のピークを越えると今度こそ下り。
ビワイチで何度も寄った塩津のローソンで水2Lと軽い補給食を買って旧賤ケ岳トンネルへ。

旧賤ケ岳トンネルへの登りは奥琵琶湖パークウェイの直後なのであっさりとクリア。竹生島が見える定番の撮影ポイントがあるのですが、雲が多く景色がいまいちだったので今回は素通りして先を急ぎます。
この先は本当に平地だけ。風との勝負になります。

 

10:53 119.9㎞ PC1道の駅湖北水鳥ステーション

旧賤ケ岳トンネルから20㎞ほどでPC1に到着。ここではアクエリアス1本とINゼリーを購入。もう少しで昼時なので座って食事をしてもいい気はしますが午後から雨予報。のんびりしていると雨の中走る時間が長くなりそうなので足早に出発しようとすると背後から名前を呼ぶ声が。
振り返るとそこにいたのはシクロツーリスト誌やランドヌール誌でおなじみの田村さんでした。まさか奥琵琶湖で会うと思っていなかったのでこれにはびっくり!

 

 

11:51 144㎞ 彦根の市街地付近から暗雲立ち込める

湖北水鳥ステーションで雨雲は見えませんでしたが、南下するにつれて進行方向に黒い雲が見え始めました。今にも雨が降り出しそう。そして信号と交通量が増えてきて思いのほか平均速度が上がりません。今回は停車も含めた平均速度を25㎞/h以上で維持できれば7時間台での完走が狙えます。彦根付近でGPSに表示されていた平均速度は24.4㎞/hほど。峠が無いので自然と平均速度は上がっていきそうですが、交通量増加に伴う徐行と信号待ちの時間が増えて8時間切りは怪しくなってきました。彦根城前の交差点で右折するために5分近く停車したのは参りました。

 

雨雲レーダーの様子

彦根を抜けたあたりで雨が降り始めました。最初は小粒でぽつぽつと。遠くには時折稲妻が光ります。
暑さに参っていたので多少の雨は涼しくて好都合と思っているとあっという間に土砂降りに変わりました。
雨の降り始めに雨具を着なかったので全身ずぶぬれで、レインウェアを着るタイミングが有りません。目の前が真っ白になるような凄まじい雨の中無心で進んでいきます。泥除けとマッドフラップがあるので路面からのしぶきは抑えられますが、雨の勢いはそれを圧倒していました。

この雨雲レーダーのスクリーンショットはゴール後に撮りました。豪雨の最中は写真を撮る余裕が全くありませんでした。

 

13:23 182㎞ フォトコントロール3サイクリストの聖地石碑

 

全身に激しく雨粒が打ち付け、自転車が走る道路の端はほぼ冠水しているような場所もあり経験したことのない状況です。
それでも速度の低下を最小限に留めて最終フォトコントロールに到着しました。この石碑、確か数年前に作られたはずですが何故このポーズ…?
安易に聖地と書いてしまうのもなんだか…

 

 

短時間の豪雨で道路は一部冠水

琵琶湖大橋付近で雨の勢いは少しだけ緩まりましたが、ゴールまで残り2㎞位のところで再び滝のような大雨に。車も多く車道を安心して走れないので歩道を徐行しながらゴールまで行きました。

 

 

14:16 201㎞ フィニッシュ

奥琵琶湖にいた頃は14時前にフィニッシュすることを目論んでいましたがそう上手くは行きませんでした。結局14:16にフィニッシュ。8時間16分での完走となりました。

コースプロファイルから楽に完走できるだろうと思ってエントリーした今回のブルべでしたが、やはり楽なブルべは無いということを思い知らされました。滝のような雨の中走り続けるなんてブルべ以外じゃ考えられません。

 

2022年版オダックス近畿200㎞ピンバッジ

ゴール受付で主催者の方にブルべカードとフォトコントロールの写真を確認してもらい無事認定。オダックス近畿のピンバッジも購入できました。このバッジはオダックス近畿がオリジナルで作っているもので、毎年デザインが変わります。完走したブルべでこれを記念に買うのがちょっとした楽しみです。

 

京阪電車で京都へ帰る

帰りは浜大津から京都市内まで京阪電車で輪行して帰りました。車内は空いていて、京都駅で乗り換えのために歩かなくていいのでおすすめです。路面電車から地下鉄に変化するのも楽しいですよ。

今週末の7月24日(日)までグランボアオンラインストアでは夏のセールを開催しています。
掲載商品が表示価格より1割引きとお買い得です。(お取り寄せ品、受注生産品など例外もあります)

今回のブルべでも使用しているグランボアタイヤも勿論対象です。
自分がランドナー使っているタイヤは650×42Bですが、普通のロードバイクでも使える700×26Cやディスクロードにおすすめの700×30Cもラインナップしています。
グランボアタイヤのポイントでもある乗り心地の良さを体感していただけるはずですので、初めての方もこの機会に是非お試しください。

まえの

こんにちは、前野です。

6月の半ば、600㎞ブルべに参加してきたので紹介します。

 

久々に参加した600㎞ブルべはオダックス近畿主催のBRM618米原600㎞
滋賀県のJR米原駅前をスタートして信州を満喫するコースです。

当初は諏訪湖までの往路に野麦峠が含まれていたのですが、通行止めでスタート1週間前にコース変更。
野麦峠の代わりに開田高原を経由して諏訪湖まで向かうことになりました。
コース説明にはこう書いてあります。

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近畿から信州に行くには車を使うしかない。
そう思っていた時期が私にもありました。
ですが、よくよく考えてみると近畿の東端、米原からならば行けなくはない訳です。

出来るのならば行くしかありません。
しかしどう考えても長野県内は夜間にしか通過しないので風景もあまり見えないんですよね。
ほとんど岐阜県内の風景しか記憶に残らないはず。
苦労するしかないと分かってはいます。見返りが少ないことも予想出来ます。
ないないずくしであっても、そこに道があるのならば行くしかありません。
それが旅人(ランドヌール)というものでしょう。

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何というか、普通じゃないですね…
そもそも今回エントリーしたのは最も日照時間の長い時期に近場でエントリーできる600㎞という条件で探したから。日照時間が長い季節なら夜間走行は短くて済みますし、気温も寒くないので走りやすいはずです。
ただ、この米原600は登りが多く、コースの難易度はやや高め。600㎞で獲得標高7500mなので山岳コースと言って差し支えないでしょう。

300㎞以上のブルべはSR600紀伊山地を一昨年に走ったのを除くと2019年のPBP前に走った守山300㎞以来になります。
PBP以降参加したブルべは数えるほどで2020年はSR600紀伊山地のみ、2021年は200㎞を2本。
SR600紀伊山地は計画的に宿を取って走ったのでもはやツーリングでした。夜通し走るサイクリングをしていないので、400㎞以上のブルべの走り方をもはや忘れています。

そして今回は600㎞ブルべ初完走を目指す友人と共に走るので二人で確実に完走できるように制限時間をフルに使う計画を立てました。その名も「40時間計画」
600㎞ブルべの制限時間が40時間なので制限時間目一杯使って完走しようという計画です。
初日は5~22時で約300㎞を走り22時~翌朝4時までホテル滞在、二日目は4時~21時の間に残りの300㎞を走ってゴールを目指します。

 

 

一緒に走る友人は手前のディスクロードで出走

JR米原駅を5時にスタート。今回一緒に走る友人とは5月に湖東の峠巡りをしたり、小浜日帰りサイクリングを一緒に走って調整済み。

彼とは5年ほど前に大津スタートの600㎞ブルべを一緒に走ったのですが、悪天候と計画不足でDNFに。その頃の自分は400㎞でも600㎞でも出たとこ勝負。宿は取らずに勢いに任せて夜通し走り、なるべく早くゴールするスタイルだったのでそれに600㎞が初めての友達を巻き込めば当然の結果でした。

今回はその時の反省を活かしてエントリー前に走行計画を作成しました。
ホテルに6時間滞在することを計画に入れ、制限時間ギリギリのタイムスケジュールで完走を目指します。

 

5:46 関ケ原

スタートは一人ずつ呼ばれた順番に出て行くので友人と同時にスタートは出来ず、しばらく短独走。友人を追いかけて合流できたのはスタートして15㎞ほどの地点でした。関ケ原付近は大型車が多い国道でしたが、垂井から先は旧中山道をトレースする巧みなルート運びで快適でした。

 

7:38 64.5㎞地点の関市内でパンク

スタートから2時間半ほど経った頃、友人が前輪の空気圧が下がっているということで停車。焦らずパンク修理です。
パンクの原因はタイヤブート。実は同じことを自分も過去のツーリングで経験しています。
少し前に二人でおにゅう峠を走ったのですが、その時に小さなサイドカットをして念のためにタイヤブートを貼っていました。ただ、このタイヤブートはあくまでも応急処置用で、張ったまま使い続けるとタイヤブートのふちがチューブと擦れてパンクしてしまいます。
応急処置したタイヤをそのまま使っていたことで起こるべくして起きたパンクでした。友人も前輪のタイヤに不安を感じていたようで、サドルバッグの中から予備タイヤが登場。タイヤも交換して不安を取り除きました。
タイヤとリムの嵌め合わせがきつくて時間がかかり、結局パンク修理と近くのコンビニで一息ついたので30分ほど停車。この間にどんどん抜かれてほぼ最後尾に。序盤とは言えみんなが先に行くのを見送ると焦ります。

 

10:54 岩屋ダム

3年前の京都1000㎞でも走った道を通って飛騨方面へ進んでいきます。道の駅平成、そして岩屋ダム。岩屋ダムは二人で初めて走った600㎞ブルべの時にDNFがよぎり始めた場所だったので感慨深いです。
今日は二人とも快調で天気は曇り。じつはこのブルべも雨が降るか微妙なところで1週間くらい前から天気予報とにらめっこをしていたのですが、結局最後まで雨が降ることなく終わりました。

 

12:41 161㎞地点 PC1

そんなこんなで多少の峠も挟みつつ161km地点のPC1に到着。ここはスタッフの方が待機している有人PCで飲み物と補給食の用意がありました。関市以降しっかり補給できる場所が無かったので助かります。パンと飲み物を貰い、15分ほど滞在して出発。ここから先が本格的な登りの始まりです。

 

14:06 飛騨小坂から約15㎞、1000mアップの登り

PC1を出るとすぐに長い登りに。頑張ってもペースは上がらないので二人で話をしながら登っていきます。雲が多い天気ですが雨が降ることは無さそう。楽しいけどしんどい時間が続きました。普通のツーリングだったら濁河温泉かこの先の開田高原で一泊したいですね。

 

14:54 日本一の溶岩流展望台

ようやく登りがひと段落すると道は尾根伝いになって緩やかにアップダウンを繰り返します。あいにく雲が多く御嶽山全体を眺めることは出来ませんでしたが、さすが信州と思わせる景色でした。ここから先は開田高原に向けて長い下りになります。

 

16:21 御嶽山

開田高原への下りの途中で他の参加者の方が大勢立ち止まって写真を撮っているポイントがあったので僕たちも停車。「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」という石碑で、シドニーオリンピックで金メダルを取った高橋尚子さんが高地トレーニングをしていたことに由来しているようです。

石碑正面には御嶽山、裏には乗鞍岳が見える最高のビューポイントでした。

 

16:22 景色のいい場所に石碑があると撮りたくなりませんか?

乗鞍にはしばらく行っていませんが、乗鞍を通るSR600もあるのでそのうちチャレンジしたいです

 

乗鞍を眺めながら下る

標高が高く、下りでは寒いくらいの気温なのでレインジャケットを羽織ります。

開田高原までの道は路肩が広くとられていて、赤い舗装の部分は高地トレーニングをするランナーが走りやすいように整備されていました。下った先にはきれいに整備されたトラックで陸上選手がトレーニングをしていました。この下りはダイナミックでとても楽しかったです。

 

19:09 権兵衛トンネルへの登りで日没

開田高原区間を抜けると木曽でようやくデイリーヤマザキを見つけて小休止。ホテルを予約している諏訪まではまだ距離があるのでパンとプリンを食べました。

木曽から伊那谷へは権兵衛トンネルを越えていきます。トンネルの入り口までヒルクライム。

 

19:23 権兵衛トンネル手前

権兵衛トンネルが見えたところで一旦止まって装備を整えます。友人はサドルバッグがタイヤに擦りそうだったのでバックルを締めなおしていました。権兵衛トンネルは4㎞の下り基調。こんなに長いトンネルはなかなかありません。交通量も少なくて伊那谷への下りを楽しみました。

 

19:48 暗くなった伊那を走る

4㎞続く権兵衛トンネルを抜けると辺りは暗くなっていました。伊那谷へ下り辰野、岡谷、そして本日の宿を取っている諏訪を目指します。辰野では道路が川から近く、時々道に蛍が飛んでいました。

 

ランドナーに装備しているライト

自分の乗っているグランボアランドナーはSON28ハブダイナモで前後のライトを点灯します。フロントはSON Edelux2、シートチューブに直付けされたテールライトはキムラTL-06Dです。

フロントライトのEdelux2は上側への光がカットされたワイドな配光で遠くまで均一に照らしてくれるので路面が見やすく安心して走れます。
テールライトのTL-06Dは走行中の安全確保はもちろん、停車後も明るさを維持して光り続けてくれるので信号待ちも安心です。
ライトが充実すると夜走るのが楽しくなりますよ。
ちなみに400㎞以上のブルべでは前照灯2灯以上装備がルール上必須。フロントキャリアの左側にキャットアイVOLT800をサブライトとして装着しましたが今回は一度も使いませんでした。

サブライトのVOLT800は悪天候時に点灯させるほか、自転車から簡単に外せるので夜間のパンク修理などにも役立ちます。

 

 

22:03 初日は中間地点の諏訪で終了。残り300㎞

21時過ぎに諏訪のホテルに着いて近くのマクドナルドで夕食。ご当地の食事を食べたいのですが時間が遅くて店が開いていないのと、睡眠時間が惜しいのですぐに食事が出来るファストフードで正解でした。
風呂に入って装備を整え、23時頃就寝。今日はたくさん登りました!明日は少し楽かな?

 

【2日目】

アラームの音で3時に起床。ブルべ中に4時間眠るとめちゃくちゃ回復します。
ホテルを出て集合場所のファミリーマートへ。黒から濃い青になっていく空を見ながら朝食を食べ、友人と合流しました。4時にコースへ戻り二日目スタート!

 

4:07 フォトチェック諏訪大社前宮

再スタートしてすぐ、フォトチェックの諏訪大社前宮で撮影。空がどんどん明るくなっています。

 

4:14 杖突峠で夜明けを迎える

杖突峠の序盤で空はこの通り。杖突峠に来るのは確か2回目ですが、諏訪側から登るのは初めて。最初に訪れたのは6年前。浜松をスタートして中央構造線沿いにソロツーリングをした時でした。浜松から兵越峠、下栗の里、しらびそ峠、分杭峠、そして最後に杖突峠を通って諏訪がゴールでした。下栗の里ではおばあさんが一人で切り盛りしている民宿に宿泊。まだ続けていらっしゃるのだろうか…

 

5:01 杖突峠から先は霧の中

杖突峠の南側は霧が出ていて気温も低そう。しばらく下って高遠へ。周りにブルべの参加者はいません。多くの方が諏訪ではなく、杖突峠を越えてから仮眠を取ったようでした。睡眠時間を多くとった分、ギリギリのタイムスケジュールで走っているのでゴールに間に合うのか少し心配です。

朝5時に杖突峠の上にいて、夜までに米原駅へ自転車で移動するなんて実感が湧きませんよね…

 

6:55 信州は山がきれい

淡々と距離を消化していきます。しばらく大きな峠は無いので景色を楽しみながら。前日は雨こそ降らなかったもののずっと曇り空。今日は青空に南アルプスが映えています。

阿智に着くとコンビニで休憩して峠越えの準備。清内路トンネルを通って木曽に戻ります。

 

10:05 阿智から清内路トンネルを越えて木曽へ

清内路トンネルは前日通った権兵衛トンネルと同じく市街地からしばらく登った先にあるトンネルなので入り口まで標高差500mを登らされます。

 

11:06 馬籠峠

清内路トンネルを通って木曽へ戻ると次は馬籠峠の登りになります。なんだか昨日より登っている時間が長いような。馬籠峠はハイカーの方もちらほら。

 

11:14 フォトチェック 馬籠宿

馬籠峠から下るとフォトチェックの中山道馬籠宿に到着。撮影とトイレ休憩を挟んで出発。下りきるとすぐに次の登りが始まります。そして天気が良くて景色が映えるのは嬉しいのですがとても暑い。2本のボトルがあっという間に空になっていきます。

 

14:05

アップダウンは続きます。この辺りまで来ると徐々にほかの参加者に追いつき始め、時間内完走の勝算が立ってきました。

 

14:21 後半も名の無いアップダウンが続く

通称?茶畑の登り。茶畑の中をロングストレートが突っ切っています。峠ではないけどしっかり登る道が次々と登場。500㎞過ぎればゴールまで残りは平坦。そう言い聞かせながら淡々と登りました。

 

 

17:49

山の中から市街地に戻ってきました。まだ滋賀県にも入ってないのに岐阜城を見るとゴールに帰ってきたような安心感を覚えます。

 

18:01 長良川沿いを走る

往路とほぼ同じ道を通って米原まで。500㎞以上走っているので二人とも疲れているけど夜間走行を避けたおかげかモチベーションは高く、走ることを楽しめています。

 

19時すぎ 垂井から関ケ原への登りで日没を迎える

2回目の夜がやってきました。とは言ってもゴールまでもう少しなのでエネルギーを使い切っても大丈夫。このままいくと20時半には確実にゴールできそうです。パンクしてもギリギリ間に合います。

 

2人揃って完走 39時間17分

国道27号線で友人が前に出ると猛然とペースアップ。600㎞ブルべの終盤とは思えないスピードで関ケ原への暖斜面を登っていきます。あまりにも早いので千切られないように空腹の腹に力を入れて着いていきました。以前走った米原600㎞でも最後は関ケ原を越えたのですが、その時一人で走っていた時とは比べようもないペースで登りをクリア。ここにきてなかなか会えなかった他の参加者の姿も。

関ケ原でのペースアップのおかげで米原駅前のゴールには20時17分に到着しました。

主催者の方にブルべカードを提出し、2人そろって600㎞完走の認定を受けることが出来ました。

 

コースは今まで走った600㎞ブルべの中で最も過酷でしたが、夜間走行を避けて睡眠を十分にとったおかげで最後まで調子よく走れました。それに今回は友人がいてくれたおかげでソロ参加の何倍も楽しいブルべでした。
タイムを意識して走るブルべもまたやりたいですが、友達と参加するなら楽しく走れるこのスタイルがいいですね。

次回は10月の守山300㎞を一緒に走る予定です。

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明日から夏のセールが始まります。商品1割引きとなりますので是非ご利用ください!

【店頭セール】
日時  7月17日(日)10時頃から18時頃まで
店頭商品すべて店頭価格から1割引きとなります。ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外となります。

【通販セール】
7月18日(月)から7月24日(日)まで。
オンラインストア掲載中の商品すべて表示価格から1割引きとします。ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外となります。

 

まえの

こんにちは、前野です。
アイズバシクル改装工事中の先月3月6日と7日にオダックス近畿主催の200㎞ブルべに参加してきました。今回は2日連続出走の2本立てでお送りします。

まず土曜日はBRM306近江八幡200㎞。近江八幡駅近く発着のコースで獲得標高1500m程、登りが少ない優しいコースです。


僕がスタートするのは午前8時。
この日はアイズにバイトで来てくれていた井越君の初ブルべ(4月から新社会人おめでとう!)。同じ時刻にスタートできればよかったのですが参加枠の関係で井越君は午前6時のスタートになりました。

単独で走るSR600を除けば実に1年ぶりの参加となるブルべ。コロナ禍以前とさほど変化はありませんが観戦対策のため参加枠が少なくなっていたり、参加者が集中しないようスタートの順番や途中のチェックポイントなどに工夫が見られました。


コース前半は琵琶湖の湖東エリアを北上していきます。ビワイチで湖岸道路は何度も走っていますが、湖岸から離れたエリアは新鮮な感覚です。

基本的に走りやすい舗装路ですが中には林道のような場所も。

 

ブルべ序盤、路面はウェット。泥除けが無いロードで出走したので足元はシューズカバーを付けて濡れ対策。ランドナーでブルべを走る時は泥除けとマッドフラップがあるのでシューズカバーを使うことはありません。

 


約80㎞地点で井越君を捕捉!風が強く辛そうでしたが時間内に完走出来るペースは維持しているので大丈夫でしょう。米原辺りからの向かい風はひどかったですよ…


フォトコントロールの柏原宿で写真を撮って先へ進もうとしたらフロントタイヤの感覚が…
タイヤをガラス片が貫通していました。トレッドもだいぶ摩耗してきていたのでガラス片がチューブまで到達してしまったようです。こんな事もあるので長距離を走る前はなるべく新品のタイヤに変えておきたいですね。


余呉湖に着くまで爆風向かい風。伊吹山が綺麗ですが風が強すぎて下ハンを握りしめて漕いでいるのに登りより遅いことも。余呉湖までの向かい風区間を余呉湖峠と名付け、登りだと思ってひたすら耐えました。


向かい風に耐えて余呉湖に無事到着。1周してフォトコントロールをクリア、あとは近江八幡まで追い風に乗って南下します。道路渋滞もありましたが今までの苦労が嘘のようなスピードで長浜、彦根を通り過ぎます。

近江八幡までもう少しのところでガス欠気味になってペースが落ちましたが無事にゴール到着。

8時間27分での認定となりました。
 

 

今回使用した自転車は昨年の近江八幡200㎞で紹介したのと同じ700Cロードです。
昨年との違いはハンドルバーをグランボアモダンマースバー410mmからグランボア平行マースバー410mmに交換しています。モダンマースバーのようなリーチが短いドロップハンドルと比べると平行マースバーは112mmの長いリーチを持っているのでブラケット手前、ハンドルの肩を握るポジションをより快適に取ることが出来ます。他のグランボアのハンドルと同様に程よいしなりも感じられますし長距離におすすめのハンドルです。ハンドルの形状によって自転車の乗りやすさや肩の痛みなどが改善する場合もありますのでハンドル周りで悩まれている方は是非お試しください。

BRMを完走したのは2019年の守山300㎞以来。久しぶりの感覚で嬉しいです。
翌日は伏見スタートの200㎞があるので余韻に浸るのは程々にして輪行で帰宅しました。

 

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翌日曜日は BRM307京都200㎞

京都伏見スタート、奈良公園-榛原-高見峠(トンネル)-飯高町の蓮(はちす)ダムを回って往路と同じ道で帰る200㎞です。獲得標高3000m弱の登り多めのコース。コースの難易度としては前日の近江八幡200㎞より難しいです。


4時に起床、スタートの伏見港公園までは自宅から10㎞程なので自走で向かいます。よく眠れたので前日の疲労感は少なく、身体の調子は良さそうです。

5:30頃スタート地点に到着。今日は友人と一緒に道中楽しみつつ走ります。


6時のスタートから奈良公園までは平坦で信号も多いので他の参加者と共に。

 


榛原を過ぎたあたりで昼食前ですが、友人が調べていた和菓子屋さんでみたらし団子休憩~!絶品でした。

 


コースの最高地点高見峠は以前にも紀伊半島一周ブルべで通りました。峠や山の名前の付いた茶屋があると足を止めて写真を撮りたくなるのはツーリストの性でしょうか。

 


蓮ダムに到着。昼食をとる予定が進み続けてコンビニはおろか商店もありません…

折角フロントバッグがあるのに余分な補給食を持たなかったのが災いして、この後榛原までエネルギー切れ状態で走り続けました。

 

 

 

この日はブリヂストンのユーラシアで出走。ブルべで使うのは初めての自転車です。

ユーラシアとはいってもオリジナルのスペックではなくホイール、タイヤはグランボア650Bに交換、ハンドルはロードと同じグランボア平行マースバー410mmに。使える部品はオリジナルのままですが足回りとポジションにかかわる部品はすべて交換しています。
オリジナルの650Aホイールと重たいタイヤ、チューブからグランボアの650Bホイールと650×42Bタイヤ、軽量チューブレールに変えると全く別の自転車に生まれ変わりました。プレーン管フレームにハイテンフォークと元が重いので普段ブルべで乗っているカイセイ4130Rのグランボアと同程度にはなりませんがそれでも良く走ってくれます。
ちなみにブルべ特化するなら先日発売の超軽量650B用ラテックスチューブ”PLUME”に交換したら更に軽快になるでしょう。

この自転車、福岡で旅の自転車店プラットフォームを開業した大介元店長に譲ってもらったもので、しばらく街乗りに使ったりはしていたのですがここ数年放置状態…
ようやく日の目を見ることとなりました。

650A用フレームに650Bをつけるのはブレーキの種類など現物合わせで確認する必要があるので声を大にしておすすめはしずらいのですがホイール軽量化の効果は抜群です。ユーラシアに乗るのが本当に楽しくなりました!

 

 

 


榛原駅前で遅めの昼食休憩。スッカラカンの胃袋にラーメンでガツンと補給してゴールまで残り50㎞を頑張りました。

 


再び鹿が散歩する奈良公園。ここまで戻ってくると伏見までもう少し。交通量と信号が多く平坦区間の割に時間がかかりました。

 

 

道中楽しみながら無事に11時間46分で完走!2日連続200㎞を無事終えることができました。

2020年から新デザインになったオダックスクラブパリジャンの200㎞メダルはもちろん購入しましたよ。このメダルは距離ごとに用意されていてパリブレストパリの翌年にデザインが変わるので4年毎に全種類集めることを目標に走っています。

メダルの横にあるのはオダックス近畿オリジナルのピンバッジ。こちらも距離ごとに用意されていてなんと毎年デザインが変わっています。今年のデザインはサドルがモチーフのようです。何種類集められるかな~。

 

 

楽しいサイクリングからブルべまで、ランドナーは懐の広い自転車です。
いろいろな走り方、楽しみ方がありますのでランドナーでサイクリングを始めようか迷われている方、是非アイズバイシクルまでご相談ください!

まえの

2020.11.23

SR600紀伊山地

こんにちは、スタッフの前野です。
オダックス近畿主催のパーマネントブルべSR600紀伊山地を走ってきました。
SR600のコースは600㎞獲得標高10,000m以上の挑戦的な山岳コース。3年前に初めてSR600に挑戦したSR600四国山脈では天候や道路事情、見通しの甘さからコースの半分も走らないうちにDNFとなりました。→ SR600四国山脈

今回選んだのは泉佐野発着のSR600紀伊山地。600㎞で獲得標高は約11000mとSR600としては優しめのコースです。
葛城山、吉野山、玉置山、護摩壇山、高野山等々コースに含まれる山道は名の知れたところばかり。関西の屋根大台ケ原が幸いにも(?)コースには含まれていませんが、いずれにしても登りと下りをいかにスムーズにこなして計画通りに走るかが今回の完走のカギでした。


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1日目
PC1りんくうタウン駅 0km 11/10 5:00

初日は5:00~20:00を走行時間、20:00~翌朝4:00までを宿での休憩に充てる計画です。まずはりんくうタウン駅で時刻証明となる入場券をゲットして走り始めます。

 

夜明け前の市街地を抜けて葛城山へ。

 

 

葛城山の登りは序盤は優しめ、後半がかなり厳しい勾配です。京都だと花背峠に近い印象でしょうか。葛城山の登坂中に夜明けを迎えました。

 

PC2 和泉葛城山 23.6㎞ 11/10 6:47

ほぼ予定通りの時刻に葛城山頂上に到着。

葛城山から紀ノ川方面へ下るのですがこの区間が激坂。果樹園の中を通る20%以上はあろうかという急坂をソロソロと下りました。晴天だからよかったものの雨が降っていたら大変。

 

 

PC3 丹⽣都⽐売神社 48.4㎞ 11/10 8:10

神社まで一登りしてPC3到着。坂は多めだけれど順調です。ちなみにこの神社の名前読めますか?
正解は「にうつひめ神社」です。

 

PC4モンベル五條店 78.7km 11/10 9:29

紀ノ川沿いを吉野方面へ。平坦区間なので登りで失った時間を稼ぎます。でも風向きは味方してくれてるとは言い難いです。

 

道なりにそのまま川上村方面へ向かいたいところですがコースは吉野山へ。

 

99.4km PC5 コウヤマキの群落 11/10 10:44

吉野山の下りでPCに設定されている看板を発見。このあたりも紅葉が綺麗でした。

 

 

吉野山を下った後は169号線で大台ケ原方面へ。今年の夏に走った道なのでこのあたりは勝手知ったる場所。雄大な景色が紅葉に彩られてフォトタイムの連続。写真を撮るのに忙しくなかなか進めません。

ちょうど昼時だったので道の駅杉の湯川上でカレーライス大盛を注文。30分ほど休憩しました。今回は3日に分けて600㎞を走る計画。ファーストランでタイムを狙うわけではないので計画に対して遅れていないか気を付ければ大丈夫。お昼の時点で時間に余裕があることが分かってきたので焦らず急がずサイクリングを楽しみます。

 

大台ケ原分岐手前のループ橋。道が紅葉に吸い込まれていくよう。

 

大台ケ原への分岐通過後、和佐又トンネルを抜けると長い下り基調に。上北山村も絶景ポイントの連続。下りの途中で止まるのが惜しいですが、素通りしてしまうのはそれ以上に惜しいので自転車を停めて写真を撮ります。
まとまった登りは丸山千枚田へ向かう登りくらいでそれ以外は細かいアップダウンを含んだ下り坂。予定より3時間近く早く新宮の宿に到着できそうです。

 

下北山村の集落でおやつ休憩。ピーナッツチョコを食べました。ちなみに今回の補給食はほとんどクリーム玄米ブラン。カロリーメイトよりもしっとりしていて味の種類も豊富でおいしいです。朝昼夕の3食を普通に食べて、走行中におなかがすいてきたらクリーム玄米ブランを食べていました。

飲み物は750mlボトルを2本差してきましたが序盤の吉野山までは中身を入れず、その後は1本だけお茶を入れて使っていました。お茶をメインにしておくとボトル周りがべとつかず、たまに飲むスポーツドリンクやコーラがとてもおいしく感じられます。

 

 

188.4km PC6 七色ダム 11/10 15:30

七色ダムに到着したのは15:10頃。時間帯通行止めで15:00~15:30の間が通れなかったので日向で靴を脱いで休憩できました。じつはダムに着いたとき、写真の看板の位置を勘違いしていて素通りしそうになったのですが、時間帯通行止めのおかげで行き過ぎる前に気が付くことができました。

 

207.4km PC7丸山千枚田 11/10 16:37

夕暮れの綺麗な時間に丸山千枚田に到着。ここに来る間も棚田は何か所かありましたがここ丸山千枚田は圧巻です。大小1300枚以上の棚田と中央に鎮座する巨岩。巨岩の存在がこの景色をより特別なものにしているように感じました。ちなみにこの中央の巨岩は御神体とかでは無いようです。見事な岩だったのでてっきり祭られていると思いました。

 

日没を迎えて新宮市街に到着。丸山千枚田付近では1台も車に会わなかったので交通量の多さに驚きます。今日は平日、お仕事帰りの車ですね。

 

PC8 熊野速玉大社 231.5km 11/10 17:57

初日最後のPCをクリア。宿はここから1㎞程のところにあるビジネスホテルを予約したのでさっさとチェックイン。計画では20時までを走行時間に充てたので2時間余分に休むことができます。食事して風呂に入って荷物を整えてあれこれやっていると夜の時間はあっという間。21時ごろ眠りにつきました。

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2日目

新宮のビジネスホテルで約10時間の休憩後、午前4時にスタート。

2日目は4:00~20:00を走行、20:00~翌4:00を宿での休憩に充てます。初日よりも厳しく長い登りが多いので時間が余ることはなさそうです。

夜の間、自転車はフロント前で預かっていただけました。暖かい屋内で支度ができるのでありがたいです。

 

PC9 熊野那智大社 253.4㎞ 11/11 5:00

少し寒いけど着込んでいれば大丈夫。そんな気温の中走り出して約1時間で熊野那智大社に到着。那智大滝の音も聞こえてきますが全く見えませんでした。明るい時間に登ったら紅葉と那智大社、大滝のコラボが見られたはず。

 

那智大社通過後も海沿いの市街地の明かりと朝焼けの空を眺めながら登り続けます。

 

初日の丸山千枚田は圧巻でしたが、普通の景色の中にも見事な棚田や山村風景を見ることができるのも紀伊半島の魅力です。

 

色川の集落で自動販売機を発見。このコース、コンビニは少ないのですが自動販売機は頻繁に見かけたので真夏を除けば1ボトルで十分走れます。

 

色川から熊野川までの区間は所々路面が荒れています。でもSR600を走る前に未舗装林道を沢山走ったのでこの程度じゃまだまだ。とは言え落石、落ち枝などのトラブルにつながる要素はたくさんあるので慎重に。車通りも少なく携帯も圏外の場所が多いので安全第一。
酷道区間を抜けて集落に出る直前にイノシシと鉢合わせたときは焦りました。
向こうが逃げてくれてよかった…

 

熊野川沿いに出ると気温が上がって暑くなってきたので夜間装備から昼間装備に切り替え。レインジャケット、ビーニー、ニッカー、ネックウォーマー、冬用グローブを外してスッキリ。停車した橋の上は日光が良く当たって気持ちがいいです。
ああ、この熊野川沿いに平地を流せば熊野本宮大社に着くのですがコースは北進して玉置山を登れと言っています。

 

玉置山はふもとの分岐から約800mアップ。こちらも中腹あたりの紅葉が綺麗でした。

天気も良く、登っている間は汗が吹き出してきます。登りに時間を喰われて昨日に比べると進捗が良くありません。早く登り切って距離を稼ぎたい!

 

玉置山のラスト2㎞、この玉置神社分岐から先がなかなかパンチのある坂でした。今回のブルべで一番きつかったのは玉置山でしょうか。

 

PC10 大峰奥駈道 石碑 334km 11/11 10:51

玉置神社駐車場への分岐を通り過ぎて少し下ったところに石碑はありました。石碑で写真を撮った後は玉置神社約2㎞の看板まで折り返します。

 

PC10の石碑から引き返す途中、行きでスルーした玉置神社駐車場への分岐を500mほど進んで玉置神社に寄り道しました。

神社の入り口まで登ると開けた駐車場になっているのですが周囲の山々を見渡せて写真のようにいい景色!駐車場には管理小屋と自動販売機、軽食を出す売店がありました。玉置神社も参拝しようと思ったのですが境内の広さに驚き。折角でしたが宿になるべく早く着きたいので本殿に行くのは諦めてコーラを飲んで出発しました。

しかし、こんなに景色がいいのだからPC10は石碑じゃなくて玉置神社でもよかったのでは…

 

これから下っていく十津川村が見えます。狭くてコーナーの多い山岳路なのですが大型の観光バスが器用に上っていきました。玉置神社参拝ツアーでしょうか。

 

PC11 熊野本宮大社 362㎞ 11/12 12:12

玉置山から1時間少々で熊野本宮大社に到着。十津川村から熊野本宮大社まではカーブの少ないバイパス道路を通るので楽に距離を稼げます。普段なら無機質な高規格道路は自転車で走って楽しいとは思えないのですが、この日走ってきたのは山間部の狭路ばかり。久々のスムーズな路面を殆ど漕がずに、滑空するように下り基調の道を楽しみました。

 

ちょうどお昼時なので熊野本宮大社すぐそばの定食屋さんで昼食。唐揚げ定食大盛!

御飯が運ばれてくるまでの間に次のPCの位置を確認したり、キューシート、コマ図の整理をします。一応計画通り20時までには宿につけそうですが、できることなら護摩壇山で日没を迎えたいもの。
この時点で宿まで約100㎞。最後に龍神スカイラインを登るので昨日のように余裕を持って宿に着くのは難しそうです。
定食を食べ終えて12:50頃再スタート。お腹いっぱい、眠くなりそう。

 

PC12 近露王子跡 384.7km 11/11 14:04

一山超えてPC12に到着。ログを見ると玉置山と高野龍神スカイラインに挟まれて目立ちませんが500mくらいまで登ってます。登りは頑張っても見返りが少ないので淡々とペダルを回し、平坦と下りで時間を取り返します。

 

16:20頃、龍神温泉を通過。ちょうど2日目の200㎞地点なのでここに宿を取ってもよかったのですが本日の宿はまだ40㎞先の野迫川村。「龍神温泉にしとけばよかったな~」とぼやきながら先へ進みます。陽も傾いて日没は目前。

走って実感しましたがSR600紀伊山地を60時間のランドヌール部門で宿泊しながら完走するなら初日は新宮、二日目は龍神温泉に宿泊するのがバランスがよさそうです。初日230㎞、2日目200㎞、3日目170㎞になるので疲労がたまってくる2日目3日目の距離が短くなります。それと2日目に玉置山と護摩壇山をまとめて登らなくて済みます。
陽の長い季節なら4:00~19:00くらいを走行時間に充てて、殆どライトを使うことなくSR600を完走することも可能でしょう。来年は陽の長い季節の明るい時間帯だけでSR600 完走なんてのもやってみたいです。夜間走行が無くて2泊も宿で過ごすと普通のツーリングみたいですね。でも夏は気温が高いので考えているほど実際は甘くなさそう。

 

高野龍神スカイラインのピーク、ごまさんスカイタワーまであと10㎞。だいぶ暗くなってきました。ひたすら登ります。

 

登り勾配が厳しくなっていたところで綺麗な空が見えました。
この昼から夜に切り替わる数分の間だけ見える青い空が好きです。山の中で日没を迎えると心細さを感じますが、このグラデーション掛かったブルーを見ると一日中走っていてよかったと思えます。

 

標高900mを通過。1230mまで登るのでまだ先は長いですが、暗闇で景色に変化がないのでこういう看板があるだけでうれしいです。龍神スカイライン入り口までは数台の車とすれ違ったのですが暗くなってから車の往来はゼロ。

 

PC13 護摩壇山 450.4km 11/11 18:36

龍神温泉通過から約2時間、ごまさんスカイタワーに到着。さすがに標高が高いので、登りで温まった体が冷えないうちに夜間装備に着替えました。夏に走りに来たときはこんな暗闇の中登ることになるなんて思いもしませんでした。

ちなみに、明るい時間のごまさんスカイタワー駐車場からは周囲の尾根を見渡すことができます。
こちらは夏の写真ですが絶景でした!

龍神スカイラインを北上して林道の分岐を曲がれば野迫川村への下りに入ります。尾根を走る龍神スカイラインは風が強く、気温も低かったので長居したい場所ではありませんでした。
野迫川村へは曲がりくねった山道を降りていくのですが鹿、タヌキ、ウサギ等の野生動物が横切るのはもちろん、落石が散らばっていたりしてこの日一番緊張しながら走りました。龍神スカイラインですら日没後に車と出会うのは稀なのでここでトラブルを起こしたくありません。

19:25この日の宿、ホテルのせがわに到着。手前のキャンプ場、そしてホテルの灯りが見えたときはホッとしました。

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3日目

19:30~6:00の約10時間半ホテルに滞在した後、薄明かりの中再スタート。

当初の計画は3日目も4:00スタートをだったのですが、紅葉が綺麗な時期なのに暗闇の中通過してしまうには勿体ない。それにホテルのせがわの居心地がよかったのも朝の出発を2時間遅らせた理由です。昨晩、寒空の下走った後に入ったホテルの暖かいロビーと大浴場の湯舟は天国のようでした。

 

PC14 熊野参詣道小辺路 470.5㎞ 11/12 6:05

ホテルのせがわから走り出して数分でPC14に到着。

 

谷間にある野迫川村から出るにはどの道を通っても坂道を登らなくてはなりません。朝からがっつり登らされますが、目に飛び込んでくるのは綺麗に色づいた紅葉に覆われた山々。そしてカモシカに出合いました!



 

PC15 高野山金剛峰寺 495.2㎞ 11/12 7:42

登り坂を終えて野迫川村脱出後、高野龍神スカイラインで高野町へ。

金剛峰寺チェック後、少し進んだところにあるファミリーマートで朝食。食事をしながらこの後のタイムスケジュールを考えます。今日は出発時刻を2時間遅らせましたが「この後、海南までは下り基調。和歌山、泉佐野間は大きな登り(最後のPC17は激坂の上にあります!)は無いから信号と風向き次第では12時台のゴールも出来そう…」と、ちょっとだけ甘い計算をしていました。
この時の頭の中のイメージは、高野山から海南までジェットコースターみたいに一気に下って後は平坦を踏んでゴールまで行ける。実際は細かい起伏や風向き、信号などがあるのでそんな簡単に走れるわけがないのですが。

大門前で記念撮影。ここからしばらく楽しいワインディングの下りです。

かつらぎ町、紀美野町を抜けて海南市へ。地図だとあまり目立たない場所かもしれませんが、走りやすい道でした。このあたりまで来るとサイクリストもちらほら。

 

海南市から和歌山市へ。今朝、山奥の野迫川村にいたのが嘘のような景色の変わり振りです。
交通量が多くなるので無理せず安全に。

 

PC16 和歌山マリーナシティホテル 549.3㎞ 11/12 10:10

ここからゴールまで約55㎞、これならりんくうタウン12時台着の認定時間55時間代でゴールが出来そうです。いや、この時は余裕で12時台にりんくうタウンゴールだと思っていました。

 

さあさあ、PC17が見えてきました。どこかって?あの向こうに見える丘の上のホテルがPC17です!
いやぁ、えげつない場所をPCにしたものです。

 

PC17 休暇村紀州加太 574.1km 11/12 11:33

国道沿いにある休暇村紀州加太の看板から距離約800mで標高100mアップします。これで坂道は泉佐野近くの橋を除けば正真正銘の最後。3日間良く登りました。

 

加太出発後、阪南と泉南は信号の多さに悩まされました。もう信号インターバルトレーニング状態。青になったら加速してスピードにのせたところで次の信号が黄色になって減速。赤信号に捕まると1分以上喰われて更にゼロ発進なので時間もエネルギーも効率の悪いことこの上なし。500mおきくらいでそれが続いたので気が付けば時刻は12時を回り、ゴールは13時過ぎもあり得る状態に。
和泉チェンの本社がルート沿いにあったので余裕があれば記念撮影でもしたかったのですが、写真を撮る時間も惜しかったので漕ぎ続けました。


ようやく関空連絡橋とりんくうタウンのビル群が見えてゴールを確信。ギリギリ13時前ゴールで55時間代のタイムで申請できそうです。

 

PC1/ゴール セブンイレブンりんくう松原店 602.7㎞ 11/12 12:59

ゴール到着後、自転車を立てかけてヘルメットを外し、マスクを着けてセブンイレブンの店内へ。
平静を装いながら急いでレジのすぐ近くにあったミンティアを持って会計へ!
貰ったレシートの時刻は12:59!ギリギリ13時前にゴールすることができました。
今回のSR600紀伊山地のタイムは55時間59分。

もし13時を回っても制限時間内の完走に違いはないのですが、今回は55時間計画ということでプランを立てていたので最後で辻褄を合わせたかったのです。

 

ちなみ今回のブルべカードはこんな感じです。それぞれのPCの記入欄に日付、時刻を記入していきます。

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今回のSR600チャレンジの事の発端は、最近よく一緒に走りに行っていたバイトの井越君にツーリングコースとしてこのコースを勧めたことにあります。学生生活の残りの時間を有効に使ったらどうかと、このSR600紀伊山地を走ってみることを勧めたのです。
実は昨年、PBPへ行く前に走り込みを目的でSR600紀伊山地にエントリーしていたのですが、都合がつかずに出走を延期。延期状態のまま1年以上ほったらかしにしていました。
今年はコロナ禍ということもあって前半はブルべ自体が中止となり、9月ごろからようやく開催を再開。個人的な休みの関係などもあって今年のブルべ出走はもういいかなと半ば諦めムードだったのですが、どうにも我慢できませんでした。ブルべの代わりに未舗装林道を走りに行ったり、サイクリング自体は割と頻繁にしていたのですが何かが足りなかったのです。日帰りの150㎞じゃ何かが足りない。そんな時にSR600の話を井越君にして、改めてコースを確認しているとこれは面白そうだ。それに11月なら紅葉も綺麗だろう。そういえばエントリーして出走権はあるから日程だけクリアできれば走りに行ける!そこから主催者に再出走日時を連絡して会社から休みも頂き、今回の出走にこぎつけました。
そうです、人に勧めていたはずが自分に火をつけてしまいました。

これが決まったのが出走の約1か月前。エントリーしたブルべと同じ距離を出走までの1か月の間に走っておけば体力的に余裕を持って臨めるというのが自分の経験の中であったので、出走を決めた10月から約1か月間走りに行く機会と距離を増やして準備を進めました。
走行計画では3年前のSR600四国山脈での失敗があるので今回は時間を削る走りはせず、あらかじめ立てた計画をこなす方向で完走を目指しました。タイムスケジュールはスマホのカレンダーで管理し休憩の度に確認。計画があるので走行中に時間に関する余計な心配をすることが無くなるので精神的に安定します。
それと今回は宿を2泊予約してから出走したのも大きかったです。二泊で20時間半休憩できたので睡魔に襲われることもなく、安定して走り続けることができました。約56時間のうち20時間半ホテルに滞在したので屋外での活動時間は35時間ほど。これは普通の600㎞ブルべをややゆっくり完走する時と同じくらいの時間です。SR600の制限時間は2017年に現在の60時間制限に改められ、このようなゆとりのある走行プランが立てられるようになりました。以前は50時間にコースの獲得標高に応じた制限時間が追加されていたので、従来のルールだと紀伊山地のコースは52時間くらいが制限時間になるでしょうか。ともあれ、今回は完走することが出来たので次回は旧制限時間内での完走、ゆくゆくは宿を取らないファーストランスタイルでの完走も目指していこうかと思います。

思いがけず今回のレポートは長くなってしまいましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。
ランドナーでのブルべ出走を計画されている方、ブルべを見据えた自転車の製作を計画されている方、どうぞお気軽にご相談ください。自転車のことだけでなく装備や走り方等、お力になれれば嬉しいです。

まえの

こんにちは、スタッフの前野です。
先日開催されたオダックス近畿主催のブルべBRM315近江八幡200㎞に参加してきました。
まず結果から言うとDNF。完走していません(^^;) 何故こうなったのか簡単に紹介していきます。

自分にとって昨夏のPBP以来のブルべ。事前準備のコース確認やキューシートの印刷、参加申込書の記入など去年は淡々と行っていた作業が新鮮に感じました。今回の目的は200㎞の認定獲得と4月に控えているグループで走るブルべ“フレッシュ”にむけて走力を向上させること。徐々に長時間の走行に体を慣らして4月を万全の状態で迎えるためです。この日はブルべ200㎞+自宅から近江八幡駅まで往復約100㎞を自走することにしました。なのでセルフ300㎞ブルべということです。

 

コースはJR近江八幡駅前をスタートして→ 日野 → 御杖 → 曽爾 → 伊賀上野 → 信楽 → 近江八幡に戻る206㎞。獲得標高は3000m越えで高い峠はないものの登りが多いコースです。

当日の天気は午後から崩れる予報。ただ、予報と照らし合わせた自分の計画では8時にスタートして17時ごろゴール、自走で2時間半かけて帰宅しても雨からギリギリ逃げ切れる算段でした。走行時間が短く獲得標高が3000m超の登りが多いコースなので余分な荷物は持つ必要が無いと判断し700Cロードで出走しました。荷物を減らすために今回は輪行袋、レインジャケットも持っていません。コースに含まれる地域に京都まで輪行で帰りやすい駅が少ないこと、200㎞ブルべは基本的に日没までにゴールできるので何かトラブルがあった場合でも対処できる可能性が高いということもロードに決めた理由です。
計画段階の僕は忘れていました。3月中旬と言えど気温は低く、天気は必ずしも予報通りにならないことを。

4時過ぎに起床、5時に自宅を出発し大原→途中越え→琵琶湖大橋経由で近江八幡駅に向かいました。大原では気温計が̠−2℃を指し末端に痛みを感じる寒さ。それでも途中越えを琵琶湖大橋へ向けて下るころには陽が昇り暖かさを感じるようになりました。

近江八幡駅前でいつものようにブリーフィングを経て8時スタート。今回のブルべはPCが2か所、フォトチェックが1か所、通過チェックが1か所の計4か所の通過証明が必要です。まずは18㎞地点のフォトチェックから。

フォトチェック後はアップダウンの多い伊賀コリドールロードをパックになって飛ばします。

67㎞地点のコンビニでパックから外れて以後単独走行に。今回のコースは普通なら気が付かないような林道が数か所組み込まれていて刺激的でした。この写真の後、下り区間もかなり荒れていて泥除けのない自転車はドロドロになりました。

95㎞地点の通過チェックは道の駅に設置されているスタンプをブルべカードに押します。

伊賀上野から信楽に抜ける御斎峠(おとぎとうげ)の登りから天候が怪しくなってきました。

みぞれ混じりの雨がポツポツ・・・まだ想定内です。

御斎峠の峠には句碑があります。ちなみに峠の石碑は伊賀上野側、峠の少し手前にあります。

信楽に下ると路面はウェット。PC2で紅茶を飲んで暖を取ります。朝ドラ効果と思われる交通量の多さに驚きながら湖南市へ抜ける今回最後の登り、アセボ峠にかかります。峠を登り始めてすぐに空が暗くなり雨が降り始めました。標高を上げていくと雨はみぞれ交じりに打ち付け全身を冷やし始めました。

多少の雨なら上半身はメリノウールのウェア、下半身はビブタイツの撥水効果で気にならないのですが今回の雨とみぞれには完敗。持ちこたえていたビブタイツに水が浸透し始めると一気に冬の寒さに。そして下りではフロントのマッドガードとフラップが無いので路面から跳ね上げた冷水でシューズもあっという間に水浸しになりました。

アセボ峠を下りきって湖南市に入るころには雨も上がっていたのですがこの時すでに17時過ぎ。ゴールの近江八幡方面に向かう交差点のコンビニでいったん止まりこの後どうするか考えました。現在地は190㎞地点でゴールまで16㎞。ゴールまで走るのは問題ないのですがその後が大変です。ゴール後近江八幡から自宅まで54㎞を走れば帰宅は確実に21時過ぎ。ここでやめて自宅まで最短コースを走れば約40㎞。まもなく日没を迎えて気温が下がるのに服は濡れていて防寒具もなく、頼みの綱である輪行袋も持っていません。今回のブルべはPBP出場がかかっているわけでもないし、風邪を引いて翌日動けなくなるリスクを取る価値は無し。残り僅かですがブルべはここで中断し、自宅まで最短ルートで帰ることに決めました。
湖南市からは近江大橋、山科を経由して京都市内へ。大津に着いた頃には寒さで指先の感覚が無く、補給食の包装も開けられないほどでしたが牛丼屋で夕食を摂って復活。20時過ぎに帰宅することが出来ました。
ブルべの認定こそ取れませんでしたがこの日は自走で54㎞+ブルべと自宅まで合わせて233㎞の計287㎞を走ったので満足です。DNFした後はしばらく気持ちも沈むのですが今回は清々しい気分です。


使用した自転車です。タイヤは昨年7月のブルべから使用している700×28Cエキストラレジェ。パンク修理、サイドカット対策のタイヤブート、チェーントラブル、各部の調整に対応できる工具に加え、補給食や増えた荷物を携帯するためのグランボア印の軽量サコッシュをシートチューブのツールケースに入れています。サコッシュは朝、自宅から自走する時におにぎりを運ぶのに役立ちました。ブルべ中は必要なかったのでツールケースの中へ折りたたんで収納。今回はしませんでしたが輪行時に身の回りの携行品などをまとめるのに便利です。携帯工具はトピークのラチェットロケットライトDX+。フルセットでは携帯せずラチェットハンドル、エクステンションバー、4~6㎜のビットとチェーンツールビットのみを携行しました。

夏ならこの装備でも問題なくゴールまで走って自走帰宅できたと思いますがこの時期は雨具、輪行袋などの保険を掛けておくべきでした。

ハンドルはリーチが短いアナトミックシャロー形状のグランボアモダンマースバー。日東M106と同様の形状ですがバルジ加工のハンドルです。アルミに焼き入れがされたハンドルに比べるとしなりを感じやすく長時間の走行に適した優しい握り心地です。


変速レバーはダイアコンペのパワーラチェットタイプでカンパニョーロヴェローチェ10速の前後メカを動かしています。こちらのレバーはインデックス式ではなくフリクション式ですが、ラチェット機構のおかげでリアメカのテンションに負けることもなく絶妙な具合です。実際に使うまでは10速をインデックス無しで変速させることに懸念があったのですが調子よく変速が決まります。
Wレバーにするとダンシング中や荒れた下りでの変速が困難になり走行性能の向上という点でメリットはほぼありません。
それでもWレバー特有の「レバーを動かしてシフトケーブルを引いて(緩めて)変速機を移動させ、チェーンが変速した瞬間のショックがWレバーを介して指に伝わる」一連の流れ。これは電動変速やデュアルコントロールレバーでは味わえないものです。これが味わいたいが故にWレバーに変えました。このアナログな操作感はハマりますよ。

 

さて、次に予定しているブルべはBRM328近江八幡300㎞。もちろん次回はフロントバッグに雨具と輪行袋を入れてランドナーで走ります!

まえの

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