アイズの独り言>

こんにちは、前野です。
猛烈に暑かった気温も落ち着いて過ごしやすくなりました。
今回はオダックス近畿主催のブルべ、BRM924近畿600km茨木を走ってきたので紹介します。

スタートとゴールは茨木市。亀岡や美山、小浜など走り慣れた地域も含まれていますが、越前海岸や福井と岐阜の山奥へ行くのは久しぶりです。

ちなみにブルべのサブタイトルは「夢はでっかく琵琶湖一周」。
琵琶湖沿いは走りませんが一応ビワイチしてますね??

福井と岐阜の県境に位置する温見峠を夜間に越えることがこのブルべ最大の醍醐味でしょうか。
国道157号線の福井と岐阜の県境に位置する温見峠。特に岐阜県側は洗い越し区間が連続するほか、切り立った渓谷沿いに道を通しているのでハンドル操作を誤れば100m近い谷底に一直線…
酷い道、通称「酷道」として有名です。

2018年に初めて訪れたときは、道の険しさもさることながら大野市から本巣市まで約90㎞コンビニはおろか自動販売機も無く、補給できる場所が無いことが過酷さを際立たせていました。

その時の様子はこちらに書いています。

 

今年は600㎞と200㎞を1本ずつ完走しているので、この茨木600㎞と来月の守山300mを完走すれば2019年ぶりのSR(スーパーランドナー)を獲ることが出来ます。
そんな理由もあって何としても完走したいのです。

今回も友人のSと一緒に走ります。前回の米原600㎞は彼にとって初めての600㎞完走が懸かっていたので慎重にプランを練って走りましたが、今回は宿を取らずに仮眠のみで走る計画です。(前回は自分も久々の600㎞だったので夜間走行に自信がありませんでした…!)

 

茨木駅を8時スタート。制限時間は40時間ですが余裕を持って翌日の19時、35時間のゴールを目安に走ります。京都から茨木まで輪行なので、帰りの電車を考えると遅くても22時台に戻りたいところです。
ブリーフィングでは深夜の温見峠で主催者の方が待機してくれるという、頼もしいお知らせがありました。車検もクリアしていざスタートです。

 

8:00 スタート 茨木市中央公園

11:22 77km フォトコントロール1 美山かやぶきの里

8時スタートに集まった参加者は5人。2013年からブルべに参加してきましたが、これだけ少ない人数のスタートは初めてです。ちなみに1時間前の7時スタートは13人。
スタートすると茨木から亀岡、日吉ダムを経由して美山かやぶきの里へ。走り慣れた道と見慣れた景色なので僕たち二人は日帰りサイクリングに行くような感覚が抜けず緊張感がありません。亀岡は彼岸花が綺麗に咲いていました。

2時間ほど走って美山の山崎ショップで休憩。茨木のスタートから近い位置を走っていた方と僕たち二人で先頭を回して走ったので楽に距離を稼げました。3人で談笑しつつパンを1個食べて再スタート。
最初のチェックポイント美山かやぶきの里に着くと通過証明のために写真を撮ります。蕎麦の白い花が綺麗でした。

 

12:13 90km 五波峠

かやぶきの里を出て少し走ると林道に入り、福井県へ抜ける五波峠へ。この先まとまった登りは福井から岐阜に抜ける温見峠までありません。
登りも下りも落ち枝や落石があるいつもの五波峠でした。変わった事と言えば、峠に設置されている木製の看板が朽ちて倒れていました。数か月前に来たときはまだ立っていたんですけどね。
福井県側下りの途中では参加者の方がパンクしていました。以前にSと二人で五波峠に行ったときは彼の28Cタイヤが2回もパンクしていたので走り慣れているとはいえ油断できない区間でした。

 

14:05 134.4km フォトコントロール2 福井県海浜自然センター

五波峠から小浜までの道も京都からおにゅう峠を周回する時に使う道なのでこの時点ではまだ非日常感を感じられずにいました。小浜の古い町並みはなんだか地元に帰ってきたような安心感を覚えます。小浜の市街地でゆっくり昼食を摂ることも考えたのですが、決め手に欠けてそのまま通過しました。

小浜から敦賀までは海岸線を走ります。多少のアップダウンはありますが景色も良く順調です。この辺りまで来ると頻繁に走る場所では無いのでフレッシュな感覚が出てきました。三方五湖を通るのも2年ぶりくらい。

 

15:57 162km 敦賀で遅めの昼食

昼食か夕食なのか分からない時間ですが、敦賀の市街地で食事を摂ることにしました。

敦賀と言えばソースカツ丼のヨーロッパ軒。ルート沿いにあるので覗いてみましたが、ランチとディナー間の休憩時間でした。残念!!
ヨーロッパ軒のすぐ近くにとんかつ屋さんがあったので入店。僕はヨーロッパ軒を諦めきれずソースカツ丼を注文。ご飯大盛、キャベツとあさりの味噌汁はお代わりしました。この先の越前海岸も頑張れそうです。

 

17:10 180km 夕暮れの越前海岸を先頭交代しながら進む

新日本海フェリーの乗り場を通り過ぎると越前海岸を北上していきます。少し肌寒く感じてきたのでメリノウールのアームカバーを付けて早めの防寒対策。
スタート前の想定通り、越前海岸走行中に日没を迎えることになりました。夕暮れの日本海は美しく、日が沈んだ後は漁船の灯りが空を照らしていました。

 

18:51 212km トイレ休憩

越前海岸の道路は所々に公衆トイレがあるのでPC1までもう少しという所ですが休憩を挟みます。Sは膝が少し痛むと言っているので適度に休んで無理のないペースで進むことにしました。休憩を挟むと調子が戻るのでどうにかなりそうです。

 

20:07 236.4km PC1 ファミリーマート川尻店

スタートからちょうど12時間、PC1のファミリーマートに到着しました。ここで越前海岸と別れて大野市方面へ進んでいきます。
豚まんを食べた後、カップ焼きそばを追加しました。食べ過ぎな気もしますが、今回のような長いブルべ中はこれだけ食べても2、3時間経つとまたお腹が減ってきます。

 

22:17 約270km 徐々に気温が下がる

福井市を抜けると気温が下がり始め、標高が上がると霧も出てきました。
アームウォーマーだけでは寒くなってきたのでベストを着て、足にはレッグウォーマーを装着。少し暑いくらいの方が調子よく走れるので寒さ対策は早めに行います。

 

22:54 286km 越前大野駅

大野市の市街地に到着しました。さすがに時間が遅いので閑散としていますが、4年ぶりに訪れたので感慨深いものがあります。前回大野市に来たときは、冠山峠から降りてきた後に宿探しを始めてギリギリのところで見つけた古い旅館に素泊まりしました。
夕食は近くの居酒屋で。その時の思い出をSと話しながら市街地を抜けていきます。

大野の市街地を出ると約90㎞補給できる場所が有りません。主催者の方が峠の上で休憩できるスペースを用意してくれているはずですが、それだけを頼りにはできません。4年前と同じように大野市の市街地の端にあるローソンで温見峠前最後の補給。おにぎりとコーヒー、飲み物を買いました。甘い飲み物は飽きてきたのでボトルの片方にはお茶を入れます。フロントバッグにはスタートから携帯しているクリーム玄米ブランと途中で買ったパンが残っているので食べ物は充分でしょう。

ヘルメットにヘッドライトを装着してコンビニを出発。1キロくらい走ったところで、二人とも寒くてレインジャケットを着こみました。登りが始まれば身体が温まるのでそれまでの辛抱です。

 

23:51 大型車通行不能を警告する看板が何度も現れる

福県側から温見峠に向かうと、しばらく綺麗な2車線道路が続くので「酷道」を期待していると拍子抜けするかもしれません。でも、道沿いに時々現れる「大型車通行不能」の看板がこの先の険しさを物語っています。

 

日付は変わり9月25日

 

0:10 313km 温見峠区間はヘッドライトを装備

摩耶姫ダムを抜けるまでは綺麗な道が続き、トンネルもあるので人工物に守られている安心感があります。今まで600㎞ブルべでヘルメットに道を照らす為のヘッドライトを付けることはあまりなかったのですが、温見峠の下り対策でヘッドライトを新調しました。通常時は暖色LEDで手元を照らし、下りや曲がりくねった登坂では白色LEDの明るい光で遠くまで照らせます。ずっと古いものを使っていたので新しいライトの性能には驚きました。今後は夜間走行用装備としてスタメン入りするかもしれません。手元が明るいとキューシートを読むのに便利でオレンジ色の光はなんだか心が落ち着きます。

そういえば、大野市のコンビニを出た直後に羽織ったレインジャケットは身体が温まったので登りの序盤で脱ぎました。

 

0:27 他の参加者に会えると嬉しい

ダム沿いの道で他の参加者の方に追いつきました。今回のブルべは出走者が20名に満たないので誰かに会えると嬉しくなります。「こんばんは~」と声をかけて先へ進みます。

 

1:14 315km この先道幅狭し。酷道の本領発揮

2車線の快走路だったはずが急に林道のような狭い道に切り替わりました。これでも地図上は同じ国道です。
ここから先が酷道157号線温見峠越えの醍醐味が詰まった区間になります。わくわくしてきました。

ちなみに道路を照らしているのはSON Edelux2ヘッドライト。ハブダイナモ給電のライトですが配光が秀逸で写真の通り非常に遠くまで広く均一に照らしてくれます。
バッテリー残量を気にする必要もないので、今回のように徹夜で走る場合に最適です。

 

1:17 316km 背の低いおにぎり

前回訪れた時も写真を撮った背の低いおにぎり。4年経って劣化が進んでいますが健在でした。このおにぎりのところで道は左に曲がり、橋を渡って温見廃村跡を抜けていきます。

 

1:30 320km 温見ストレート

1km以上続くロングストレートが現れます。ヘルメットに着けたヘッドライトで林の中を照らすと無数の光る眼が。鹿がそこら中にいました。ふと左側を照らしたら大きな角を生やした鹿が近くいたときは悲鳴をあげてしまいました。暗闇に光る眼と大きな角。それが藪の中数メートル先にいたらびっくりしますよね?

 

1:42 324km 路面には砂利や枝葉が散らばっている

温見ストレートを抜けると勾配が厳しくなり、本格的な登り区間に入っていきます。この辺りに来ると鹿の気配は無くなりましたが、今度は坂との戦いです。時間を忘れ夢中で走っていますがこの時深夜2時前。こんな事普通のツーリングなら絶対やりません。深夜走行はブルべを走るうえで最高の贅沢です。

 

1:55 相変わらず福井県側の路面は荒れている

急勾配と石畳のように割れたコンクリート舗装。650×42Bタイヤでも快適と言い難い道の荒れ様です。

 

1:55 325km 戦略的押し歩き

脚に負荷をかけすぎないように路面が荒れて勾配が厳しい区間は二人とも押し歩きました。限界まで坂と戦って足を着くのではなく、明日に響かないように脚の限界が来る前に歩くのです。制限時間には充分余裕があり、まだゴールまで300㎞残っているので登りの数十秒のために頑張る必要はありません。

それに歩くとストレッチが出来て脚がスッキリします。

 

2:17 327.2km フォトコントロール3 温見峠(標高1020m)

無事に温見峠に到着。前回来た時もその秘境ぶりに驚きましたが、まさか深夜に来るとは思いもよりませんでした。峠は風の通り道になっていて途端に寒く感じたので、レインジャケットを羽織り急いで通過証明用の写真を撮影。
茨木のスタートから少しずつ積み重ねてここまで来ることが出来ました。温見峠を登り切ったので余程のことが無い限り完走出来そうです。

 

峠の簡易休憩所

峠の岐阜県側に主催者の方が車とブルーシートを使って休憩所を用意してくれていました。ブルーシートの中でコーラとチョコレート、クッキーをいただいてほっと一息。主催者の方曰くほとんどの参加者が深夜の内に温見峠を越えているようです。

暖かい簡易テントの中で一休みできたので僕たちも下り始めます。ネックウォーマーと長指のグローブを着けて最大限の防寒対策。Sはおなかにあたる風を防ぐためにジャージの中にビニール袋を入れていました。

 

2:46 333km 温見峠名物「洗い越し」

岐阜県側にしばらく下っていくと水が流れる音と共に洗い越しが出現しました。連続して洗い越しを通過できるのは近畿ではここだけではないでしょうか。

 

水しぶきを上げて通過するのが楽しい!

夜中の山奥なのであくまでも安全第一ですが、この洗い越しを豪快に横切るのが温見峠の岐阜県側に遊園地のアトラクション的な楽しさを加えています。水の勢いがあるので少し横に流される感覚が有りますが転びそうになるほどではありません。
それと、泥除けが無い自転車でスピードを出して通過するとびしょびしょになります。Sはここで濡らした足が下りで冷え、山を抜けた最初のコンビニで靴下を買って履き替えるほどでした。

 

3:16 344km 左側は断崖絶壁

洗い越し区間を通過すると次は転落事故多発区間になります。渓谷沿いの曲がりくねった狭路でガードレールの無い場所が殆ど。深夜なので左側を流れる川は道路から全く見えませんが、落ちたら闇に吸い込まれるような落差があります。

 

3:34 350km 例の看板はもう無い

無事に温見峠区間を抜けました。楽しみだけど怖い区間でもあったので通過してほっと一息。4年前に来たときはここに「落ちたら死ぬ!」という看板があったのですが現在は撤去されています。

この後、しばらく下って90㎞ぶりのコンビニで休憩。この時午前4:45。さすがに二人とも眠たくなってきたので食事を済ませた後、近くの道の駅に行って仮眠を取ることにしました。1時間ほどベンチに座って目を瞑り眠気を解消します。

 

 

6:24 385km 朝焼けの中海を目指して南下する

1時間の休憩でだいぶすっきりしたので走行を再開しました。肌寒かった気温も上がり始め、この日の最高気温は30℃の予報です。海までひたすら堤防沿いを走って南下していきます。暑くなってくるのでまずはレインジャケット、お次はベスト、さらにレッグウォーマーとアームウォーマーを外して昼間装備に戻していきます。そして日焼け止めも忘れずに。今回のブルべは念入りに日焼け止めを塗りなおしたので殆ど焼けず、疲労感の軽減につながりました。

 

9:09 439.8km PC2 湾岸長島PA

ひたすら堤防道路を走り続けて三重県の湾岸長島PAに到着。ブルべのコントロールポイントにパーキングエリアが選ばれているのは初めてです。裏手に一般お客様入口があって入ることが出来ます。

ジャージとビンディングシューズでパーキングエリアを歩くのは不思議な体験でした。フードコートでカツカレーを食べ、売店で通過証明の為のレシートを取得。グァバジュースなるものがあったので買ってみました。

 

9:19 PAの足湯で回復

湾岸長島PAには無料の足湯があるので食後に入らせてもらいます。いいリフレッシュになりました。

 

10:30 約460㎞ 四日市で交通量の多さに疲弊する

湾岸長島PAを出発すると交通量の多い道が続きます。特に四日市付近は信号も車も多くて疲れました。無事に温見峠を下りてきたのにこんなところで車に引っ掛けられるわけにはいきません。自転車歩道通行可の区間は歩道も積極的に利用します。

 

11:13 471km 堤防道路が続く

四日市を抜けると、亀山まで鈴鹿川沿いの堤防道路を走ります。ようやく交通量が減って少し安心して走れます。次のPC3まで距離があるので湾岸長島PAで買ったパンを食べてエネルギー補給。堤防道路は交通量は少ないのですが、補給場所が無いのでフロントバッグに入れた食べ物が役立ちます。

 

11:31 474km Sは睡眠不足でDNFがよぎる

堤防道路の途中でSが遅れがちになりました。眠気でしんどいと言うので堤防道路を少し外れてイートインの有るコンビニで長めの休憩を取ることにしました。自分も一人で夜通し走ると猛烈な睡魔に襲われることがあるので辛さはよくわかります。こういう時は10分でも目を閉じるだけでマシになるので休むことが一番です。それに僕もボトルの中身が少なくなっていたのでちょうどいいタイミングでした。

30分ほど休憩、Sはロックアイスを背中に入れたり色々と対策をして出発しました。

ちなみに彼はフルマラソンは数えきれないほど(僕は1度だけヘロヘロになって完走しました…)、100kmウルトラマラソンも完走している程の体力の持ち主ですが、このブルべが今までの中で一番過酷だったと語っています。

 

13:31 506.5km PC3セブン-イレブン 津市白山町店

堤防道路を離れてからは広域農道特有の直線的なアップダウンが続きました。Sはまだ眠気から完全に開放されていないようですが、走行距離は500kmを越えてPC3に無事到着しました。

おにぎりが売り切れていたのでいなり寿司を購入。甘い炭酸が飲みたくなったので飲み物はファンタグレープ。日差しが強く照り付けているのでコンビニの陰で休憩しました。

実はこの時、重大な出来事が起きていました…

 

 

14:28 514km 青山峠を登る

青山峠を越えると伊賀コリドールロードの強烈なアップダウンをこなします。伊賀コリドールロードは何度走っても好きになれません。バイクや車で走るにはいいのかもしれませんが、自転車だとひたすらアップダウンを繰り返すだけで景色は風情に欠けます…

伊賀コリドールロードへの文句を言いつつ伊賀上野に到着しました。駅の近くのコンビニで最終休憩の為停車。この時、Sが急に焦り始めました。

「レシート貰ってなかった…!」

先程のPC3でSも買い物をしたのですが、眠気のせいかレシートを貰わずそのまま出発してしまったのです。通過証明になるPCのレシートが無いとゴールまで走り切っても認定を貰えません。ここでSの心は折れかけてDNF宣言をしそうになりました。ただ、冷静に考えるとPC3では僕が一緒にいてSが写った写真も撮影しています。(写真には日時が記録されています)さらに、レジでの決済を電子マネーで行っていたのでレシートは無くても電子マネーの決済情報で店舗名と日時がわかります。この2点が有ったので、伊賀上野でDNFするのではなく、ゴールまで走り切って後は主催者の方に委ねることにしました。

17:47 581km ゴールが見えてきた

交通量が増えてきたのでかなり気を使いますがゴールは確実に近づいています。丘を越えて枚方に入ればあと少し!

 

18:44 598km 安全第一で残りの距離を消化

昨日の同時刻には越前海岸を走っていたことを思うと不思議な風景です。完走は確定しました。

 

19:30 603.5km この和室に入った時刻がゴールタイムになる

駐輪場所に迷いつつ、ゴールの茨木市福祉文化会館(オークシアター)和室に到着しました。入室した時刻は19:30。そして懸案事項だったSのPC3のレシートですが、僕が行動を共にしていたのでそれが証明になるのと、電子マネー決済の記録などもあったのであっさりとOKを貰えました。

無事に二人とも35時間30分で完走!目安のゴールタイムにしていた19時から大きく遅れなかったのも良かったです。

今回は久々に徹夜で走るブルべでしたが、一緒に走った友人Sのおかげで楽しく最後まで走り続けることが出来ました。これが一人だと深夜早朝の走行は眠気との戦いになるので本当に助かりました。

 

 


今回もグランボア650Bランドナーで完走

ランドナーはのんびりと走る自転車。スピードを求めない人が乗る自転車。ランドナーに対してそんなイメージを持たれている気がするのですが、僕が600㎞ブルべにランドナーを使うのはこの自転車で走る方がタイヤの細いロードバイクで走るより快適で速いからです。

ブルべ用に吟味されたフルオーダーフレーム、転がりの軽いエートルエキストラレジェ650×42Bタイヤ、ハブダイナモ給電の明るい前後ライト、手が痺れないグランボアフランス型ランドナーバーと身体に馴染んだイデアル#90サドル、荷物に簡単にアクセスできるフロントバッグ、足元が濡れることを防ぐマッドガード。

ランドナーに付いているこれらの部品はクラシックな雰囲気を出す為の飾りではなく、長距離を快適に速く走るための道具なのです。

 

フロントライトはキャリア右側にSON Edelux2、左側にサブライトとしてキャットアイVOLT800の2灯体制。VOLT800は温見峠の下りで念のため点灯しましたがそれ以外ではほぼ使わず、Edelux2のみで充分な視界を得ることが出来ます。
テールライトはシートチューブに直付けされたキムラTL-06D。こちらもSON28ハブダイナモからの給電で点灯し、フロントライトのEdelux2と連動しています。前後ライトは停車後も本体内蔵のコンデンサーに蓄えた電力で光り続けます。

荷物は全てグランボアフロントバッグに集約しています。サドルに跨ったままアクセスできる帆布のフロントバッグは古臭いようでとても合理的です。一緒に走ったSは現在主流の大型防水サドルバッグに荷物をまとめていましたが、荷物の出し入れをするのに時間がかかりブルべの後半はフロントバッグを使いたいと言うほどでした。もちろん完全防水のバイクパッキング用サドルバッグが活躍するシーンもあると思いますが、荷物の取り出しやすさではフロントバッグに敵いません。レインジャケットを取り出したりネックウォーマーやアームウォーマーをしまったり、ブルべ中にバッグを開け閉めする回数は意外と多いのです。
帆布もただのコットン生地ではありません。意外と防水性が高く、土砂降りを長時間走らなければ中の荷物が濡れることは稀です。
バッグの帆布にはグリーンランドワックスという蜜蝋とパラフィンを混ぜたものを年に一回、生地全体に塗布、浸透させるメンテナンスをしています。雨に降られても濡れるのは表面だけで、バッグの内側は殆ど浸水しません。風合いが味わい深く変化するのも帆布フロントバッグの良い所です。

 

前回の米原600と異なる装備としては、後ろ泥除けにマッドフラップを追加しています。フロントのマッドフラップは常時装着しているのですが、今回は友人と先頭交代しながら走る計画だったので後ろの人が快適に走れるよう装備しました。厚さ2mmのゴムシートからフロント用よりも長めに切り出しています。

この装備、親方にはちょっと不評でしたが(汗)、形状や取り付け方法などを改良して今後もブルべ専用装備として使おうと思います。

 

ランドナーでブルべを走ってみようという方、是非アイズバイシクルまでご相談ください。ランドナーのオーダーはもちろん、走り方や装備面などでもお力になれると思いますのでお気軽にお声がけください。

そしてブルべでお会いしたときはよろしくお願いします!

まえの

こんにちは、前野です。
6月に続いて今月もブルべを走ってきました。

参加したのはオダックス近畿主催のBRM709大津200㎞
コースは大津の近江大橋北側をスタートして琵琶湖大橋のある堅田から山へ向かい鯖街道を北上します。花折トンネル、朽木、檜峠を経てマキノで琵琶湖の湖岸へ。
海津大崎、奥琵琶湖パークウェイ、旧賤ケ岳トンネルなど奥琵琶湖を満喫し、湖東は湖岸道路をひたすら走って大津の近江大橋近くに帰ってきます。

鯖街道以外はほぼビワイチの時計回り版。
琵琶湖一周をするときは基本的に反時計回りで走るので、見慣れた琵琶湖の景色も少しは新鮮に感じられるかもしれません。それに奥琵琶湖パークウェイを自転車で登るのも初めてです。

 

6:00 近江大橋北側からスタート

自宅から自走で20㎞程走って大津のスタート地点に到着。4時に家を出た直後はライトが必要でしたがすぐに明るくなって到着した頃にはこの通り。
今日の天気予報は昼頃から時々雨。気温が高すぎるよりは多少の雨で涼しくなった方が走りやすいはずです。
車検を済ませ、ブルべカードを貰って全体ブリーフィング。時間制限のあるコントロールポイントは一か所のみで写真を撮って通過証明にするフォトコントロールが三か所。注意するべきは奥琵琶湖でトンネルを通過する際に歩道を進むくらいでしょうか。

今回のブルべもスタートは名前を呼ばれた順。なんと2番目に呼ばれてすぐにスタートしました。

 

 

7:50 50.1㎞ フォトコントロール1道の駅朽木新本陣

堅田までの国道は信号が多く、加速して巡航体制に入った途端に次の信号で停車。風向きはよく、30㎞/h台半ばで走れるので信号に阻まれなければどんどん進みました。
堅田から途中集落、花折トンネルへの登りはスタートからの勢いに任せてガシガシ踏んで登っていきます。何度も走っている道で曇っていたのでフォトコントロールの朽木まで写真は無し。
道の駅に着くと通過証明の写真だけ撮ってすぐに出発です。

 

9:08 海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ

朽木から檜峠を越えると琵琶湖の湖岸へ向かいます。今津、マキノを通って奥琵琶湖へ。4月は花見客でにぎわう海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ向かいます。
自転車で奥琵琶湖パークウェイに行くのは初めて。
標高は花折トンネルの方が高いので大したことないだろうと思いながら登り始めました。暑さでボトルの水が残り僅かなので展望台の自販機で冷たい飲み物を補給したいところです。

9:43 95.3㎞ フォトコントロール2奥琵琶湖パークウェイ

奥琵琶湖パークウェイは九十九折が続き、今回のコース中では最もしんどい登りでした。気温が高く汗が噴き出し、水を飲もうにも90㎞以上走ってきたのでボトルは空に…
「先月の米原600㎞に比べれば大したことは…」と思いながら淡々と回し、ようやく展望台に着いたのでした。通過証明の写真を撮ったらすぐに自販機で飲み物を購入。
サイクリング中に一気飲みは良くないとわかっているのですが、500mlをあっという間に飲み干してしまいました。一息ついて展望台を出発します。

 

10:04 雨が降るようには思えない

展望台から先は湖岸道路まで下りかと思いきや、アップダウンが続きます。
GPSに表示された平均速度がどんどん低下していくのが気になりますが、暑くてペースは上げられません。2つ目のピークを越えると今度こそ下り。
ビワイチで何度も寄った塩津のローソンで水2Lと軽い補給食を買って旧賤ケ岳トンネルへ。

旧賤ケ岳トンネルへの登りは奥琵琶湖パークウェイの直後なのであっさりとクリア。竹生島が見える定番の撮影ポイントがあるのですが、雲が多く景色がいまいちだったので今回は素通りして先を急ぎます。
この先は本当に平地だけ。風との勝負になります。

 

10:53 119.9㎞ PC1道の駅湖北水鳥ステーション

旧賤ケ岳トンネルから20㎞ほどでPC1に到着。ここではアクエリアス1本とINゼリーを購入。もう少しで昼時なので座って食事をしてもいい気はしますが午後から雨予報。のんびりしていると雨の中走る時間が長くなりそうなので足早に出発しようとすると背後から名前を呼ぶ声が。
振り返るとそこにいたのはシクロツーリスト誌やランドヌール誌でおなじみの田村さんでした。まさか奥琵琶湖で会うと思っていなかったのでこれにはびっくり!

 

 

11:51 144㎞ 彦根の市街地付近から暗雲立ち込める

湖北水鳥ステーションで雨雲は見えませんでしたが、南下するにつれて進行方向に黒い雲が見え始めました。今にも雨が降り出しそう。そして信号と交通量が増えてきて思いのほか平均速度が上がりません。今回は停車も含めた平均速度を25㎞/h以上で維持できれば7時間台での完走が狙えます。彦根付近でGPSに表示されていた平均速度は24.4㎞/hほど。峠が無いので自然と平均速度は上がっていきそうですが、交通量増加に伴う徐行と信号待ちの時間が増えて8時間切りは怪しくなってきました。彦根城前の交差点で右折するために5分近く停車したのは参りました。

 

雨雲レーダーの様子

彦根を抜けたあたりで雨が降り始めました。最初は小粒でぽつぽつと。遠くには時折稲妻が光ります。
暑さに参っていたので多少の雨は涼しくて好都合と思っているとあっという間に土砂降りに変わりました。
雨の降り始めに雨具を着なかったので全身ずぶぬれで、レインウェアを着るタイミングが有りません。目の前が真っ白になるような凄まじい雨の中無心で進んでいきます。泥除けとマッドフラップがあるので路面からのしぶきは抑えられますが、雨の勢いはそれを圧倒していました。

この雨雲レーダーのスクリーンショットはゴール後に撮りました。豪雨の最中は写真を撮る余裕が全くありませんでした。

 

13:23 182㎞ フォトコントロール3サイクリストの聖地石碑

 

全身に激しく雨粒が打ち付け、自転車が走る道路の端はほぼ冠水しているような場所もあり経験したことのない状況です。
それでも速度の低下を最小限に留めて最終フォトコントロールに到着しました。この石碑、確か数年前に作られたはずですが何故このポーズ…?
安易に聖地と書いてしまうのもなんだか…

 

 

短時間の豪雨で道路は一部冠水

琵琶湖大橋付近で雨の勢いは少しだけ緩まりましたが、ゴールまで残り2㎞位のところで再び滝のような大雨に。車も多く車道を安心して走れないので歩道を徐行しながらゴールまで行きました。

 

 

14:16 201㎞ フィニッシュ

奥琵琶湖にいた頃は14時前にフィニッシュすることを目論んでいましたがそう上手くは行きませんでした。結局14:16にフィニッシュ。8時間16分での完走となりました。

コースプロファイルから楽に完走できるだろうと思ってエントリーした今回のブルべでしたが、やはり楽なブルべは無いということを思い知らされました。滝のような雨の中走り続けるなんてブルべ以外じゃ考えられません。

 

2022年版オダックス近畿200㎞ピンバッジ

ゴール受付で主催者の方にブルべカードとフォトコントロールの写真を確認してもらい無事認定。オダックス近畿のピンバッジも購入できました。このバッジはオダックス近畿がオリジナルで作っているもので、毎年デザインが変わります。完走したブルべでこれを記念に買うのがちょっとした楽しみです。

 

京阪電車で京都へ帰る

帰りは浜大津から京都市内まで京阪電車で輪行して帰りました。車内は空いていて、京都駅で乗り換えのために歩かなくていいのでおすすめです。路面電車から地下鉄に変化するのも楽しいですよ。

今週末の7月24日(日)までグランボアオンラインストアでは夏のセールを開催しています。
掲載商品が表示価格より1割引きとお買い得です。(お取り寄せ品、受注生産品など例外もあります)

今回のブルべでも使用しているグランボアタイヤも勿論対象です。
自分がランドナー使っているタイヤは650×42Bですが、普通のロードバイクでも使える700×26Cやディスクロードにおすすめの700×30Cもラインナップしています。
グランボアタイヤのポイントでもある乗り心地の良さを体感していただけるはずですので、初めての方もこの機会に是非お試しください。

まえの

こんにちは、前野です。

6月の半ば、600㎞ブルべに参加してきたので紹介します。

 

久々に参加した600㎞ブルべはオダックス近畿主催のBRM618米原600㎞
滋賀県のJR米原駅前をスタートして信州を満喫するコースです。

当初は諏訪湖までの往路に野麦峠が含まれていたのですが、通行止めでスタート1週間前にコース変更。
野麦峠の代わりに開田高原を経由して諏訪湖まで向かうことになりました。
コース説明にはこう書いてあります。

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近畿から信州に行くには車を使うしかない。
そう思っていた時期が私にもありました。
ですが、よくよく考えてみると近畿の東端、米原からならば行けなくはない訳です。

出来るのならば行くしかありません。
しかしどう考えても長野県内は夜間にしか通過しないので風景もあまり見えないんですよね。
ほとんど岐阜県内の風景しか記憶に残らないはず。
苦労するしかないと分かってはいます。見返りが少ないことも予想出来ます。
ないないずくしであっても、そこに道があるのならば行くしかありません。
それが旅人(ランドヌール)というものでしょう。

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何というか、普通じゃないですね…
そもそも今回エントリーしたのは最も日照時間の長い時期に近場でエントリーできる600㎞という条件で探したから。日照時間が長い季節なら夜間走行は短くて済みますし、気温も寒くないので走りやすいはずです。
ただ、この米原600は登りが多く、コースの難易度はやや高め。600㎞で獲得標高7500mなので山岳コースと言って差し支えないでしょう。

300㎞以上のブルべはSR600紀伊山地を一昨年に走ったのを除くと2019年のPBP前に走った守山300㎞以来になります。
PBP以降参加したブルべは数えるほどで2020年はSR600紀伊山地のみ、2021年は200㎞を2本。
SR600紀伊山地は計画的に宿を取って走ったのでもはやツーリングでした。夜通し走るサイクリングをしていないので、400㎞以上のブルべの走り方をもはや忘れています。

そして今回は600㎞ブルべ初完走を目指す友人と共に走るので二人で確実に完走できるように制限時間をフルに使う計画を立てました。その名も「40時間計画」
600㎞ブルべの制限時間が40時間なので制限時間目一杯使って完走しようという計画です。
初日は5~22時で約300㎞を走り22時~翌朝4時までホテル滞在、二日目は4時~21時の間に残りの300㎞を走ってゴールを目指します。

 

 

一緒に走る友人は手前のディスクロードで出走

JR米原駅を5時にスタート。今回一緒に走る友人とは5月に湖東の峠巡りをしたり、小浜日帰りサイクリングを一緒に走って調整済み。

彼とは5年ほど前に大津スタートの600㎞ブルべを一緒に走ったのですが、悪天候と計画不足でDNFに。その頃の自分は400㎞でも600㎞でも出たとこ勝負。宿は取らずに勢いに任せて夜通し走り、なるべく早くゴールするスタイルだったのでそれに600㎞が初めての友達を巻き込めば当然の結果でした。

今回はその時の反省を活かしてエントリー前に走行計画を作成しました。
ホテルに6時間滞在することを計画に入れ、制限時間ギリギリのタイムスケジュールで完走を目指します。

 

5:46 関ケ原

スタートは一人ずつ呼ばれた順番に出て行くので友人と同時にスタートは出来ず、しばらく短独走。友人を追いかけて合流できたのはスタートして15㎞ほどの地点でした。関ケ原付近は大型車が多い国道でしたが、垂井から先は旧中山道をトレースする巧みなルート運びで快適でした。

 

7:38 64.5㎞地点の関市内でパンク

スタートから2時間半ほど経った頃、友人が前輪の空気圧が下がっているということで停車。焦らずパンク修理です。
パンクの原因はタイヤブート。実は同じことを自分も過去のツーリングで経験しています。
少し前に二人でおにゅう峠を走ったのですが、その時に小さなサイドカットをして念のためにタイヤブートを貼っていました。ただ、このタイヤブートはあくまでも応急処置用で、張ったまま使い続けるとタイヤブートのふちがチューブと擦れてパンクしてしまいます。
応急処置したタイヤをそのまま使っていたことで起こるべくして起きたパンクでした。友人も前輪のタイヤに不安を感じていたようで、サドルバッグの中から予備タイヤが登場。タイヤも交換して不安を取り除きました。
タイヤとリムの嵌め合わせがきつくて時間がかかり、結局パンク修理と近くのコンビニで一息ついたので30分ほど停車。この間にどんどん抜かれてほぼ最後尾に。序盤とは言えみんなが先に行くのを見送ると焦ります。

 

10:54 岩屋ダム

3年前の京都1000㎞でも走った道を通って飛騨方面へ進んでいきます。道の駅平成、そして岩屋ダム。岩屋ダムは二人で初めて走った600㎞ブルべの時にDNFがよぎり始めた場所だったので感慨深いです。
今日は二人とも快調で天気は曇り。じつはこのブルべも雨が降るか微妙なところで1週間くらい前から天気予報とにらめっこをしていたのですが、結局最後まで雨が降ることなく終わりました。

 

12:41 161㎞地点 PC1

そんなこんなで多少の峠も挟みつつ161km地点のPC1に到着。ここはスタッフの方が待機している有人PCで飲み物と補給食の用意がありました。関市以降しっかり補給できる場所が無かったので助かります。パンと飲み物を貰い、15分ほど滞在して出発。ここから先が本格的な登りの始まりです。

 

14:06 飛騨小坂から約15㎞、1000mアップの登り

PC1を出るとすぐに長い登りに。頑張ってもペースは上がらないので二人で話をしながら登っていきます。雲が多い天気ですが雨が降ることは無さそう。楽しいけどしんどい時間が続きました。普通のツーリングだったら濁河温泉かこの先の開田高原で一泊したいですね。

 

14:54 日本一の溶岩流展望台

ようやく登りがひと段落すると道は尾根伝いになって緩やかにアップダウンを繰り返します。あいにく雲が多く御嶽山全体を眺めることは出来ませんでしたが、さすが信州と思わせる景色でした。ここから先は開田高原に向けて長い下りになります。

 

16:21 御嶽山

開田高原への下りの途中で他の参加者の方が大勢立ち止まって写真を撮っているポイントがあったので僕たちも停車。「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」という石碑で、シドニーオリンピックで金メダルを取った高橋尚子さんが高地トレーニングをしていたことに由来しているようです。

石碑正面には御嶽山、裏には乗鞍岳が見える最高のビューポイントでした。

 

16:22 景色のいい場所に石碑があると撮りたくなりませんか?

乗鞍にはしばらく行っていませんが、乗鞍を通るSR600もあるのでそのうちチャレンジしたいです

 

乗鞍を眺めながら下る

標高が高く、下りでは寒いくらいの気温なのでレインジャケットを羽織ります。

開田高原までの道は路肩が広くとられていて、赤い舗装の部分は高地トレーニングをするランナーが走りやすいように整備されていました。下った先にはきれいに整備されたトラックで陸上選手がトレーニングをしていました。この下りはダイナミックでとても楽しかったです。

 

19:09 権兵衛トンネルへの登りで日没

開田高原区間を抜けると木曽でようやくデイリーヤマザキを見つけて小休止。ホテルを予約している諏訪まではまだ距離があるのでパンとプリンを食べました。

木曽から伊那谷へは権兵衛トンネルを越えていきます。トンネルの入り口までヒルクライム。

 

19:23 権兵衛トンネル手前

権兵衛トンネルが見えたところで一旦止まって装備を整えます。友人はサドルバッグがタイヤに擦りそうだったのでバックルを締めなおしていました。権兵衛トンネルは4㎞の下り基調。こんなに長いトンネルはなかなかありません。交通量も少なくて伊那谷への下りを楽しみました。

 

19:48 暗くなった伊那を走る

4㎞続く権兵衛トンネルを抜けると辺りは暗くなっていました。伊那谷へ下り辰野、岡谷、そして本日の宿を取っている諏訪を目指します。辰野では道路が川から近く、時々道に蛍が飛んでいました。

 

ランドナーに装備しているライト

自分の乗っているグランボアランドナーはSON28ハブダイナモで前後のライトを点灯します。フロントはSON Edelux2、シートチューブに直付けされたテールライトはキムラTL-06Dです。

フロントライトのEdelux2は上側への光がカットされたワイドな配光で遠くまで均一に照らしてくれるので路面が見やすく安心して走れます。
テールライトのTL-06Dは走行中の安全確保はもちろん、停車後も明るさを維持して光り続けてくれるので信号待ちも安心です。
ライトが充実すると夜走るのが楽しくなりますよ。
ちなみに400㎞以上のブルべでは前照灯2灯以上装備がルール上必須。フロントキャリアの左側にキャットアイVOLT800をサブライトとして装着しましたが今回は一度も使いませんでした。

サブライトのVOLT800は悪天候時に点灯させるほか、自転車から簡単に外せるので夜間のパンク修理などにも役立ちます。

 

 

22:03 初日は中間地点の諏訪で終了。残り300㎞

21時過ぎに諏訪のホテルに着いて近くのマクドナルドで夕食。ご当地の食事を食べたいのですが時間が遅くて店が開いていないのと、睡眠時間が惜しいのですぐに食事が出来るファストフードで正解でした。
風呂に入って装備を整え、23時頃就寝。今日はたくさん登りました!明日は少し楽かな?

 

【2日目】

アラームの音で3時に起床。ブルべ中に4時間眠るとめちゃくちゃ回復します。
ホテルを出て集合場所のファミリーマートへ。黒から濃い青になっていく空を見ながら朝食を食べ、友人と合流しました。4時にコースへ戻り二日目スタート!

 

4:07 フォトチェック諏訪大社前宮

再スタートしてすぐ、フォトチェックの諏訪大社前宮で撮影。空がどんどん明るくなっています。

 

4:14 杖突峠で夜明けを迎える

杖突峠の序盤で空はこの通り。杖突峠に来るのは確か2回目ですが、諏訪側から登るのは初めて。最初に訪れたのは6年前。浜松をスタートして中央構造線沿いにソロツーリングをした時でした。浜松から兵越峠、下栗の里、しらびそ峠、分杭峠、そして最後に杖突峠を通って諏訪がゴールでした。下栗の里ではおばあさんが一人で切り盛りしている民宿に宿泊。まだ続けていらっしゃるのだろうか…

 

5:01 杖突峠から先は霧の中

杖突峠の南側は霧が出ていて気温も低そう。しばらく下って高遠へ。周りにブルべの参加者はいません。多くの方が諏訪ではなく、杖突峠を越えてから仮眠を取ったようでした。睡眠時間を多くとった分、ギリギリのタイムスケジュールで走っているのでゴールに間に合うのか少し心配です。

朝5時に杖突峠の上にいて、夜までに米原駅へ自転車で移動するなんて実感が湧きませんよね…

 

6:55 信州は山がきれい

淡々と距離を消化していきます。しばらく大きな峠は無いので景色を楽しみながら。前日は雨こそ降らなかったもののずっと曇り空。今日は青空に南アルプスが映えています。

阿智に着くとコンビニで休憩して峠越えの準備。清内路トンネルを通って木曽に戻ります。

 

10:05 阿智から清内路トンネルを越えて木曽へ

清内路トンネルは前日通った権兵衛トンネルと同じく市街地からしばらく登った先にあるトンネルなので入り口まで標高差500mを登らされます。

 

11:06 馬籠峠

清内路トンネルを通って木曽へ戻ると次は馬籠峠の登りになります。なんだか昨日より登っている時間が長いような。馬籠峠はハイカーの方もちらほら。

 

11:14 フォトチェック 馬籠宿

馬籠峠から下るとフォトチェックの中山道馬籠宿に到着。撮影とトイレ休憩を挟んで出発。下りきるとすぐに次の登りが始まります。そして天気が良くて景色が映えるのは嬉しいのですがとても暑い。2本のボトルがあっという間に空になっていきます。

 

14:05

アップダウンは続きます。この辺りまで来ると徐々にほかの参加者に追いつき始め、時間内完走の勝算が立ってきました。

 

14:21 後半も名の無いアップダウンが続く

通称?茶畑の登り。茶畑の中をロングストレートが突っ切っています。峠ではないけどしっかり登る道が次々と登場。500㎞過ぎればゴールまで残りは平坦。そう言い聞かせながら淡々と登りました。

 

 

17:49

山の中から市街地に戻ってきました。まだ滋賀県にも入ってないのに岐阜城を見るとゴールに帰ってきたような安心感を覚えます。

 

18:01 長良川沿いを走る

往路とほぼ同じ道を通って米原まで。500㎞以上走っているので二人とも疲れているけど夜間走行を避けたおかげかモチベーションは高く、走ることを楽しめています。

 

19時すぎ 垂井から関ケ原への登りで日没を迎える

2回目の夜がやってきました。とは言ってもゴールまでもう少しなのでエネルギーを使い切っても大丈夫。このままいくと20時半には確実にゴールできそうです。パンクしてもギリギリ間に合います。

 

2人揃って完走 39時間17分

国道27号線で友人が前に出ると猛然とペースアップ。600㎞ブルべの終盤とは思えないスピードで関ケ原への暖斜面を登っていきます。あまりにも早いので千切られないように空腹の腹に力を入れて着いていきました。以前走った米原600㎞でも最後は関ケ原を越えたのですが、その時一人で走っていた時とは比べようもないペースで登りをクリア。ここにきてなかなか会えなかった他の参加者の姿も。

関ケ原でのペースアップのおかげで米原駅前のゴールには20時17分に到着しました。

主催者の方にブルべカードを提出し、2人そろって600㎞完走の認定を受けることが出来ました。

 

コースは今まで走った600㎞ブルべの中で最も過酷でしたが、夜間走行を避けて睡眠を十分にとったおかげで最後まで調子よく走れました。それに今回は友人がいてくれたおかげでソロ参加の何倍も楽しいブルべでした。
タイムを意識して走るブルべもまたやりたいですが、友達と参加するなら楽しく走れるこのスタイルがいいですね。

次回は10月の守山300㎞を一緒に走る予定です。

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明日から夏のセールが始まります。商品1割引きとなりますので是非ご利用ください!

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まえの

こんにちは、前野です。
アイズバシクル改装工事中の先月3月6日と7日にオダックス近畿主催の200㎞ブルべに参加してきました。今回は2日連続出走の2本立てでお送りします。

まず土曜日はBRM306近江八幡200㎞。近江八幡駅近く発着のコースで獲得標高1500m程、登りが少ない優しいコースです。


僕がスタートするのは午前8時。
この日はアイズにバイトで来てくれていた井越君の初ブルべ(4月から新社会人おめでとう!)。同じ時刻にスタートできればよかったのですが参加枠の関係で井越君は午前6時のスタートになりました。

単独で走るSR600を除けば実に1年ぶりの参加となるブルべ。コロナ禍以前とさほど変化はありませんが観戦対策のため参加枠が少なくなっていたり、参加者が集中しないようスタートの順番や途中のチェックポイントなどに工夫が見られました。


コース前半は琵琶湖の湖東エリアを北上していきます。ビワイチで湖岸道路は何度も走っていますが、湖岸から離れたエリアは新鮮な感覚です。

基本的に走りやすい舗装路ですが中には林道のような場所も。

 

ブルべ序盤、路面はウェット。泥除けが無いロードで出走したので足元はシューズカバーを付けて濡れ対策。ランドナーでブルべを走る時は泥除けとマッドフラップがあるのでシューズカバーを使うことはありません。

 


約80㎞地点で井越君を捕捉!風が強く辛そうでしたが時間内に完走出来るペースは維持しているので大丈夫でしょう。米原辺りからの向かい風はひどかったですよ…


フォトコントロールの柏原宿で写真を撮って先へ進もうとしたらフロントタイヤの感覚が…
タイヤをガラス片が貫通していました。トレッドもだいぶ摩耗してきていたのでガラス片がチューブまで到達してしまったようです。こんな事もあるので長距離を走る前はなるべく新品のタイヤに変えておきたいですね。


余呉湖に着くまで爆風向かい風。伊吹山が綺麗ですが風が強すぎて下ハンを握りしめて漕いでいるのに登りより遅いことも。余呉湖までの向かい風区間を余呉湖峠と名付け、登りだと思ってひたすら耐えました。


向かい風に耐えて余呉湖に無事到着。1周してフォトコントロールをクリア、あとは近江八幡まで追い風に乗って南下します。道路渋滞もありましたが今までの苦労が嘘のようなスピードで長浜、彦根を通り過ぎます。

近江八幡までもう少しのところでガス欠気味になってペースが落ちましたが無事にゴール到着。

8時間27分での認定となりました。
 

 

今回使用した自転車は昨年の近江八幡200㎞で紹介したのと同じ700Cロードです。
昨年との違いはハンドルバーをグランボアモダンマースバー410mmからグランボア平行マースバー410mmに交換しています。モダンマースバーのようなリーチが短いドロップハンドルと比べると平行マースバーは112mmの長いリーチを持っているのでブラケット手前、ハンドルの肩を握るポジションをより快適に取ることが出来ます。他のグランボアのハンドルと同様に程よいしなりも感じられますし長距離におすすめのハンドルです。ハンドルの形状によって自転車の乗りやすさや肩の痛みなどが改善する場合もありますのでハンドル周りで悩まれている方は是非お試しください。

BRMを完走したのは2019年の守山300㎞以来。久しぶりの感覚で嬉しいです。
翌日は伏見スタートの200㎞があるので余韻に浸るのは程々にして輪行で帰宅しました。

 

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翌日曜日は BRM307京都200㎞

京都伏見スタート、奈良公園-榛原-高見峠(トンネル)-飯高町の蓮(はちす)ダムを回って往路と同じ道で帰る200㎞です。獲得標高3000m弱の登り多めのコース。コースの難易度としては前日の近江八幡200㎞より難しいです。


4時に起床、スタートの伏見港公園までは自宅から10㎞程なので自走で向かいます。よく眠れたので前日の疲労感は少なく、身体の調子は良さそうです。

5:30頃スタート地点に到着。今日は友人と一緒に道中楽しみつつ走ります。


6時のスタートから奈良公園までは平坦で信号も多いので他の参加者と共に。

 


榛原を過ぎたあたりで昼食前ですが、友人が調べていた和菓子屋さんでみたらし団子休憩~!絶品でした。

 


コースの最高地点高見峠は以前にも紀伊半島一周ブルべで通りました。峠や山の名前の付いた茶屋があると足を止めて写真を撮りたくなるのはツーリストの性でしょうか。

 


蓮ダムに到着。昼食をとる予定が進み続けてコンビニはおろか商店もありません…

折角フロントバッグがあるのに余分な補給食を持たなかったのが災いして、この後榛原までエネルギー切れ状態で走り続けました。

 

 

 

この日はブリヂストンのユーラシアで出走。ブルべで使うのは初めての自転車です。

ユーラシアとはいってもオリジナルのスペックではなくホイール、タイヤはグランボア650Bに交換、ハンドルはロードと同じグランボア平行マースバー410mmに。使える部品はオリジナルのままですが足回りとポジションにかかわる部品はすべて交換しています。
オリジナルの650Aホイールと重たいタイヤ、チューブからグランボアの650Bホイールと650×42Bタイヤ、軽量チューブレールに変えると全く別の自転車に生まれ変わりました。プレーン管フレームにハイテンフォークと元が重いので普段ブルべで乗っているカイセイ4130Rのグランボアと同程度にはなりませんがそれでも良く走ってくれます。
ちなみにブルべ特化するなら先日発売の超軽量650B用ラテックスチューブ”PLUME”に交換したら更に軽快になるでしょう。

この自転車、福岡で旅の自転車店プラットフォームを開業した大介元店長に譲ってもらったもので、しばらく街乗りに使ったりはしていたのですがここ数年放置状態…
ようやく日の目を見ることとなりました。

650A用フレームに650Bをつけるのはブレーキの種類など現物合わせで確認する必要があるので声を大にしておすすめはしずらいのですがホイール軽量化の効果は抜群です。ユーラシアに乗るのが本当に楽しくなりました!

 

 

 


榛原駅前で遅めの昼食休憩。スッカラカンの胃袋にラーメンでガツンと補給してゴールまで残り50㎞を頑張りました。

 


再び鹿が散歩する奈良公園。ここまで戻ってくると伏見までもう少し。交通量と信号が多く平坦区間の割に時間がかかりました。

 

 

道中楽しみながら無事に11時間46分で完走!2日連続200㎞を無事終えることができました。

2020年から新デザインになったオダックスクラブパリジャンの200㎞メダルはもちろん購入しましたよ。このメダルは距離ごとに用意されていてパリブレストパリの翌年にデザインが変わるので4年毎に全種類集めることを目標に走っています。

メダルの横にあるのはオダックス近畿オリジナルのピンバッジ。こちらも距離ごとに用意されていてなんと毎年デザインが変わっています。今年のデザインはサドルがモチーフのようです。何種類集められるかな~。

 

 

楽しいサイクリングからブルべまで、ランドナーは懐の広い自転車です。
いろいろな走り方、楽しみ方がありますのでランドナーでサイクリングを始めようか迷われている方、是非アイズバイシクルまでご相談ください!

まえの

2020.11.23

SR600紀伊山地

こんにちは、スタッフの前野です。
オダックス近畿主催のパーマネントブルべSR600紀伊山地を走ってきました。
SR600のコースは600㎞獲得標高10,000m以上の挑戦的な山岳コース。3年前に初めてSR600に挑戦したSR600四国山脈では天候や道路事情、見通しの甘さからコースの半分も走らないうちにDNFとなりました。→ SR600四国山脈

今回選んだのは泉佐野発着のSR600紀伊山地。600㎞で獲得標高は約11000mとSR600としては優しめのコースです。
葛城山、吉野山、玉置山、護摩壇山、高野山等々コースに含まれる山道は名の知れたところばかり。関西の屋根大台ケ原が幸いにも(?)コースには含まれていませんが、いずれにしても登りと下りをいかにスムーズにこなして計画通りに走るかが今回の完走のカギでした。


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1日目
PC1りんくうタウン駅 0km 11/10 5:00

初日は5:00~20:00を走行時間、20:00~翌朝4:00までを宿での休憩に充てる計画です。まずはりんくうタウン駅で時刻証明となる入場券をゲットして走り始めます。

 

夜明け前の市街地を抜けて葛城山へ。

 

 

葛城山の登りは序盤は優しめ、後半がかなり厳しい勾配です。京都だと花背峠に近い印象でしょうか。葛城山の登坂中に夜明けを迎えました。

 

PC2 和泉葛城山 23.6㎞ 11/10 6:47

ほぼ予定通りの時刻に葛城山頂上に到着。

葛城山から紀ノ川方面へ下るのですがこの区間が激坂。果樹園の中を通る20%以上はあろうかという急坂をソロソロと下りました。晴天だからよかったものの雨が降っていたら大変。

 

 

PC3 丹⽣都⽐売神社 48.4㎞ 11/10 8:10

神社まで一登りしてPC3到着。坂は多めだけれど順調です。ちなみにこの神社の名前読めますか?
正解は「にうつひめ神社」です。

 

PC4モンベル五條店 78.7km 11/10 9:29

紀ノ川沿いを吉野方面へ。平坦区間なので登りで失った時間を稼ぎます。でも風向きは味方してくれてるとは言い難いです。

 

道なりにそのまま川上村方面へ向かいたいところですがコースは吉野山へ。

 

99.4km PC5 コウヤマキの群落 11/10 10:44

吉野山の下りでPCに設定されている看板を発見。このあたりも紅葉が綺麗でした。

 

 

吉野山を下った後は169号線で大台ケ原方面へ。今年の夏に走った道なのでこのあたりは勝手知ったる場所。雄大な景色が紅葉に彩られてフォトタイムの連続。写真を撮るのに忙しくなかなか進めません。

ちょうど昼時だったので道の駅杉の湯川上でカレーライス大盛を注文。30分ほど休憩しました。今回は3日に分けて600㎞を走る計画。ファーストランでタイムを狙うわけではないので計画に対して遅れていないか気を付ければ大丈夫。お昼の時点で時間に余裕があることが分かってきたので焦らず急がずサイクリングを楽しみます。

 

大台ケ原分岐手前のループ橋。道が紅葉に吸い込まれていくよう。

 

大台ケ原への分岐通過後、和佐又トンネルを抜けると長い下り基調に。上北山村も絶景ポイントの連続。下りの途中で止まるのが惜しいですが、素通りしてしまうのはそれ以上に惜しいので自転車を停めて写真を撮ります。
まとまった登りは丸山千枚田へ向かう登りくらいでそれ以外は細かいアップダウンを含んだ下り坂。予定より3時間近く早く新宮の宿に到着できそうです。

 

下北山村の集落でおやつ休憩。ピーナッツチョコを食べました。ちなみに今回の補給食はほとんどクリーム玄米ブラン。カロリーメイトよりもしっとりしていて味の種類も豊富でおいしいです。朝昼夕の3食を普通に食べて、走行中におなかがすいてきたらクリーム玄米ブランを食べていました。

飲み物は750mlボトルを2本差してきましたが序盤の吉野山までは中身を入れず、その後は1本だけお茶を入れて使っていました。お茶をメインにしておくとボトル周りがべとつかず、たまに飲むスポーツドリンクやコーラがとてもおいしく感じられます。

 

 

188.4km PC6 七色ダム 11/10 15:30

七色ダムに到着したのは15:10頃。時間帯通行止めで15:00~15:30の間が通れなかったので日向で靴を脱いで休憩できました。じつはダムに着いたとき、写真の看板の位置を勘違いしていて素通りしそうになったのですが、時間帯通行止めのおかげで行き過ぎる前に気が付くことができました。

 

207.4km PC7丸山千枚田 11/10 16:37

夕暮れの綺麗な時間に丸山千枚田に到着。ここに来る間も棚田は何か所かありましたがここ丸山千枚田は圧巻です。大小1300枚以上の棚田と中央に鎮座する巨岩。巨岩の存在がこの景色をより特別なものにしているように感じました。ちなみにこの中央の巨岩は御神体とかでは無いようです。見事な岩だったのでてっきり祭られていると思いました。

 

日没を迎えて新宮市街に到着。丸山千枚田付近では1台も車に会わなかったので交通量の多さに驚きます。今日は平日、お仕事帰りの車ですね。

 

PC8 熊野速玉大社 231.5km 11/10 17:57

初日最後のPCをクリア。宿はここから1㎞程のところにあるビジネスホテルを予約したのでさっさとチェックイン。計画では20時までを走行時間に充てたので2時間余分に休むことができます。食事して風呂に入って荷物を整えてあれこれやっていると夜の時間はあっという間。21時ごろ眠りにつきました。

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2日目

新宮のビジネスホテルで約10時間の休憩後、午前4時にスタート。

2日目は4:00~20:00を走行、20:00~翌4:00を宿での休憩に充てます。初日よりも厳しく長い登りが多いので時間が余ることはなさそうです。

夜の間、自転車はフロント前で預かっていただけました。暖かい屋内で支度ができるのでありがたいです。

 

PC9 熊野那智大社 253.4㎞ 11/11 5:00

少し寒いけど着込んでいれば大丈夫。そんな気温の中走り出して約1時間で熊野那智大社に到着。那智大滝の音も聞こえてきますが全く見えませんでした。明るい時間に登ったら紅葉と那智大社、大滝のコラボが見られたはず。

 

那智大社通過後も海沿いの市街地の明かりと朝焼けの空を眺めながら登り続けます。

 

初日の丸山千枚田は圧巻でしたが、普通の景色の中にも見事な棚田や山村風景を見ることができるのも紀伊半島の魅力です。

 

色川の集落で自動販売機を発見。このコース、コンビニは少ないのですが自動販売機は頻繁に見かけたので真夏を除けば1ボトルで十分走れます。

 

色川から熊野川までの区間は所々路面が荒れています。でもSR600を走る前に未舗装林道を沢山走ったのでこの程度じゃまだまだ。とは言え落石、落ち枝などのトラブルにつながる要素はたくさんあるので慎重に。車通りも少なく携帯も圏外の場所が多いので安全第一。
酷道区間を抜けて集落に出る直前にイノシシと鉢合わせたときは焦りました。
向こうが逃げてくれてよかった…

 

熊野川沿いに出ると気温が上がって暑くなってきたので夜間装備から昼間装備に切り替え。レインジャケット、ビーニー、ニッカー、ネックウォーマー、冬用グローブを外してスッキリ。停車した橋の上は日光が良く当たって気持ちがいいです。
ああ、この熊野川沿いに平地を流せば熊野本宮大社に着くのですがコースは北進して玉置山を登れと言っています。

 

玉置山はふもとの分岐から約800mアップ。こちらも中腹あたりの紅葉が綺麗でした。

天気も良く、登っている間は汗が吹き出してきます。登りに時間を喰われて昨日に比べると進捗が良くありません。早く登り切って距離を稼ぎたい!

 

玉置山のラスト2㎞、この玉置神社分岐から先がなかなかパンチのある坂でした。今回のブルべで一番きつかったのは玉置山でしょうか。

 

PC10 大峰奥駈道 石碑 334km 11/11 10:51

玉置神社駐車場への分岐を通り過ぎて少し下ったところに石碑はありました。石碑で写真を撮った後は玉置神社約2㎞の看板まで折り返します。

 

PC10の石碑から引き返す途中、行きでスルーした玉置神社駐車場への分岐を500mほど進んで玉置神社に寄り道しました。

神社の入り口まで登ると開けた駐車場になっているのですが周囲の山々を見渡せて写真のようにいい景色!駐車場には管理小屋と自動販売機、軽食を出す売店がありました。玉置神社も参拝しようと思ったのですが境内の広さに驚き。折角でしたが宿になるべく早く着きたいので本殿に行くのは諦めてコーラを飲んで出発しました。

しかし、こんなに景色がいいのだからPC10は石碑じゃなくて玉置神社でもよかったのでは…

 

これから下っていく十津川村が見えます。狭くてコーナーの多い山岳路なのですが大型の観光バスが器用に上っていきました。玉置神社参拝ツアーでしょうか。

 

PC11 熊野本宮大社 362㎞ 11/12 12:12

玉置山から1時間少々で熊野本宮大社に到着。十津川村から熊野本宮大社まではカーブの少ないバイパス道路を通るので楽に距離を稼げます。普段なら無機質な高規格道路は自転車で走って楽しいとは思えないのですが、この日走ってきたのは山間部の狭路ばかり。久々のスムーズな路面を殆ど漕がずに、滑空するように下り基調の道を楽しみました。

 

ちょうどお昼時なので熊野本宮大社すぐそばの定食屋さんで昼食。唐揚げ定食大盛!

御飯が運ばれてくるまでの間に次のPCの位置を確認したり、キューシート、コマ図の整理をします。一応計画通り20時までには宿につけそうですが、できることなら護摩壇山で日没を迎えたいもの。
この時点で宿まで約100㎞。最後に龍神スカイラインを登るので昨日のように余裕を持って宿に着くのは難しそうです。
定食を食べ終えて12:50頃再スタート。お腹いっぱい、眠くなりそう。

 

PC12 近露王子跡 384.7km 11/11 14:04

一山超えてPC12に到着。ログを見ると玉置山と高野龍神スカイラインに挟まれて目立ちませんが500mくらいまで登ってます。登りは頑張っても見返りが少ないので淡々とペダルを回し、平坦と下りで時間を取り返します。

 

16:20頃、龍神温泉を通過。ちょうど2日目の200㎞地点なのでここに宿を取ってもよかったのですが本日の宿はまだ40㎞先の野迫川村。「龍神温泉にしとけばよかったな~」とぼやきながら先へ進みます。陽も傾いて日没は目前。

走って実感しましたがSR600紀伊山地を60時間のランドヌール部門で宿泊しながら完走するなら初日は新宮、二日目は龍神温泉に宿泊するのがバランスがよさそうです。初日230㎞、2日目200㎞、3日目170㎞になるので疲労がたまってくる2日目3日目の距離が短くなります。それと2日目に玉置山と護摩壇山をまとめて登らなくて済みます。
陽の長い季節なら4:00~19:00くらいを走行時間に充てて、殆どライトを使うことなくSR600を完走することも可能でしょう。来年は陽の長い季節の明るい時間帯だけでSR600 完走なんてのもやってみたいです。夜間走行が無くて2泊も宿で過ごすと普通のツーリングみたいですね。でも夏は気温が高いので考えているほど実際は甘くなさそう。

 

高野龍神スカイラインのピーク、ごまさんスカイタワーまであと10㎞。だいぶ暗くなってきました。ひたすら登ります。

 

登り勾配が厳しくなっていたところで綺麗な空が見えました。
この昼から夜に切り替わる数分の間だけ見える青い空が好きです。山の中で日没を迎えると心細さを感じますが、このグラデーション掛かったブルーを見ると一日中走っていてよかったと思えます。

 

標高900mを通過。1230mまで登るのでまだ先は長いですが、暗闇で景色に変化がないのでこういう看板があるだけでうれしいです。龍神スカイライン入り口までは数台の車とすれ違ったのですが暗くなってから車の往来はゼロ。

 

PC13 護摩壇山 450.4km 11/11 18:36

龍神温泉通過から約2時間、ごまさんスカイタワーに到着。さすがに標高が高いので、登りで温まった体が冷えないうちに夜間装備に着替えました。夏に走りに来たときはこんな暗闇の中登ることになるなんて思いもしませんでした。

ちなみに、明るい時間のごまさんスカイタワー駐車場からは周囲の尾根を見渡すことができます。
こちらは夏の写真ですが絶景でした!

龍神スカイラインを北上して林道の分岐を曲がれば野迫川村への下りに入ります。尾根を走る龍神スカイラインは風が強く、気温も低かったので長居したい場所ではありませんでした。
野迫川村へは曲がりくねった山道を降りていくのですが鹿、タヌキ、ウサギ等の野生動物が横切るのはもちろん、落石が散らばっていたりしてこの日一番緊張しながら走りました。龍神スカイラインですら日没後に車と出会うのは稀なのでここでトラブルを起こしたくありません。

19:25この日の宿、ホテルのせがわに到着。手前のキャンプ場、そしてホテルの灯りが見えたときはホッとしました。

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3日目

19:30~6:00の約10時間半ホテルに滞在した後、薄明かりの中再スタート。

当初の計画は3日目も4:00スタートをだったのですが、紅葉が綺麗な時期なのに暗闇の中通過してしまうには勿体ない。それにホテルのせがわの居心地がよかったのも朝の出発を2時間遅らせた理由です。昨晩、寒空の下走った後に入ったホテルの暖かいロビーと大浴場の湯舟は天国のようでした。

 

PC14 熊野参詣道小辺路 470.5㎞ 11/12 6:05

ホテルのせがわから走り出して数分でPC14に到着。

 

谷間にある野迫川村から出るにはどの道を通っても坂道を登らなくてはなりません。朝からがっつり登らされますが、目に飛び込んでくるのは綺麗に色づいた紅葉に覆われた山々。そしてカモシカに出合いました!



 

PC15 高野山金剛峰寺 495.2㎞ 11/12 7:42

登り坂を終えて野迫川村脱出後、高野龍神スカイラインで高野町へ。

金剛峰寺チェック後、少し進んだところにあるファミリーマートで朝食。食事をしながらこの後のタイムスケジュールを考えます。今日は出発時刻を2時間遅らせましたが「この後、海南までは下り基調。和歌山、泉佐野間は大きな登り(最後のPC17は激坂の上にあります!)は無いから信号と風向き次第では12時台のゴールも出来そう…」と、ちょっとだけ甘い計算をしていました。
この時の頭の中のイメージは、高野山から海南までジェットコースターみたいに一気に下って後は平坦を踏んでゴールまで行ける。実際は細かい起伏や風向き、信号などがあるのでそんな簡単に走れるわけがないのですが。

大門前で記念撮影。ここからしばらく楽しいワインディングの下りです。

かつらぎ町、紀美野町を抜けて海南市へ。地図だとあまり目立たない場所かもしれませんが、走りやすい道でした。このあたりまで来るとサイクリストもちらほら。

 

海南市から和歌山市へ。今朝、山奥の野迫川村にいたのが嘘のような景色の変わり振りです。
交通量が多くなるので無理せず安全に。

 

PC16 和歌山マリーナシティホテル 549.3㎞ 11/12 10:10

ここからゴールまで約55㎞、これならりんくうタウン12時台着の認定時間55時間代でゴールが出来そうです。いや、この時は余裕で12時台にりんくうタウンゴールだと思っていました。

 

さあさあ、PC17が見えてきました。どこかって?あの向こうに見える丘の上のホテルがPC17です!
いやぁ、えげつない場所をPCにしたものです。

 

PC17 休暇村紀州加太 574.1km 11/12 11:33

国道沿いにある休暇村紀州加太の看板から距離約800mで標高100mアップします。これで坂道は泉佐野近くの橋を除けば正真正銘の最後。3日間良く登りました。

 

加太出発後、阪南と泉南は信号の多さに悩まされました。もう信号インターバルトレーニング状態。青になったら加速してスピードにのせたところで次の信号が黄色になって減速。赤信号に捕まると1分以上喰われて更にゼロ発進なので時間もエネルギーも効率の悪いことこの上なし。500mおきくらいでそれが続いたので気が付けば時刻は12時を回り、ゴールは13時過ぎもあり得る状態に。
和泉チェンの本社がルート沿いにあったので余裕があれば記念撮影でもしたかったのですが、写真を撮る時間も惜しかったので漕ぎ続けました。


ようやく関空連絡橋とりんくうタウンのビル群が見えてゴールを確信。ギリギリ13時前ゴールで55時間代のタイムで申請できそうです。

 

PC1/ゴール セブンイレブンりんくう松原店 602.7㎞ 11/12 12:59

ゴール到着後、自転車を立てかけてヘルメットを外し、マスクを着けてセブンイレブンの店内へ。
平静を装いながら急いでレジのすぐ近くにあったミンティアを持って会計へ!
貰ったレシートの時刻は12:59!ギリギリ13時前にゴールすることができました。
今回のSR600紀伊山地のタイムは55時間59分。

もし13時を回っても制限時間内の完走に違いはないのですが、今回は55時間計画ということでプランを立てていたので最後で辻褄を合わせたかったのです。

 

ちなみ今回のブルべカードはこんな感じです。それぞれのPCの記入欄に日付、時刻を記入していきます。

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今回のSR600チャレンジの事の発端は、最近よく一緒に走りに行っていたバイトの井越君にツーリングコースとしてこのコースを勧めたことにあります。学生生活の残りの時間を有効に使ったらどうかと、このSR600紀伊山地を走ってみることを勧めたのです。
実は昨年、PBPへ行く前に走り込みを目的でSR600紀伊山地にエントリーしていたのですが、都合がつかずに出走を延期。延期状態のまま1年以上ほったらかしにしていました。
今年はコロナ禍ということもあって前半はブルべ自体が中止となり、9月ごろからようやく開催を再開。個人的な休みの関係などもあって今年のブルべ出走はもういいかなと半ば諦めムードだったのですが、どうにも我慢できませんでした。ブルべの代わりに未舗装林道を走りに行ったり、サイクリング自体は割と頻繁にしていたのですが何かが足りなかったのです。日帰りの150㎞じゃ何かが足りない。そんな時にSR600の話を井越君にして、改めてコースを確認しているとこれは面白そうだ。それに11月なら紅葉も綺麗だろう。そういえばエントリーして出走権はあるから日程だけクリアできれば走りに行ける!そこから主催者に再出走日時を連絡して会社から休みも頂き、今回の出走にこぎつけました。
そうです、人に勧めていたはずが自分に火をつけてしまいました。

これが決まったのが出走の約1か月前。エントリーしたブルべと同じ距離を出走までの1か月の間に走っておけば体力的に余裕を持って臨めるというのが自分の経験の中であったので、出走を決めた10月から約1か月間走りに行く機会と距離を増やして準備を進めました。
走行計画では3年前のSR600四国山脈での失敗があるので今回は時間を削る走りはせず、あらかじめ立てた計画をこなす方向で完走を目指しました。タイムスケジュールはスマホのカレンダーで管理し休憩の度に確認。計画があるので走行中に時間に関する余計な心配をすることが無くなるので精神的に安定します。
それと今回は宿を2泊予約してから出走したのも大きかったです。二泊で20時間半休憩できたので睡魔に襲われることもなく、安定して走り続けることができました。約56時間のうち20時間半ホテルに滞在したので屋外での活動時間は35時間ほど。これは普通の600㎞ブルべをややゆっくり完走する時と同じくらいの時間です。SR600の制限時間は2017年に現在の60時間制限に改められ、このようなゆとりのある走行プランが立てられるようになりました。以前は50時間にコースの獲得標高に応じた制限時間が追加されていたので、従来のルールだと紀伊山地のコースは52時間くらいが制限時間になるでしょうか。ともあれ、今回は完走することが出来たので次回は旧制限時間内での完走、ゆくゆくは宿を取らないファーストランスタイルでの完走も目指していこうかと思います。

思いがけず今回のレポートは長くなってしまいましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。
ランドナーでのブルべ出走を計画されている方、ブルべを見据えた自転車の製作を計画されている方、どうぞお気軽にご相談ください。自転車のことだけでなく装備や走り方等、お力になれれば嬉しいです。

まえの

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