アイズの独り言>

こんにちは、前野です。
今日は当店で新たに取り扱いを始めた新商品をご紹介します。

 

 

こちら、何だかお判りになりますか?

ぱっと見は黒いゴムチューブに半透明のレンズ…?

親指の第一関節くらいのサイズ感です。

 

これならわかりやすいでしょうか?

赤く点滅するライトです。後方に向けて取り付けるモノですね。でもどこに付けますか…?

 

答えはベルクロテープを使ってヘルメットの後部に取り付けます。

 

ライダーの頭部に取り付けることで自転車本体のテールライトよりも高い位置になり、後方から迫る車やトラックのドライバーに視認されやすくなって安全性が高まります。

高い位置に点滅灯があるとトンネルの通過や夜間走行の安全性が高まるはず。

アイズバイシクルのある京都だと、京北に行く国道162号線の笠トンネルをやむを得ず通過する際などに点けておくと安心ですね。

 

 

Linden BK-02 後方警告灯

今回ご紹介するLindenのBK-02はヘルメットなどに装着する超小型充電式自動点滅の後方警告灯です。

小さなテールライトならネットで検索すれば無限に出てきますが、こちらは光センサーとUSB type-C 充電ポートを備えた自動点滅かつ充電式のテールライトになります。重さはなんと5グラム…!

「こんな補助灯がほしかった!」という記事タイトルにしているのは訳があります。

自分が長年楽しんでいるサイクリングの一つに長距離を走るブルべが有ります。

ブルべのルールの1つとして400km以上ではヘルメット尾灯(点滅でも可)を装着することが定められています。自転車本体にはもちろんテールライトが必要なのですが、夜間走行時の安全性を少しでも高めるための処置として、日本のブルべを走る際はヘルメット後ろのテールライトはほぼ必須装備となっています。

ブルべに参加するためにヘルメットにテールライトを装着していたのですが、正直なところ理想的な製品を見つけられずにいました。

理想のヘルメット用テールライトを探して…

 

自分がヘルメットに装着するテールライトに求める要素

・頭、首への負担軽減の為なるべく軽量。
・夜間走行中はONにしたままになるので駆動時間は最低でも12時間以上。
・昼間もトンネル通過時などに点灯させたいのでスイッチはなるべく押しやすく。理想はランドナーに       付けているハブダイナモライトと同様に光センサー搭載で自動点灯してくれるもの。
・使い捨てのボタン電池でも良いが、充電式なら尚良い。
・長時間の走行、様々な気象条件に耐えうる耐久性。
・どんな形状のヘルメットにも取り付けられること。ヘルメット以外にも取り付けられたら尚良い。

全てを満たす製品は存在しない(少なくとも自分は見つけられませんでした)ので上記の要素をなるべく多く満たす物を選んで使ってきました。軽くてコンパクト、作動時間が長いものは存在しましたが、コンパクトかつ充電式で自動点滅機能付きの物はありませんでした。

トンネル通過の際に後頭部に着けたライトのスイッチを操作するのはとても面倒です。それに、後頭部のライトが点いているかどうかは単独行ならヘルメットを外さないと確認できません…

自動点灯の充電式テールライトは存在しますが、自転車に装着することを前提としたデザインなので重量は20g以上(ヘルメット重量250gの1割程度)ありますし、ヘルメットに着けると外観の異物感が半端ないのです。
しっかり光って夜目立つのはいいのですが、明るい場所でも外観で主張するのはイマイチです。あからさまに外観を主張する自転車取り付け用のテールライトをヘルメットに着けるのが嫌だったのです。

そんな感じでどうにか妥協できる製品を使って今までブルべに参加してきたわけですが、ようやく全てを満たす製品に出会えました。

2022年春にLindenの長さんとのやり取りがスタート。
自分は長さんが作った試作品をお借りして通勤やブルべ、日帰りサイクリングなどで使用してきました。

600kmブルべの夜間走行で視認性の良さを確認

最初の試作品は6月のBRM618米原600㎞で快調に動作してくれました。スイッチの操作感や点灯モードと点滅モードの切り替えには改善できる部分がありましたが、スタート時にスイッチをONにすれば走行中はテールライトの操作を考える必要が無くて快適でした。

 

豪雨の中走った200kmブルべで試作品は故障

続く7月のBRM709大津200kmでも継続して使用。ただ、このブルべの後半約2時間はゲリラ豪雨の中の走行となり、それ以降試作品の調子が悪くなってしまいました。
これをLindenの長さんに伝えたところ、既に同様の症状を把握されていて改良版の試作品を提供いただきました。回路定数を見直して、さらに防水シール処理もしっかり施し雨対策は万全に。スイッチの操作感も改善して点灯モードは無くし、点滅モードのみのシンプルな構成に。

こうして僕の手元に来た2個目の試作品はLindenのロゴがプリントされた製品版とほぼ同じものとなりました。

 

10月のBRM1015守山300kmで早速改良版を使用。未明のスタート地点までの自走からブルべ中盤の敦賀半島トンネル、日没後の交通量が多い湖岸道路まで快調に作動してくれました。

敦賀半島トンネルで一緒に走っていた友人が撮影してくれた動画をご覧ください。
どのように見えるか写真よりもわかりやすいと思います。

ちなみに自転車のテールライトはキムラTL-06D。ハブダイナモ給電のフレームに直付けされたテールライトです。

防水性が改善されたほか、使い勝手の面ではスイッチのクリック感なども改良されてオン・オフの切り替えがわかりやすくなりました。
本当に細かい部分ですが、とても使いやすくなりました。点滅パターンも丁度いい感じです。補助灯として割り切っているので点滅モードのみとしたのもシンプルで扱いやすいです。

300kmブルべ後に何度か雨の中も走りましたが問題なし。最近は仕事が終わって店を閉めると真っ暗になっているので帰り道の頼れる小さな相棒として活躍しています。

と、ここまで自分の使用感などを中心に書いてきましたが、Lindenを立ち上げた長さんから開発経緯などを伺っているので紹介していきます。

 

所有するアレックスサンジェにBK-02開発のきっかけが

Lindenの長さんがBK-02を作ったきっかけは愛車のサンジェとサイクリングをする環境にありました。

以下、長さんの文章そのままです。

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BK-02を作った経緯はというと~
事の発端はサンジェのリアライトにあります。
私のサンジェはリアライトが左側のチェーンステー下に付いてます。
フランスでは問題ないですが日本の道路を走るときは歩道側となり、走行中の
自動車の陰になっちゃいます。ワゴンとかトラックだと運転席が高いので
さらに見えにくいじゃん! となります。

静岡の梅ヶ島方面のサイクリングでは、トンネルが3か所ありますが、大型バイク、
自家用車のほかに、工事用ダンプやトラックも通ります。
そこを自転車で走る必要があり、後ろから走行音が聞こえるだけで…大丈夫とは
思っていてもかなり怖いもんです。
まして、サンジェのように反対側の下部のライトでは見えてない可能性が限りなく大
です。
まあ、そんな理由から生まれた警告灯なんです。

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「ヴィンテージのサンジェに乗っている人が何故ヘルメット用ライトを作ったのだろう?」と初めてお話を聞いたときは疑問に思いましたが、こんな理由があったのです。それに、BK-02はベルクロテープの貼り付けさえできればヘルメット以外の場所にも取り付け可能なので工夫次第ではサドル下への装着なども可能です。(付属するベルクロテープのシール面はとても強力です)
重いライトは首への負担が増えるのでとにかく軽い部品を使って最小限のサイズ、構造で作られたそう。極めてシンプルなBK-02の外観にも訳があるのです。

そしてヘルメットに取り付けるということで安全性にも配慮されています。
万が一転倒などでライトがつぶれたり変形したりしても発火しないように電源も小型のリチウムイオンキャパシタを選択。リチウムイオン電池などに比べて発火、発煙などに対してはとても安全になっています。

岐阜羽島サイクルフリーマーケットにて長さんと奥様

LindenのBK-02は長さんの手で1つずつ手作りされています。

Linden BK-02のスペックはこちら。

特徴
①小型軽量(本体5グラム、全長3.5㎝)
②充電時間約10分!(USB-C USB-PD使用可)
③動作時間約24時間(点滅時間)
④光センサーによる自動点滅オンオフ
⑤水没させても動く防水性

 

Linden BK-02はアイズバイシクル店頭、グランボアオンラインストアLiden the shopからご購入いただけます。

日照時間の短い季節だからこそ、Linden BK-02を身につけてサイクリングに出かけませんか!

まえの

こんにちは、前野です。

先月の茨木600㎞に続いてブルべに参加してきました。

今回走ったのはオダックス近畿主催のBRM1015近畿300㎞守山

 

滋賀県守山市発着の300kmブルべです。302㎞で獲得標高は2000m程の平坦基調なルート。

土地勘のある場所が殆どなので300㎞ブルべとしてはかなり優しい内容です。

下のマップには307.7kmと表示されていますが理由は後程…

 

 

一緒に走るのは今年のブルべを殆ど一緒に走っている友人のS。彼は先月の茨木600kmを一緒に走った2週間後、茨木から出雲大社に行く400㎞ブルべに単独参加して見事完走。自分と同様にSRまでリーチの状態です。

今回も二人で協力しながらゴールまで走る計画でスタートしました。全体の平均速度を21.5㎞/h以上で維持し、14時間以内にゴールする計画です。後半、白髭神社付近から道が混みそうなので、それによる速度低下も考えて走る必要があります。

 

自走でスタート地点の守山へ

自宅からスタート地点の守山駅までは35㎞ほど。5時スタートなのでスタート近くで前泊するか自走の2択でしたが、300kmの簡単なコースなのでホテル代が惜しくて自走で向かうことにしました。

午前1時半にアラームより早く目が覚めて起床。準備も時間がかからなかったので少し早い2時に自宅を出発しました。車の少ない夜の街をゆっくり走り抜けて午前4時に守山駅到着。

4時半ごろから車検が始まり、一緒に走るSとも合流して今日のプランを話し合います。Sは守山駅前のビジネスホテルに泊まっていたのでたっぷり睡眠がとれて調子がよさそうです。それに、前回走った茨木600㎞の後も高野山150kmサイクリング、茨木400kmブルべを走って抜群に仕上がっています。

それに対して僕は守山300の優しいコースに油断して3週間峠に行かず、おまけに自走で早起きしたので体力低下に寝不足気味。

それでもこの時は余裕で完走出来ると高を括っていました。今思えば茨木600kmを完走したことで僕の脳内は謎の自信(慢心?)に溢れていました。

 

 

5:00 スタート JR守山駅西口

ブリーフィングの後、名前を呼ばれた順に守山駅前をスタート。

実は1時間後の6時スタートに以前アイズでバイトをしていた井越君がエントリーしています。彼にとって初めての300kmブルべです。頑張れ~

 

冷えた体を温めるために踏み続ける

気温15℃でそんなに寒くなかったのですが、スタートまで1時間じっとしていたので走り始めて風を受けると寒く感じます。程々のペースで走っているとなかなか身体が温まらないので、下ハンを握り少し重めのギアを踏んで速いペースを維持しました。

数キロ続けるだけで少し汗ばんできたので身体を温めることには成功。ただ、3週間全く走っていなかった身体でゴールまで維持できるペースなのかはわかりません。

 

6:14 日野町ブルーメルの丘付近 明るくなってきた

1時間も走っていると太陽が昇り明るくなってきました。スタートからほとんどの時間を下ハンを握ってハイペースで踏み続けています。この先は登り基調になって軽めの峠を越え、下った先が本日最初のチェックポイントです。

 

6:43 42.1km フォトコントロール1  大河原温泉かもしか荘

峠を越えてフォトコントロールに到着。途中、サルの群れに威嚇されたりしましたが予定より速いペースで順調です。

ただ、鈍った身体は少し悲鳴を上げています。登りで踏み続けると脚を攣る兆しが。少しずつでも走り続ける日々の積み重ねが大切でした。何回も同じような苦しみ経験してるのにね。

フォトコントロールのかもしか荘と自転車を写真に収めてコースを折り返し、下ってきた峠を登り返します。登り返していると続々と参加者の方達とすれ違い始めました。お互い手を振ったりしてPBPのすれ違い区間みたいで楽しい時間でした。

 

7:17 最高のサイクリング日和

ブルーメルの丘近くで右折して東近江を抜け、彦根方面へ北上していきます。

途中、朝靄の中を気球が飛んでいたりしていい景色です。平坦コースで鍵となる風も弱く、快調に距離を刻んでいきます。

 

8:25  87.9km PC1 ファミリーマート 滋賀県立大学前店

彦根市街地の手前で湖岸道路に合流して、しばらくビワイチと同じルートを走ります。交通量が多い道ですが、訪れるたびに自転車レーンの拡張工事が進んでいるので年々走りやすくなっています。

コントロールポイントのコンビニに予定より早く到着して10分停車。一人で走る時は関係ありませんが、二人でペースを合わせて走る時は停車時間をお互いの疲労具合などに合わせて調整する必要があります。そして、予め時間を決めておかないとダラダラ過ごしてしまうのでコンビニに到着したら出発時刻を共有します。

今回は自宅からおにぎりを持ってきていたので食べ物は買わずドリンクのみ。結構汗をかいているのでスポーツドリンクにしました。

 

8:25 米原付近 Sのサドルバッグが固定できなくなる

波の無い琵琶湖を眺めながら快調に走っていると、突然前を走っているSのサドルバッグと後輪が接触してシューーーと大きな音を立てました。幸い安全に停車して歩道に移動できたのですが、サドルバッグの固定機構が壊れて安定して取り付けが出来ない状態になっていました。

このサドルバッグ、学生時代に僕が使っていた物をSに譲った物なので使用した距離、年数を考えると寿命だったのでしょう。とりあえず重たい物は僕のフロントバッグに移して、サドルバッグは元の位置に仮固定して走行を続けます。

 

9:13 長浜城近くのセブンイレブンからサドルバッグを自宅に送り返す

少し進んだ先の長浜城前のセブンイレブンからSの壊れたサドルバッグと中に入っていた輪行袋を自宅に送り返します。防寒用のベストとモバイルバッテリーは僕のフロントバッグに入れました。

輪行袋は僕も携帯しています。最悪の場合は貸すことも出来るので問題ないでしょう。

 

10:00 賤ケ岳隧道の定番撮影スポット

木ノ本まで行くと旧賤ケ岳トンネルまで登ってビワイチ定番の撮影ポイントを通過します。天気がいいのでもちろん停車して記念撮影。

調子のいいSに旧賤ケ岳トンネルまでの登りで遅れを取りました。サドルバッグを外してSの自転車が軽くなったのも要因ですが、乗り手に1番問題がありそうです。茨木600kmの時は登りで踏み続けられたギアが今日は踏めません。

 

11:03 敦賀のコンビニで早めの昼ごはん

塩津から敦賀まで国道303号線で峠越えをします。

この区間は緩い登りと向かい風で消耗しました。琵琶湖沿いは青空だったのが、日本海方面はどんよりとした重たい空模様。ペースを落としながら登りを終えて、下った先の敦賀で約20分の昼休憩を取ることにしました。

敦賀の市街地から小浜まで敦賀半島を回って70kmほど。昼食には少し早い時間でしたが距離的にちょうどいいのであらかじめ敦賀で食事をすることに決めていました。

 

自転車ログさんとコンビニで一緒になる

米原600km、茨木600kmをブログ記事にまとめられていた自転車ログさんと昼食を取ったコンビニで一緒になりました。

自分のブルべ完走後のささやかな楽しみが同じブルべを走った人が書いたブログ記事を読むこと。ケルビムの緑のロードを見て自転車ログさんとわかり、話しかけさせていただきました。休憩中の貴重なお時間ありがとうございました。茨木600kmは温見峠より2日目が辛かったというのは皆共通のようです(笑)

自転車ログさんは毎回とても分かりやすくブルべの様子をまとめられていて、同じブルべでも自分と違った視点から見れるのでとても楽しく読ませていただいています。

今回の守山300㎞も早速記事にされていました。ちなみにこのあと起きる僕らの”凡ミス”も第三者の目線から触れていただいています。トホホ…

 

敦賀半島の海岸線を走る

敦賀から小浜までは敦賀半島をぐるっと回ります。敦賀から小浜、そんなに離れていないと思っていましたが次に停車する小浜市街地のコントロールポイントまで70㎞以上あります。敦賀から小浜まで3時間~3時間半が目安の所要時間でしょうか。

 

12:03 敦賀半島トンネルに入る

敦賀半島の北端近くまで来ると、敦賀半島トンネルという長さ4km近いトンネルに入ります。海岸道路からトンネルまでは1kmの直線的な登り。距離を走って疲れてきているのでペースを落として登り切り、トンネルに入りました。

 

12:11 敦賀半島トンネルを引き返す

長いトンネルを淡々と走っている最中、フロントバッグのマップケースに入れたキューシートをちらっと見ると「162.6km フォトコントロール2 敦賀市立西浦小中学校」が目に入りました。あれれ、トンネルの入り口でGPSに表示されていたスタートからの走行距離は164kmを越えていたはず…

そもそも敦賀で昼食を摂っている時のSとの会話でもフォトコントロールは話題に上がらず、小浜のコントロールポイントのことだけでした。2人ともフォトコントロールの存在をすっかり忘れていたのです。フロントバッグのマップケースに入れたキューシートが役立った瞬間でした。もしキューシートをジャージのポケットに入れていたら小浜に到着するまで気がつかなかったかもしれません。

「あーーー!!」と声を上げて停車。敦賀半島トンネルを半分くらい進んだところでしたが、来た道を引き返します。トンネルを引き返す途中、敦賀で会話をした自転車ログさんとすれ違いました。なんとも奇妙な光景だったと思います。

 

12:15 フォトコントロールに向けてコースを戻る

トンネルを戻って先程登ってきた坂道を下り、海沿いの道路に戻りました。登りでは海が背中側だったのであまり見えませんでしたがいい景色です。

 

12:18 フォトコントロール2 敦賀市立西浦小中学校  162.6km(キューシート値)

トンネル内で気が付いてから10分ほど戻ってフォトコントロールに到着。今思えばこのミスもコースへの油断から生まれたものでしょう。

自転車と学校を写真に収めてもう一度敦賀半島トンネルへ向けて出発します。

 

12:24 敦賀半島トンネルへの登り(2回目)

1本目はすいすい登っていたSも足取り重く進んでいきます。少し良かったのは2回目の方が登りが短く感じたこと。

 

トンネルに再突入。ヘルメットのテールライトは新製品です

4kmのトンネルに再突入。

ちなみにヘルメットに着けている超小型のテールライトは新製品のLinden BK-02
米原600、大津200でもLindenさんから提供いただいた試作品を使わせていただきました。今回使用しているのは製品版とほぼ同じもので、初期の試作品に比べて防水性、スイッチの操作感が向上しています。(最初の試作品は大津200kmの豪雨で調子が悪くなりました)

超小型、超軽量ながら光センサーによる自動点滅を備え、駆動時間は24時間。USB-C対応で充電時間はたったの10分です。使い勝手の詳細等はまた紹介しようと思いますが、自信を持ってお勧めできる補助テールライトです。

 

12:49 水晶浜を見下ろす

子供の頃連れてきてもらった思い出の水晶浜海水浴場の横を通り、美浜町方面へ南下していきます。敦賀ではどんよりと重たい空模様でしたが、すこし青空が見えてきました。車も少なく走りやすいです。

 

 

14:02 田鳥の棚田

美浜から少し海を離れた道を走り、田鳥で再び海沿いへ。この道は前回の茨木600でも走ったはずですが、下りの途中にあったので棚田には気が付きませんでした。今回はゆっくり登っている最中だったので停車して棚田と海を眺めました。夕方には棚田のライトアップもあるようです。

 

小浜の市街地に到着

海が見える区間を抜けてもう少しで小浜のコントロールポイントという所で自転車ログさんに追いつきました。

小浜では橋の架け替え工事を行っていて、自転車押し歩きが指定されているところもあるので指示に従って歩きます。会話をしながら橋を歩くのは脚のリフレッシュと気分転換になりました。

 

14:37 218.3km PC2 ファミリーマート 小浜千種店

自転車ログさんは小浜港の方へ海鮮を探しに行かれたのでコントロールポイントのコンビニ直前でお別れ。ブルべ中の短い時間でしたがありがとうございました。

僕たちはコンビニで休憩です。ここからゴールまで80kmほどなので予定では最後の休憩。ソフトクリームとコーヒーでおやつにして、補給食と水を買い足しました。

 

鯖街道を登って今津方面へ。登りで千切れる。

小浜の市街地を出ると27号線ではなく、川を挟んで北を通る24号線で東へ進み、熊川宿の手前で303号線に合流して保坂の方へ登っていきます。この写真の後、Sが前に出るとすいすいとペースアップ。僕は疲れていたので現状維持のまま千切れてしまいました。無念。

保坂まで登り切ってもSはそのまま進んだようで今津まで下り基調の道を一人で踏み続けます。下り基調でSも踏み続けていれば速度差は少ないのでなかなか姿が見えません。湖西道路をくぐるあたりでようやく追いつきました。

合流後、Sが飲み物を補給するために今津のセブンイレブンに停車。ここは長居せず、すぐに出発しました。

 

夕方までいい天気

今津から新旭へ向かう途中、一旦湖岸道路から離れます。

 

白髭神社手前から渋滞

高島の市街地を抜けると161号線バイパスに合流します。予想通りの渋滞。幸い、自転車レーンが広めに確保されているので然程速度を落とさずに進むことが出来ました。湖側では道路の拡張工事を進めているようなので将来的にはより走りやすくなるかもしれません。

 

琵琶湖大橋を渡って守山へ

志賀の辺りで近江八幡ブルべを主催しているS野さんを含む2人が追いついてきて合流。堅田まで4人パックで飛ばしました。先頭を牽いたりしましたが明らかにオーバーワーク。走りこんでいない自分には負荷が高すぎて琵琶湖大橋手前で力尽きて失速。琵琶湖大橋の道の駅で寝て行こうと思ったほどでしたが、Sが待ってくれているので力を振り絞って琵琶湖大橋を渡り切ることが出来ました。

 

湖岸道路を離れて守山駅方面へ

湖東に渡ればあと少し。交通量が多いので注意を払いながら湖岸道路を走り守山駅を目指します。

色々ありましたが当初の計画より1時間近く早くゴール出来そうです。

 

 18:11 302.2km Finish ファミリーマート 守山金森町店

無事に2人ともゴールして13時間11分で認定となりました。

Sのサドルバッグの破損、フォトコントロールを忘れて余分に走る、最後のオーバーワークなどいろいろとやらかしましたが事故や怪我無く完走出来て良かったです。

来年の滋賀ブルべも楽しみにしています。ありがとうございました。

 

ACPの300kmメダルとオダックス近畿の300kmピンズ

メダルコレクションが増えました。そういえば、2020-2023デザインのACPメダルの400と1000をまだ持ってないのでチャンスが有れば来年…?

振り返ってみると300㎞ブルべを走ったのは2019年の守山300km以来でした。

 

今年はグランボア650Bランドナーで4本のブルべを完走、2019年ぶりにSR(Super Randonneur)を獲ることが出来ました。

装備的には6月の米原600kmから殆ど変えていませんが、茨木600kmからハンドルをグランボア平行マースバーからグランボアフランス型ランドナーバーに戻しています。ハンドルの肩を握るポジションの時に両肩がせり上がっている形状のランドナーバーが最も手のひらへの収まりが良く、快適に感じます。
ただ、平行マースバー、フランス型マースバーに比べてライディングポジション、ハンドルの角度が合っていないとそのメリットを感じずらいかもしれません。マースバー2種はハンドルリーチが長いのでポジションに変化をつけやすいです。この自転車で3種類全てを使いましたが、どのハンドルにも良さがあります。

そしてタイヤはエートル エキストラレジェ 650×42B、チューブはレール650をすべてのブルべで使用しました。ブルべ以外にも普段の通勤、日帰りサイクリングや推奨外ではありますが未舗装路を含む林道サイクリングにも使いましたがパンクやサイドカットは無し。2500km程使って後輪のトレッドの溝は少し薄くなっていますが、前後ローテーションすれば5000kmほど持ちそうです。

ただ、自分のタイヤはサイドウォールのケーシングが劣化してきているので年を越す前に交換です。今年は走行距離が少なかったのでトレッドより先にサイドウォールが痛んできていますが、年間通してたくさん走られる方はサイドのケーシングが元気なうちにトレッドの寿命まで乗っていただけると思います。

グランボアのエキストラレジェタイヤは超軽量でしなやかな素材から出来ているので乗り心地と転がりの軽さは最高です。ただ、デリケートな素材なので乗り手に配慮が求められるタイヤでもあります。

より丈夫なタイヤが必要な場合はエキストラレジェではなく、スタンダードモデルをご使用ください。こちらもグランボアこだわりの乗り心地のいいタイヤです。

700Cのロードバイクでブルべに参加されている方には700×28Cセールヴェルデ700×30Cシプレ700がおすすめです。

今年は6月から4本のブルべを完走。来年も国内でSRの獲得とSR600を走りたいと思っています。

2022年参加したブルべ

BRM618近畿600km米原

BRM709近畿200km大津

BRM924近畿600km茨木

・BRM1015近畿300km守山(今回)

まえの

こんにちは、前野です。
猛烈に暑かった気温も落ち着いて過ごしやすくなりました。
今回はオダックス近畿主催のブルべ、BRM924近畿600km茨木を走ってきたので紹介します。

スタートとゴールは茨木市。亀岡や美山、小浜など走り慣れた地域も含まれていますが、越前海岸や福井と岐阜の山奥へ行くのは久しぶりです。

ちなみにブルべのサブタイトルは「夢はでっかく琵琶湖一周」。
琵琶湖沿いは走りませんが一応ビワイチしてますね??

福井と岐阜の県境に位置する温見峠を夜間に越えることがこのブルべ最大の醍醐味でしょうか。
国道157号線の福井と岐阜の県境に位置する温見峠。特に岐阜県側は洗い越し区間が連続するほか、切り立った渓谷沿いに道を通しているのでハンドル操作を誤れば100m近い谷底に一直線…
酷い道、通称「酷道」として有名です。

2018年に初めて訪れたときは、道の険しさもさることながら大野市から本巣市まで約90㎞コンビニはおろか自動販売機も無く、補給できる場所が無いことが過酷さを際立たせていました。

その時の様子はこちらに書いています。

 

今年は600㎞と200㎞を1本ずつ完走しているので、この茨木600㎞と来月の守山300mを完走すれば2019年ぶりのSR(スーパーランドナー)を獲ることが出来ます。
そんな理由もあって何としても完走したいのです。

今回も友人のSと一緒に走ります。前回の米原600㎞は彼にとって初めての600㎞完走が懸かっていたので慎重にプランを練って走りましたが、今回は宿を取らずに仮眠のみで走る計画です。(前回は自分も久々の600㎞だったので夜間走行に自信がありませんでした…!)

 

茨木駅を8時スタート。制限時間は40時間ですが余裕を持って翌日の19時、35時間のゴールを目安に走ります。京都から茨木まで輪行なので、帰りの電車を考えると遅くても22時台に戻りたいところです。
ブリーフィングでは深夜の温見峠で主催者の方が待機してくれるという、頼もしいお知らせがありました。車検もクリアしていざスタートです。

 

8:00 スタート 茨木市中央公園

11:22 77km フォトコントロール1 美山かやぶきの里

8時スタートに集まった参加者は5人。2013年からブルべに参加してきましたが、これだけ少ない人数のスタートは初めてです。ちなみに1時間前の7時スタートは13人。
スタートすると茨木から亀岡、日吉ダムを経由して美山かやぶきの里へ。走り慣れた道と見慣れた景色なので僕たち二人は日帰りサイクリングに行くような感覚が抜けず緊張感がありません。亀岡は彼岸花が綺麗に咲いていました。

2時間ほど走って美山の山崎ショップで休憩。茨木のスタートから近い位置を走っていた方と僕たち二人で先頭を回して走ったので楽に距離を稼げました。3人で談笑しつつパンを1個食べて再スタート。
最初のチェックポイント美山かやぶきの里に着くと通過証明のために写真を撮ります。蕎麦の白い花が綺麗でした。

 

12:13 90km 五波峠

かやぶきの里を出て少し走ると林道に入り、福井県へ抜ける五波峠へ。この先まとまった登りは福井から岐阜に抜ける温見峠までありません。
登りも下りも落ち枝や落石があるいつもの五波峠でした。変わった事と言えば、峠に設置されている木製の看板が朽ちて倒れていました。数か月前に来たときはまだ立っていたんですけどね。
福井県側下りの途中では参加者の方がパンクしていました。以前にSと二人で五波峠に行ったときは彼の28Cタイヤが2回もパンクしていたので走り慣れているとはいえ油断できない区間でした。

 

14:05 134.4km フォトコントロール2 福井県海浜自然センター

五波峠から小浜までの道も京都からおにゅう峠を周回する時に使う道なのでこの時点ではまだ非日常感を感じられずにいました。小浜の古い町並みはなんだか地元に帰ってきたような安心感を覚えます。小浜の市街地でゆっくり昼食を摂ることも考えたのですが、決め手に欠けてそのまま通過しました。

小浜から敦賀までは海岸線を走ります。多少のアップダウンはありますが景色も良く順調です。この辺りまで来ると頻繁に走る場所では無いのでフレッシュな感覚が出てきました。三方五湖を通るのも2年ぶりくらい。

 

15:57 162km 敦賀で遅めの昼食

昼食か夕食なのか分からない時間ですが、敦賀の市街地で食事を摂ることにしました。

敦賀と言えばソースカツ丼のヨーロッパ軒。ルート沿いにあるので覗いてみましたが、ランチとディナー間の休憩時間でした。残念!!
ヨーロッパ軒のすぐ近くにとんかつ屋さんがあったので入店。僕はヨーロッパ軒を諦めきれずソースカツ丼を注文。ご飯大盛、キャベツとあさりの味噌汁はお代わりしました。この先の越前海岸も頑張れそうです。

 

17:10 180km 夕暮れの越前海岸を先頭交代しながら進む

新日本海フェリーの乗り場を通り過ぎると越前海岸を北上していきます。少し肌寒く感じてきたのでメリノウールのアームカバーを付けて早めの防寒対策。
スタート前の想定通り、越前海岸走行中に日没を迎えることになりました。夕暮れの日本海は美しく、日が沈んだ後は漁船の灯りが空を照らしていました。

 

18:51 212km トイレ休憩

越前海岸の道路は所々に公衆トイレがあるのでPC1までもう少しという所ですが休憩を挟みます。Sは膝が少し痛むと言っているので適度に休んで無理のないペースで進むことにしました。休憩を挟むと調子が戻るのでどうにかなりそうです。

 

20:07 236.4km PC1 ファミリーマート川尻店

スタートからちょうど12時間、PC1のファミリーマートに到着しました。ここで越前海岸と別れて大野市方面へ進んでいきます。
豚まんを食べた後、カップ焼きそばを追加しました。食べ過ぎな気もしますが、今回のような長いブルべ中はこれだけ食べても2、3時間経つとまたお腹が減ってきます。

 

22:17 約270km 徐々に気温が下がる

福井市を抜けると気温が下がり始め、標高が上がると霧も出てきました。
アームウォーマーだけでは寒くなってきたのでベストを着て、足にはレッグウォーマーを装着。少し暑いくらいの方が調子よく走れるので寒さ対策は早めに行います。

 

22:54 286km 越前大野駅

大野市の市街地に到着しました。さすがに時間が遅いので閑散としていますが、4年ぶりに訪れたので感慨深いものがあります。前回大野市に来たときは、冠山峠から降りてきた後に宿探しを始めてギリギリのところで見つけた古い旅館に素泊まりしました。
夕食は近くの居酒屋で。その時の思い出をSと話しながら市街地を抜けていきます。

大野の市街地を出ると約90㎞補給できる場所が有りません。主催者の方が峠の上で休憩できるスペースを用意してくれているはずですが、それだけを頼りにはできません。4年前と同じように大野市の市街地の端にあるローソンで温見峠前最後の補給。おにぎりとコーヒー、飲み物を買いました。甘い飲み物は飽きてきたのでボトルの片方にはお茶を入れます。フロントバッグにはスタートから携帯しているクリーム玄米ブランと途中で買ったパンが残っているので食べ物は充分でしょう。

ヘルメットにヘッドライトを装着してコンビニを出発。1キロくらい走ったところで、二人とも寒くてレインジャケットを着こみました。登りが始まれば身体が温まるのでそれまでの辛抱です。

 

23:51 大型車通行不能を警告する看板が何度も現れる

福県側から温見峠に向かうと、しばらく綺麗な2車線道路が続くので「酷道」を期待していると拍子抜けするかもしれません。でも、道沿いに時々現れる「大型車通行不能」の看板がこの先の険しさを物語っています。

 

日付は変わり9月25日

 

0:10 313km 温見峠区間はヘッドライトを装備

摩耶姫ダムを抜けるまでは綺麗な道が続き、トンネルもあるので人工物に守られている安心感があります。今まで600㎞ブルべでヘルメットに道を照らす為のヘッドライトを付けることはあまりなかったのですが、温見峠の下り対策でヘッドライトを新調しました。通常時は暖色LEDで手元を照らし、下りや曲がりくねった登坂では白色LEDの明るい光で遠くまで照らせます。ずっと古いものを使っていたので新しいライトの性能には驚きました。今後は夜間走行用装備としてスタメン入りするかもしれません。手元が明るいとキューシートを読むのに便利でオレンジ色の光はなんだか心が落ち着きます。

そういえば、大野市のコンビニを出た直後に羽織ったレインジャケットは身体が温まったので登りの序盤で脱ぎました。

 

0:27 他の参加者に会えると嬉しい

ダム沿いの道で他の参加者の方に追いつきました。今回のブルべは出走者が20名に満たないので誰かに会えると嬉しくなります。「こんばんは~」と声をかけて先へ進みます。

 

1:14 315km この先道幅狭し。酷道の本領発揮

2車線の快走路だったはずが急に林道のような狭い道に切り替わりました。これでも地図上は同じ国道です。
ここから先が酷道157号線温見峠越えの醍醐味が詰まった区間になります。わくわくしてきました。

ちなみに道路を照らしているのはSON Edelux2ヘッドライト。ハブダイナモ給電のライトですが配光が秀逸で写真の通り非常に遠くまで広く均一に照らしてくれます。
バッテリー残量を気にする必要もないので、今回のように徹夜で走る場合に最適です。

 

1:17 316km 背の低いおにぎり

前回訪れた時も写真を撮った背の低いおにぎり。4年経って劣化が進んでいますが健在でした。このおにぎりのところで道は左に曲がり、橋を渡って温見廃村跡を抜けていきます。

 

1:30 320km 温見ストレート

1km以上続くロングストレートが現れます。ヘルメットに着けたヘッドライトで林の中を照らすと無数の光る眼が。鹿がそこら中にいました。ふと左側を照らしたら大きな角を生やした鹿が近くいたときは悲鳴をあげてしまいました。暗闇に光る眼と大きな角。それが藪の中数メートル先にいたらびっくりしますよね?

 

1:42 324km 路面には砂利や枝葉が散らばっている

温見ストレートを抜けると勾配が厳しくなり、本格的な登り区間に入っていきます。この辺りに来ると鹿の気配は無くなりましたが、今度は坂との戦いです。時間を忘れ夢中で走っていますがこの時深夜2時前。こんな事普通のツーリングなら絶対やりません。深夜走行はブルべを走るうえで最高の贅沢です。

 

1:55 相変わらず福井県側の路面は荒れている

急勾配と石畳のように割れたコンクリート舗装。650×42Bタイヤでも快適と言い難い道の荒れ様です。

 

1:55 325km 戦略的押し歩き

脚に負荷をかけすぎないように路面が荒れて勾配が厳しい区間は二人とも押し歩きました。限界まで坂と戦って足を着くのではなく、明日に響かないように脚の限界が来る前に歩くのです。制限時間には充分余裕があり、まだゴールまで300㎞残っているので登りの数十秒のために頑張る必要はありません。

それに歩くとストレッチが出来て脚がスッキリします。

 

2:17 327.2km フォトコントロール3 温見峠(標高1020m)

無事に温見峠に到着。前回来た時もその秘境ぶりに驚きましたが、まさか深夜に来るとは思いもよりませんでした。峠は風の通り道になっていて途端に寒く感じたので、レインジャケットを羽織り急いで通過証明用の写真を撮影。
茨木のスタートから少しずつ積み重ねてここまで来ることが出来ました。温見峠を登り切ったので余程のことが無い限り完走出来そうです。

 

峠の簡易休憩所

峠の岐阜県側に主催者の方が車とブルーシートを使って休憩所を用意してくれていました。ブルーシートの中でコーラとチョコレート、クッキーをいただいてほっと一息。主催者の方曰くほとんどの参加者が深夜の内に温見峠を越えているようです。

暖かい簡易テントの中で一休みできたので僕たちも下り始めます。ネックウォーマーと長指のグローブを着けて最大限の防寒対策。Sはおなかにあたる風を防ぐためにジャージの中にビニール袋を入れていました。

 

2:46 333km 温見峠名物「洗い越し」

岐阜県側にしばらく下っていくと水が流れる音と共に洗い越しが出現しました。連続して洗い越しを通過できるのは近畿ではここだけではないでしょうか。

 

水しぶきを上げて通過するのが楽しい!

夜中の山奥なのであくまでも安全第一ですが、この洗い越しを豪快に横切るのが温見峠の岐阜県側に遊園地のアトラクション的な楽しさを加えています。水の勢いがあるので少し横に流される感覚が有りますが転びそうになるほどではありません。
それと、泥除けが無い自転車でスピードを出して通過するとびしょびしょになります。Sはここで濡らした足が下りで冷え、山を抜けた最初のコンビニで靴下を買って履き替えるほどでした。

 

3:16 344km 左側は断崖絶壁

洗い越し区間を通過すると次は転落事故多発区間になります。渓谷沿いの曲がりくねった狭路でガードレールの無い場所が殆ど。深夜なので左側を流れる川は道路から全く見えませんが、落ちたら闇に吸い込まれるような落差があります。

 

3:34 350km 例の看板はもう無い

無事に温見峠区間を抜けました。楽しみだけど怖い区間でもあったので通過してほっと一息。4年前に来たときはここに「落ちたら死ぬ!」という看板があったのですが現在は撤去されています。

この後、しばらく下って90㎞ぶりのコンビニで休憩。この時午前4:45。さすがに二人とも眠たくなってきたので食事を済ませた後、近くの道の駅に行って仮眠を取ることにしました。1時間ほどベンチに座って目を瞑り眠気を解消します。

 

 

6:24 385km 朝焼けの中海を目指して南下する

1時間の休憩でだいぶすっきりしたので走行を再開しました。肌寒かった気温も上がり始め、この日の最高気温は30℃の予報です。海までひたすら堤防沿いを走って南下していきます。暑くなってくるのでまずはレインジャケット、お次はベスト、さらにレッグウォーマーとアームウォーマーを外して昼間装備に戻していきます。そして日焼け止めも忘れずに。今回のブルべは念入りに日焼け止めを塗りなおしたので殆ど焼けず、疲労感の軽減につながりました。

 

9:09 439.8km PC2 湾岸長島PA

ひたすら堤防道路を走り続けて三重県の湾岸長島PAに到着。ブルべのコントロールポイントにパーキングエリアが選ばれているのは初めてです。裏手に一般お客様入口があって入ることが出来ます。

ジャージとビンディングシューズでパーキングエリアを歩くのは不思議な体験でした。フードコートでカツカレーを食べ、売店で通過証明の為のレシートを取得。グァバジュースなるものがあったので買ってみました。

 

9:19 PAの足湯で回復

湾岸長島PAには無料の足湯があるので食後に入らせてもらいます。いいリフレッシュになりました。

 

10:30 約460㎞ 四日市で交通量の多さに疲弊する

湾岸長島PAを出発すると交通量の多い道が続きます。特に四日市付近は信号も車も多くて疲れました。無事に温見峠を下りてきたのにこんなところで車に引っ掛けられるわけにはいきません。自転車歩道通行可の区間は歩道も積極的に利用します。

 

11:13 471km 堤防道路が続く

四日市を抜けると、亀山まで鈴鹿川沿いの堤防道路を走ります。ようやく交通量が減って少し安心して走れます。次のPC3まで距離があるので湾岸長島PAで買ったパンを食べてエネルギー補給。堤防道路は交通量は少ないのですが、補給場所が無いのでフロントバッグに入れた食べ物が役立ちます。

 

11:31 474km Sは睡眠不足でDNFがよぎる

堤防道路の途中でSが遅れがちになりました。眠気でしんどいと言うので堤防道路を少し外れてイートインの有るコンビニで長めの休憩を取ることにしました。自分も一人で夜通し走ると猛烈な睡魔に襲われることがあるので辛さはよくわかります。こういう時は10分でも目を閉じるだけでマシになるので休むことが一番です。それに僕もボトルの中身が少なくなっていたのでちょうどいいタイミングでした。

30分ほど休憩、Sはロックアイスを背中に入れたり色々と対策をして出発しました。

ちなみに彼はフルマラソンは数えきれないほど(僕は1度だけヘロヘロになって完走しました…)、100kmウルトラマラソンも完走している程の体力の持ち主ですが、このブルべが今までの中で一番過酷だったと語っています。

 

13:31 506.5km PC3セブン-イレブン 津市白山町店

堤防道路を離れてからは広域農道特有の直線的なアップダウンが続きました。Sはまだ眠気から完全に開放されていないようですが、走行距離は500kmを越えてPC3に無事到着しました。

おにぎりが売り切れていたのでいなり寿司を購入。甘い炭酸が飲みたくなったので飲み物はファンタグレープ。日差しが強く照り付けているのでコンビニの陰で休憩しました。

実はこの時、重大な出来事が起きていました…

 

 

14:28 514km 青山峠を登る

青山峠を越えると伊賀コリドールロードの強烈なアップダウンをこなします。伊賀コリドールロードは何度走っても好きになれません。バイクや車で走るにはいいのかもしれませんが、自転車だとひたすらアップダウンを繰り返すだけで景色は風情に欠けます…

伊賀コリドールロードへの文句を言いつつ伊賀上野に到着しました。駅の近くのコンビニで最終休憩の為停車。この時、Sが急に焦り始めました。

「レシート貰ってなかった…!」

先程のPC3でSも買い物をしたのですが、眠気のせいかレシートを貰わずそのまま出発してしまったのです。通過証明になるPCのレシートが無いとゴールまで走り切っても認定を貰えません。ここでSの心は折れかけてDNF宣言をしそうになりました。ただ、冷静に考えるとPC3では僕が一緒にいてSが写った写真も撮影しています。(写真には日時が記録されています)さらに、レジでの決済を電子マネーで行っていたのでレシートは無くても電子マネーの決済情報で店舗名と日時がわかります。この2点が有ったので、伊賀上野でDNFするのではなく、ゴールまで走り切って後は主催者の方に委ねることにしました。

17:47 581km ゴールが見えてきた

交通量が増えてきたのでかなり気を使いますがゴールは確実に近づいています。丘を越えて枚方に入ればあと少し!

 

18:44 598km 安全第一で残りの距離を消化

昨日の同時刻には越前海岸を走っていたことを思うと不思議な風景です。完走は確定しました。

 

19:30 603.5km この和室に入った時刻がゴールタイムになる

駐輪場所に迷いつつ、ゴールの茨木市福祉文化会館(オークシアター)和室に到着しました。入室した時刻は19:30。そして懸案事項だったSのPC3のレシートですが、僕が行動を共にしていたのでそれが証明になるのと、電子マネー決済の記録などもあったのであっさりとOKを貰えました。

無事に二人とも35時間30分で完走!目安のゴールタイムにしていた19時から大きく遅れなかったのも良かったです。

今回は久々に徹夜で走るブルべでしたが、一緒に走った友人Sのおかげで楽しく最後まで走り続けることが出来ました。これが一人だと深夜早朝の走行は眠気との戦いになるので本当に助かりました。

 

 


今回もグランボア650Bランドナーで完走

ランドナーはのんびりと走る自転車。スピードを求めない人が乗る自転車。ランドナーに対してそんなイメージを持たれている気がするのですが、僕が600㎞ブルべにランドナーを使うのはこの自転車で走る方がタイヤの細いロードバイクで走るより快適で速いからです。

ブルべ用に吟味されたフルオーダーフレーム、転がりの軽いエートルエキストラレジェ650×42Bタイヤ、ハブダイナモ給電の明るい前後ライト、手が痺れないグランボアフランス型ランドナーバーと身体に馴染んだイデアル#90サドル、荷物に簡単にアクセスできるフロントバッグ、足元が濡れることを防ぐマッドガード。

ランドナーに付いているこれらの部品はクラシックな雰囲気を出す為の飾りではなく、長距離を快適に速く走るための道具なのです。

 

フロントライトはキャリア右側にSON Edelux2、左側にサブライトとしてキャットアイVOLT800の2灯体制。VOLT800は温見峠の下りで念のため点灯しましたがそれ以外ではほぼ使わず、Edelux2のみで充分な視界を得ることが出来ます。
テールライトはシートチューブに直付けされたキムラTL-06D。こちらもSON28ハブダイナモからの給電で点灯し、フロントライトのEdelux2と連動しています。前後ライトは停車後も本体内蔵のコンデンサーに蓄えた電力で光り続けます。

荷物は全てグランボアフロントバッグに集約しています。サドルに跨ったままアクセスできる帆布のフロントバッグは古臭いようでとても合理的です。一緒に走ったSは現在主流の大型防水サドルバッグに荷物をまとめていましたが、荷物の出し入れをするのに時間がかかりブルべの後半はフロントバッグを使いたいと言うほどでした。もちろん完全防水のバイクパッキング用サドルバッグが活躍するシーンもあると思いますが、荷物の取り出しやすさではフロントバッグに敵いません。レインジャケットを取り出したりネックウォーマーやアームウォーマーをしまったり、ブルべ中にバッグを開け閉めする回数は意外と多いのです。
帆布もただのコットン生地ではありません。意外と防水性が高く、土砂降りを長時間走らなければ中の荷物が濡れることは稀です。
バッグの帆布にはグリーンランドワックスという蜜蝋とパラフィンを混ぜたものを年に一回、生地全体に塗布、浸透させるメンテナンスをしています。雨に降られても濡れるのは表面だけで、バッグの内側は殆ど浸水しません。風合いが味わい深く変化するのも帆布フロントバッグの良い所です。

 

前回の米原600と異なる装備としては、後ろ泥除けにマッドフラップを追加しています。フロントのマッドフラップは常時装着しているのですが、今回は友人と先頭交代しながら走る計画だったので後ろの人が快適に走れるよう装備しました。厚さ2mmのゴムシートからフロント用よりも長めに切り出しています。

この装備、親方にはちょっと不評でしたが(汗)、形状や取り付け方法などを改良して今後もブルべ専用装備として使おうと思います。

 

ランドナーでブルべを走ってみようという方、是非アイズバイシクルまでご相談ください。ランドナーのオーダーはもちろん、走り方や装備面などでもお力になれると思いますのでお気軽にお声がけください。

そしてブルべでお会いしたときはよろしくお願いします!

まえの

こんにちは、前野です。
6月に続いて今月もブルべを走ってきました。

参加したのはオダックス近畿主催のBRM709大津200㎞
コースは大津の近江大橋北側をスタートして琵琶湖大橋のある堅田から山へ向かい鯖街道を北上します。花折トンネル、朽木、檜峠を経てマキノで琵琶湖の湖岸へ。
海津大崎、奥琵琶湖パークウェイ、旧賤ケ岳トンネルなど奥琵琶湖を満喫し、湖東は湖岸道路をひたすら走って大津の近江大橋近くに帰ってきます。

鯖街道以外はほぼビワイチの時計回り版。
琵琶湖一周をするときは基本的に反時計回りで走るので、見慣れた琵琶湖の景色も少しは新鮮に感じられるかもしれません。それに奥琵琶湖パークウェイを自転車で登るのも初めてです。

 

6:00 近江大橋北側からスタート

自宅から自走で20㎞程走って大津のスタート地点に到着。4時に家を出た直後はライトが必要でしたがすぐに明るくなって到着した頃にはこの通り。
今日の天気予報は昼頃から時々雨。気温が高すぎるよりは多少の雨で涼しくなった方が走りやすいはずです。
車検を済ませ、ブルべカードを貰って全体ブリーフィング。時間制限のあるコントロールポイントは一か所のみで写真を撮って通過証明にするフォトコントロールが三か所。注意するべきは奥琵琶湖でトンネルを通過する際に歩道を進むくらいでしょうか。

今回のブルべもスタートは名前を呼ばれた順。なんと2番目に呼ばれてすぐにスタートしました。

 

 

7:50 50.1㎞ フォトコントロール1道の駅朽木新本陣

堅田までの国道は信号が多く、加速して巡航体制に入った途端に次の信号で停車。風向きはよく、30㎞/h台半ばで走れるので信号に阻まれなければどんどん進みました。
堅田から途中集落、花折トンネルへの登りはスタートからの勢いに任せてガシガシ踏んで登っていきます。何度も走っている道で曇っていたのでフォトコントロールの朽木まで写真は無し。
道の駅に着くと通過証明の写真だけ撮ってすぐに出発です。

 

9:08 海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ

朽木から檜峠を越えると琵琶湖の湖岸へ向かいます。今津、マキノを通って奥琵琶湖へ。4月は花見客でにぎわう海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ向かいます。
自転車で奥琵琶湖パークウェイに行くのは初めて。
標高は花折トンネルの方が高いので大したことないだろうと思いながら登り始めました。暑さでボトルの水が残り僅かなので展望台の自販機で冷たい飲み物を補給したいところです。

9:43 95.3㎞ フォトコントロール2奥琵琶湖パークウェイ

奥琵琶湖パークウェイは九十九折が続き、今回のコース中では最もしんどい登りでした。気温が高く汗が噴き出し、水を飲もうにも90㎞以上走ってきたのでボトルは空に…
「先月の米原600㎞に比べれば大したことは…」と思いながら淡々と回し、ようやく展望台に着いたのでした。通過証明の写真を撮ったらすぐに自販機で飲み物を購入。
サイクリング中に一気飲みは良くないとわかっているのですが、500mlをあっという間に飲み干してしまいました。一息ついて展望台を出発します。

 

10:04 雨が降るようには思えない

展望台から先は湖岸道路まで下りかと思いきや、アップダウンが続きます。
GPSに表示された平均速度がどんどん低下していくのが気になりますが、暑くてペースは上げられません。2つ目のピークを越えると今度こそ下り。
ビワイチで何度も寄った塩津のローソンで水2Lと軽い補給食を買って旧賤ケ岳トンネルへ。

旧賤ケ岳トンネルへの登りは奥琵琶湖パークウェイの直後なのであっさりとクリア。竹生島が見える定番の撮影ポイントがあるのですが、雲が多く景色がいまいちだったので今回は素通りして先を急ぎます。
この先は本当に平地だけ。風との勝負になります。

 

10:53 119.9㎞ PC1道の駅湖北水鳥ステーション

旧賤ケ岳トンネルから20㎞ほどでPC1に到着。ここではアクエリアス1本とINゼリーを購入。もう少しで昼時なので座って食事をしてもいい気はしますが午後から雨予報。のんびりしていると雨の中走る時間が長くなりそうなので足早に出発しようとすると背後から名前を呼ぶ声が。
振り返るとそこにいたのはシクロツーリスト誌やランドヌール誌でおなじみの田村さんでした。まさか奥琵琶湖で会うと思っていなかったのでこれにはびっくり!

 

 

11:51 144㎞ 彦根の市街地付近から暗雲立ち込める

湖北水鳥ステーションで雨雲は見えませんでしたが、南下するにつれて進行方向に黒い雲が見え始めました。今にも雨が降り出しそう。そして信号と交通量が増えてきて思いのほか平均速度が上がりません。今回は停車も含めた平均速度を25㎞/h以上で維持できれば7時間台での完走が狙えます。彦根付近でGPSに表示されていた平均速度は24.4㎞/hほど。峠が無いので自然と平均速度は上がっていきそうですが、交通量増加に伴う徐行と信号待ちの時間が増えて8時間切りは怪しくなってきました。彦根城前の交差点で右折するために5分近く停車したのは参りました。

 

雨雲レーダーの様子

彦根を抜けたあたりで雨が降り始めました。最初は小粒でぽつぽつと。遠くには時折稲妻が光ります。
暑さに参っていたので多少の雨は涼しくて好都合と思っているとあっという間に土砂降りに変わりました。
雨の降り始めに雨具を着なかったので全身ずぶぬれで、レインウェアを着るタイミングが有りません。目の前が真っ白になるような凄まじい雨の中無心で進んでいきます。泥除けとマッドフラップがあるので路面からのしぶきは抑えられますが、雨の勢いはそれを圧倒していました。

この雨雲レーダーのスクリーンショットはゴール後に撮りました。豪雨の最中は写真を撮る余裕が全くありませんでした。

 

13:23 182㎞ フォトコントロール3サイクリストの聖地石碑

 

全身に激しく雨粒が打ち付け、自転車が走る道路の端はほぼ冠水しているような場所もあり経験したことのない状況です。
それでも速度の低下を最小限に留めて最終フォトコントロールに到着しました。この石碑、確か数年前に作られたはずですが何故このポーズ…?
安易に聖地と書いてしまうのもなんだか…

 

 

短時間の豪雨で道路は一部冠水

琵琶湖大橋付近で雨の勢いは少しだけ緩まりましたが、ゴールまで残り2㎞位のところで再び滝のような大雨に。車も多く車道を安心して走れないので歩道を徐行しながらゴールまで行きました。

 

 

14:16 201㎞ フィニッシュ

奥琵琶湖にいた頃は14時前にフィニッシュすることを目論んでいましたがそう上手くは行きませんでした。結局14:16にフィニッシュ。8時間16分での完走となりました。

コースプロファイルから楽に完走できるだろうと思ってエントリーした今回のブルべでしたが、やはり楽なブルべは無いということを思い知らされました。滝のような雨の中走り続けるなんてブルべ以外じゃ考えられません。

 

2022年版オダックス近畿200㎞ピンバッジ

ゴール受付で主催者の方にブルべカードとフォトコントロールの写真を確認してもらい無事認定。オダックス近畿のピンバッジも購入できました。このバッジはオダックス近畿がオリジナルで作っているもので、毎年デザインが変わります。完走したブルべでこれを記念に買うのがちょっとした楽しみです。

 

京阪電車で京都へ帰る

帰りは浜大津から京都市内まで京阪電車で輪行して帰りました。車内は空いていて、京都駅で乗り換えのために歩かなくていいのでおすすめです。路面電車から地下鉄に変化するのも楽しいですよ。

今週末の7月24日(日)までグランボアオンラインストアでは夏のセールを開催しています。
掲載商品が表示価格より1割引きとお買い得です。(お取り寄せ品、受注生産品など例外もあります)

今回のブルべでも使用しているグランボアタイヤも勿論対象です。
自分がランドナー使っているタイヤは650×42Bですが、普通のロードバイクでも使える700×26Cやディスクロードにおすすめの700×30Cもラインナップしています。
グランボアタイヤのポイントでもある乗り心地の良さを体感していただけるはずですので、初めての方もこの機会に是非お試しください。

まえの

こんにちは、前野です。

6月の半ば、600㎞ブルべに参加してきたので紹介します。

 

久々に参加した600㎞ブルべはオダックス近畿主催のBRM618米原600㎞
滋賀県のJR米原駅前をスタートして信州を満喫するコースです。

当初は諏訪湖までの往路に野麦峠が含まれていたのですが、通行止めでスタート1週間前にコース変更。
野麦峠の代わりに開田高原を経由して諏訪湖まで向かうことになりました。
コース説明にはこう書いてあります。

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近畿から信州に行くには車を使うしかない。
そう思っていた時期が私にもありました。
ですが、よくよく考えてみると近畿の東端、米原からならば行けなくはない訳です。

出来るのならば行くしかありません。
しかしどう考えても長野県内は夜間にしか通過しないので風景もあまり見えないんですよね。
ほとんど岐阜県内の風景しか記憶に残らないはず。
苦労するしかないと分かってはいます。見返りが少ないことも予想出来ます。
ないないずくしであっても、そこに道があるのならば行くしかありません。
それが旅人(ランドヌール)というものでしょう。

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何というか、普通じゃないですね…
そもそも今回エントリーしたのは最も日照時間の長い時期に近場でエントリーできる600㎞という条件で探したから。日照時間が長い季節なら夜間走行は短くて済みますし、気温も寒くないので走りやすいはずです。
ただ、この米原600は登りが多く、コースの難易度はやや高め。600㎞で獲得標高7500mなので山岳コースと言って差し支えないでしょう。

300㎞以上のブルべはSR600紀伊山地を一昨年に走ったのを除くと2019年のPBP前に走った守山300㎞以来になります。
PBP以降参加したブルべは数えるほどで2020年はSR600紀伊山地のみ、2021年は200㎞を2本。
SR600紀伊山地は計画的に宿を取って走ったのでもはやツーリングでした。夜通し走るサイクリングをしていないので、400㎞以上のブルべの走り方をもはや忘れています。

そして今回は600㎞ブルべ初完走を目指す友人と共に走るので二人で確実に完走できるように制限時間をフルに使う計画を立てました。その名も「40時間計画」
600㎞ブルべの制限時間が40時間なので制限時間目一杯使って完走しようという計画です。
初日は5~22時で約300㎞を走り22時~翌朝4時までホテル滞在、二日目は4時~21時の間に残りの300㎞を走ってゴールを目指します。

 

 

一緒に走る友人は手前のディスクロードで出走

JR米原駅を5時にスタート。今回一緒に走る友人とは5月に湖東の峠巡りをしたり、小浜日帰りサイクリングを一緒に走って調整済み。

彼とは5年ほど前に大津スタートの600㎞ブルべを一緒に走ったのですが、悪天候と計画不足でDNFに。その頃の自分は400㎞でも600㎞でも出たとこ勝負。宿は取らずに勢いに任せて夜通し走り、なるべく早くゴールするスタイルだったのでそれに600㎞が初めての友達を巻き込めば当然の結果でした。

今回はその時の反省を活かしてエントリー前に走行計画を作成しました。
ホテルに6時間滞在することを計画に入れ、制限時間ギリギリのタイムスケジュールで完走を目指します。

 

5:46 関ケ原

スタートは一人ずつ呼ばれた順番に出て行くので友人と同時にスタートは出来ず、しばらく短独走。友人を追いかけて合流できたのはスタートして15㎞ほどの地点でした。関ケ原付近は大型車が多い国道でしたが、垂井から先は旧中山道をトレースする巧みなルート運びで快適でした。

 

7:38 64.5㎞地点の関市内でパンク

スタートから2時間半ほど経った頃、友人が前輪の空気圧が下がっているということで停車。焦らずパンク修理です。
パンクの原因はタイヤブート。実は同じことを自分も過去のツーリングで経験しています。
少し前に二人でおにゅう峠を走ったのですが、その時に小さなサイドカットをして念のためにタイヤブートを貼っていました。ただ、このタイヤブートはあくまでも応急処置用で、張ったまま使い続けるとタイヤブートのふちがチューブと擦れてパンクしてしまいます。
応急処置したタイヤをそのまま使っていたことで起こるべくして起きたパンクでした。友人も前輪のタイヤに不安を感じていたようで、サドルバッグの中から予備タイヤが登場。タイヤも交換して不安を取り除きました。
タイヤとリムの嵌め合わせがきつくて時間がかかり、結局パンク修理と近くのコンビニで一息ついたので30分ほど停車。この間にどんどん抜かれてほぼ最後尾に。序盤とは言えみんなが先に行くのを見送ると焦ります。

 

10:54 岩屋ダム

3年前の京都1000㎞でも走った道を通って飛騨方面へ進んでいきます。道の駅平成、そして岩屋ダム。岩屋ダムは二人で初めて走った600㎞ブルべの時にDNFがよぎり始めた場所だったので感慨深いです。
今日は二人とも快調で天気は曇り。じつはこのブルべも雨が降るか微妙なところで1週間くらい前から天気予報とにらめっこをしていたのですが、結局最後まで雨が降ることなく終わりました。

 

12:41 161㎞地点 PC1

そんなこんなで多少の峠も挟みつつ161km地点のPC1に到着。ここはスタッフの方が待機している有人PCで飲み物と補給食の用意がありました。関市以降しっかり補給できる場所が無かったので助かります。パンと飲み物を貰い、15分ほど滞在して出発。ここから先が本格的な登りの始まりです。

 

14:06 飛騨小坂から約15㎞、1000mアップの登り

PC1を出るとすぐに長い登りに。頑張ってもペースは上がらないので二人で話をしながら登っていきます。雲が多い天気ですが雨が降ることは無さそう。楽しいけどしんどい時間が続きました。普通のツーリングだったら濁河温泉かこの先の開田高原で一泊したいですね。

 

14:54 日本一の溶岩流展望台

ようやく登りがひと段落すると道は尾根伝いになって緩やかにアップダウンを繰り返します。あいにく雲が多く御嶽山全体を眺めることは出来ませんでしたが、さすが信州と思わせる景色でした。ここから先は開田高原に向けて長い下りになります。

 

16:21 御嶽山

開田高原への下りの途中で他の参加者の方が大勢立ち止まって写真を撮っているポイントがあったので僕たちも停車。「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」という石碑で、シドニーオリンピックで金メダルを取った高橋尚子さんが高地トレーニングをしていたことに由来しているようです。

石碑正面には御嶽山、裏には乗鞍岳が見える最高のビューポイントでした。

 

16:22 景色のいい場所に石碑があると撮りたくなりませんか?

乗鞍にはしばらく行っていませんが、乗鞍を通るSR600もあるのでそのうちチャレンジしたいです

 

乗鞍を眺めながら下る

標高が高く、下りでは寒いくらいの気温なのでレインジャケットを羽織ります。

開田高原までの道は路肩が広くとられていて、赤い舗装の部分は高地トレーニングをするランナーが走りやすいように整備されていました。下った先にはきれいに整備されたトラックで陸上選手がトレーニングをしていました。この下りはダイナミックでとても楽しかったです。

 

19:09 権兵衛トンネルへの登りで日没

開田高原区間を抜けると木曽でようやくデイリーヤマザキを見つけて小休止。ホテルを予約している諏訪まではまだ距離があるのでパンとプリンを食べました。

木曽から伊那谷へは権兵衛トンネルを越えていきます。トンネルの入り口までヒルクライム。

 

19:23 権兵衛トンネル手前

権兵衛トンネルが見えたところで一旦止まって装備を整えます。友人はサドルバッグがタイヤに擦りそうだったのでバックルを締めなおしていました。権兵衛トンネルは4㎞の下り基調。こんなに長いトンネルはなかなかありません。交通量も少なくて伊那谷への下りを楽しみました。

 

19:48 暗くなった伊那を走る

4㎞続く権兵衛トンネルを抜けると辺りは暗くなっていました。伊那谷へ下り辰野、岡谷、そして本日の宿を取っている諏訪を目指します。辰野では道路が川から近く、時々道に蛍が飛んでいました。

 

ランドナーに装備しているライト

自分の乗っているグランボアランドナーはSON28ハブダイナモで前後のライトを点灯します。フロントはSON Edelux2、シートチューブに直付けされたテールライトはキムラTL-06Dです。

フロントライトのEdelux2は上側への光がカットされたワイドな配光で遠くまで均一に照らしてくれるので路面が見やすく安心して走れます。
テールライトのTL-06Dは走行中の安全確保はもちろん、停車後も明るさを維持して光り続けてくれるので信号待ちも安心です。
ライトが充実すると夜走るのが楽しくなりますよ。
ちなみに400㎞以上のブルべでは前照灯2灯以上装備がルール上必須。フロントキャリアの左側にキャットアイVOLT800をサブライトとして装着しましたが今回は一度も使いませんでした。

サブライトのVOLT800は悪天候時に点灯させるほか、自転車から簡単に外せるので夜間のパンク修理などにも役立ちます。

 

 

22:03 初日は中間地点の諏訪で終了。残り300㎞

21時過ぎに諏訪のホテルに着いて近くのマクドナルドで夕食。ご当地の食事を食べたいのですが時間が遅くて店が開いていないのと、睡眠時間が惜しいのですぐに食事が出来るファストフードで正解でした。
風呂に入って装備を整え、23時頃就寝。今日はたくさん登りました!明日は少し楽かな?

 

【2日目】

アラームの音で3時に起床。ブルべ中に4時間眠るとめちゃくちゃ回復します。
ホテルを出て集合場所のファミリーマートへ。黒から濃い青になっていく空を見ながら朝食を食べ、友人と合流しました。4時にコースへ戻り二日目スタート!

 

4:07 フォトチェック諏訪大社前宮

再スタートしてすぐ、フォトチェックの諏訪大社前宮で撮影。空がどんどん明るくなっています。

 

4:14 杖突峠で夜明けを迎える

杖突峠の序盤で空はこの通り。杖突峠に来るのは確か2回目ですが、諏訪側から登るのは初めて。最初に訪れたのは6年前。浜松をスタートして中央構造線沿いにソロツーリングをした時でした。浜松から兵越峠、下栗の里、しらびそ峠、分杭峠、そして最後に杖突峠を通って諏訪がゴールでした。下栗の里ではおばあさんが一人で切り盛りしている民宿に宿泊。まだ続けていらっしゃるのだろうか…

 

5:01 杖突峠から先は霧の中

杖突峠の南側は霧が出ていて気温も低そう。しばらく下って高遠へ。周りにブルべの参加者はいません。多くの方が諏訪ではなく、杖突峠を越えてから仮眠を取ったようでした。睡眠時間を多くとった分、ギリギリのタイムスケジュールで走っているのでゴールに間に合うのか少し心配です。

朝5時に杖突峠の上にいて、夜までに米原駅へ自転車で移動するなんて実感が湧きませんよね…

 

6:55 信州は山がきれい

淡々と距離を消化していきます。しばらく大きな峠は無いので景色を楽しみながら。前日は雨こそ降らなかったもののずっと曇り空。今日は青空に南アルプスが映えています。

阿智に着くとコンビニで休憩して峠越えの準備。清内路トンネルを通って木曽に戻ります。

 

10:05 阿智から清内路トンネルを越えて木曽へ

清内路トンネルは前日通った権兵衛トンネルと同じく市街地からしばらく登った先にあるトンネルなので入り口まで標高差500mを登らされます。

 

11:06 馬籠峠

清内路トンネルを通って木曽へ戻ると次は馬籠峠の登りになります。なんだか昨日より登っている時間が長いような。馬籠峠はハイカーの方もちらほら。

 

11:14 フォトチェック 馬籠宿

馬籠峠から下るとフォトチェックの中山道馬籠宿に到着。撮影とトイレ休憩を挟んで出発。下りきるとすぐに次の登りが始まります。そして天気が良くて景色が映えるのは嬉しいのですがとても暑い。2本のボトルがあっという間に空になっていきます。

 

14:05

アップダウンは続きます。この辺りまで来ると徐々にほかの参加者に追いつき始め、時間内完走の勝算が立ってきました。

 

14:21 後半も名の無いアップダウンが続く

通称?茶畑の登り。茶畑の中をロングストレートが突っ切っています。峠ではないけどしっかり登る道が次々と登場。500㎞過ぎればゴールまで残りは平坦。そう言い聞かせながら淡々と登りました。

 

 

17:49

山の中から市街地に戻ってきました。まだ滋賀県にも入ってないのに岐阜城を見るとゴールに帰ってきたような安心感を覚えます。

 

18:01 長良川沿いを走る

往路とほぼ同じ道を通って米原まで。500㎞以上走っているので二人とも疲れているけど夜間走行を避けたおかげかモチベーションは高く、走ることを楽しめています。

 

19時すぎ 垂井から関ケ原への登りで日没を迎える

2回目の夜がやってきました。とは言ってもゴールまでもう少しなのでエネルギーを使い切っても大丈夫。このままいくと20時半には確実にゴールできそうです。パンクしてもギリギリ間に合います。

 

2人揃って完走 39時間17分

国道27号線で友人が前に出ると猛然とペースアップ。600㎞ブルべの終盤とは思えないスピードで関ケ原への暖斜面を登っていきます。あまりにも早いので千切られないように空腹の腹に力を入れて着いていきました。以前走った米原600㎞でも最後は関ケ原を越えたのですが、その時一人で走っていた時とは比べようもないペースで登りをクリア。ここにきてなかなか会えなかった他の参加者の姿も。

関ケ原でのペースアップのおかげで米原駅前のゴールには20時17分に到着しました。

主催者の方にブルべカードを提出し、2人そろって600㎞完走の認定を受けることが出来ました。

 

コースは今まで走った600㎞ブルべの中で最も過酷でしたが、夜間走行を避けて睡眠を十分にとったおかげで最後まで調子よく走れました。それに今回は友人がいてくれたおかげでソロ参加の何倍も楽しいブルべでした。
タイムを意識して走るブルべもまたやりたいですが、友達と参加するなら楽しく走れるこのスタイルがいいですね。

次回は10月の守山300㎞を一緒に走る予定です。

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まえの

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