ランドナーと共に四国フェリー旅(前編)
こんにちは、伊藤です。
長らく欠品しておりました「カンパニョーロ ブレーキレバーフード」が入荷してきました!
イタリアンレーサーやランドナー、スポルティーフにもよく使用されるカンパニョーロのブレーキレバー。パッドはやはり劣化してしまうのでレプリカパッドはなくてはならないものですね。
チェーンリングにクランクといえば自転車の顔といっていいほど目立つ部品。その中心にはメッキが光り輝く「グランボア フィキシングボルト SL50」です。見た目だけでなく、真鍮ワッシャーを使うことで緩みにくくなっており、機能面もしっかりおさえています。
・・・・・・と前置きしつつ、実は3連休の日にお休みをいただき、久しぶりに泊まりでツーリングに行ってきました!コロナや家の事情もあり、2018年の東北フェリー旅の時以来になった今回のツーリング、行き先はめちゃめちゃ悩みました。いかに3日分の行程をキレイにまとめるかあらゆるパターンを考え続け、気が付けば数プランが出来上がり、、、と何処に行くか迷ってしまう始末となっていました。もちろん行ったことのない自分が行きたい所を優先的に絞ってプランを練っていたのですが、目的地までの行き方もとっても重要です。学生のときはお金はなくても時間はあったので、18きっぷで!の一択でなんとかなりましたが、お金も時間もない現在はそうも言ってられません。見方を変え移動方法から考えてみると、とあるウェブページに目がとまりました。四国開発フェリー株式会社が運航しているオレンジフェリーです。結局フェリーかい!と突っこまれそうですが、関西航路が大阪南港を22:00に出航して、翌6:00に愛媛の東予港に到着するんです。そこから目指すは瓶ヶ森林道、通称UFOラインです。元々行きたいところではあったのですが、京都からのアクセスは決していいものではなく、車で行けるかな?くらいに思っていました。ですがこのフェリーの存在は盲点でした。フェリーの中で過ごす時間がたまらなく好きで、今か今かと待ち遠しい中眠りにつき目が覚めれば目的地。結局のところ目的地を決めた理由はここにあるのかもしれません。
帰りも東予港を22:00に出航し、大阪南港に6:00着というスケジュールなので周回コースでプランを立てました。
2日でコースを分け、初日は東予港から石鎚スカイラインの北側ゲート土小屋までひたすら登り、2日目は石鎚スカイラインを南に向け下り、国道494号とぶつかったところで北上し、黒森峠を越え再び東予港を目指す行程にしました。
【大阪南港まで】
行きの電車は久々の輪行でしたので写真をとっている暇も当然なく、ささっとフェリーターミナル駅まで。大阪駅あたりまではまったく見なかったのですが、徐々に南港まで近づくにつれてちらほら輪行している人を見かけるようになりました。こちらが「あっ」と思えばあちらも「おっ」と目を丸くしてこちらをみているあたり同じことをかんがえているんでしょうね(笑)
フェリーターミナル駅から乗り場までは連絡通路のようになっているので輪行状態のまま目指します。フェリーにもそのままのせれば追加料金はかかりません。
個室なのでキレイに収まります。
フェリーの予約の時から思っていたのですが、一番リーズナブルな客室でもシングル部屋、大部屋がないんです。学生の時は皆で一部屋、、、なんてことを思い出します。
なんでも数年前に改修されたようであまりのキレイさに驚きました。外を眺めれば瀬戸内海なので夜の街の光が見え、遊覧船にでも乗っているかのような気分でした。日本海を運航するフェリーとはまた一味違い新鮮でした。
すごく快適でおもわず夜更かししてしまいました。オススメです。
【東予港より土小屋まで】
朝6時に到着。7時まで船内休憩ができるので時間調整できます。私たちは先を急ぐことにしました。
まずは輪行解除から。
今回のツーリングは私含め3人。私とT君は京都から、I君は四国在住なので車で現地集合で合流。
この日は晴れ。石鎚山の天気も良好のようです。T君から過去に何度かUFOラインに行こうとするも雨ばかりで断念してきたことを聞かされていたので、2週間程前から天気予報とにらめっこ状態でした。あるサイトでは雨予報だったり、曇りだったり定まらなかったのですが、近づくにつれ晴れ予報に、、、。ツーリングに向けて一番高揚する瞬間です。
朝の7時過ぎ、車の交通量も少なく走りやすいです。まずは目指すはUFOラインの入り口、旧寒風山トンネルです。
基本は国道194号を上っていくのですが、なるべく大きい道路は走らず、すぐさま細かな道へ避難できるところは避難します。ツーリングに行くとき、あらかじめ走るルートは決めておくのですが、五万図を持っていればその場で道を選びながら走ることができるのでとても便利です。五万図の用意も考えたのですが、スマートフォンのアプリで地形図が見れる便利なものがあるので今回はそれを使ってみることに。GPS機能も兼ね備えていて、今自分がどこにいるのか一目瞭然なので初めての方でも扱いやすいとは思うのですがやはり欠点はバッテリーの持ちで、紙の媒体には敵いません。次はこうしようああしようと考えるのが楽しかったりするので今後の課題です。
上りにさしかかったところですぐさま休憩。話す内容は大半が自転車のこと。頭の中が自転車で埋まっている3人組です。。。。
まだまだ序の口、旧寒風山トンネルまで1000mアップです!
漕いでは止まり、自転車を眺めるを繰り返しながら、、、気が付けば寒風山トンネルの手前まで。無論旧道を進みます。
旧寒風山トンネルです。灯りもなく真っ暗なトンネルなのでLUNEをすかさず点灯させます。もちろんフロントライトも忘れずに。
トンネルを抜ければゲートです。いよいよUFOラインまでの道のりです!
ですが、その前に13時を過ぎていたので東屋で遅めの昼食。
ゲートをぬけようとすると一つの看板が目にとまりました。“四国のてっぺん酸欠マラソン大会”なるものが開催されているようです。ん~~、めちゃめちゃ気になります、参加者に話を聞いてみたいです(笑)
ゲートから先はゆるやかな上りだったとそう記憶しています。一時間半ほど上り、、、目の前にそびえる山に向かって「あんなに上るのか・・・・」とため息をもらしていると、左側には写真で見たことがある景色が広がっていました。
自分では気が付かない間に頂上付近まで上りきっていたようです。
雲が少なくなったタイミングでパシャリ。
雄大な景色を見渡していると、自分たちがいかに自転車を漕いだのか実感します。
標高が1500m付近だとだいたい気温が20°ほど。半袖では少し寒かったです。
瓶ヶ森登山口駐車場、バイオトイレがある場所までは上ったり少し下ったりを繰り返し、ここから300m程山荘しらさまで一気に下ります。
カフェが併設されているのですが、私たちが到着したのは16時過ぎ。営業時間に間に合わず利用できませんでした。残念。
山荘しらさからはまた上り道・・・と思えば少し下り、また上り・・・
最後の上りだと思い、最後の力を振り絞りました。
とうとう宿泊予定の白石ロッジのある土小屋までたどり着きました。この日は60km,2300mUPに800mDOWNという一日でした。
宿について早々にお風呂に入り、ご飯を食べて8時くらいには就寝。。。健康的です。
2日目は石鎚スカイラインを下り、黒森峠を越え西条にもどる行程です。
後編に続きます!
ブルべ:BRM722彦根400km
こんにちは、前野です。
BRM400km100周年記念ブルべ走ってきたので紹介します。
今回参加したのはオダックス近畿主催のBRM722近畿400km彦根(R) 飛騨詣でをして温泉へ。
JR彦根駅前を出発して岐阜、美濃、郡上八幡を通って高山へ行き、下呂温泉を通って彦根に帰る400kmのコースです。コースの最高標高地点は1000mを越えますが、獲得標高は400kmで3000m程度なのでコース難易度としては優しめでしょうか。
7月22日に開催されるブルべはどれもBRM400㎞100周年記念ブルべ。
100年前にフランスで初めて400kmブルべが開催されたことを祝う記念メダルが用意された特別なブルべです。この日は全国各地で400kmブルべが開催されました。
この彦根400kmはほぼ同一コースを右回り、左回りで走る2パターンが用意されており、自分は右回りのコースにエントリーしました。右回りだとコース前半に最高地点の西ウレ峠を通過するので後半は下り基調。左回りだと疲れた後半に西ウレ峠を登ることになります。峠は前半に片づけてしまった方が楽だと思いませんか?そんなわけで右回りにエントリーしました。
ほぼ同時刻に右回りと左回りが出走するので、折り返し地点の高山市付近で左回りの参加者とすれ違うコース設計です。参加者同士のスライドが今回の楽しみでもあります。
ヘルメット用ライトLinden BK-02を前夜に充電
自分が400kmブルべを走るのは4年ぶり。2020、2021年はコロナ禍でブルべの参加自体が殆ど無く、久々にSRを取った昨年は200km1本、300km1本、600km2本だったので400kmブルべには参加しませんでした。
振り返ると最後に400kmブルべを走ったのは2019年のBRM420近江八幡400km。PBPに参加するために200~600kmの完走実績が必要で走りました。その時は体調不良の中出走して27時間の制限時間をほぼ使い切って完走。今回の走行プランを立てる上で殆ど参考になりません。
そういうわけで、今の自分がどのくらいの時間で400kmを走れるのか測りかねていました。4年前は自分の好きなタイミングで自転車に乗れて、ブルべの参加本数も多かったです。今は子供が生まれ、時間的な制約も増えたので丸一日自由に走りに行ける日は貴重ですし、ブルべの参加もSRが取れれば御の字くらいの頻度になっています。それに今回は単独参加です。ここ最近は友達と走ることが多かったので一人でブルべを走るのは久しぶりです。
輪行で彦根へ
夕方スタートという変則的なブルべなので昼過ぎまでゆっくりしてから輪行でスタート地点の彦根駅に向かいます。
今回使用するランドナーはフォークを抜くことで輪行状態になるので、普段よりも時間をかけて慎重にパッキングしました。フォーク抜き輪行も慣れれば縦型輪行と同じくらいの時間で輪行できそうですが、まだ試行錯誤の段階なので15分以上かかります。
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7月22日16:30 0km JR彦根駅前スタート
京都駅で乗り換えると琵琶湖線が20分ほど遅延していました。時間に余裕が有るので焦ることはありませんが、暑い駅のホームでじっと待っているのは堪えました。
京都駅から40分ほど電車に揺られて彦根に到着すると、輪行解除して自転車を組み立て、駅前のコンビニで2リットルの水を買ってドリンクを作ります。駅前で自転車を組み立てるだけで汗だくになりました。
スタート前にブルべカードを受け取り、手荷物を預けます。今回のブルべは主催者による手荷物預かりのサービスが有ります。駅構内のコインロッカーを使う手もありますが、ゴール後に疲れた状態で荷物を取りに行くのはなかなか憂鬱な作業です。輪行用の着替えなど、ブルべに不要な物を預かっていただけるのは輪行派に嬉しいサービスです。
ブリーフィングを聞いて車検を受け、16:30にスタートしました。
17:22 関ケ原を越えて東へ
スタートからしばらく信号が多く、関ケ原の登りは緩やかなので基本的に誰かが近くにいる状態で走ります。前の人とペースが合わないから先を急いでも、数百メートル先の信号で足止めされてまた団子に戻ってしまいます。ペースを上げてもメリットが無いので負担を増やさないように淡々とペダルを回します。
陽も傾き、彦根駅前で輪行解除をした時のことを思えば日差しもマシになっています。
最も懸念していた暑さは給水とペース配分さえ間違えなければ大丈夫そうです。
18:43 岐阜市近辺は交通量、信号が多い
揖斐川、根尾川を渡って岐阜の市街地を東へ進んでいきます。常に誰かが近くにいる状態で走っていたのが、長良川沿いを走るころには一人になりました。多くの参加者が給水や休憩のためコンビニに寄ったようです。
自分はフロントバッグにゼリー食を5個、グミ2袋など補給食を多めに持ち、ボトルを2本携行しているので郡上八幡まで止まらずに進む計画でした。補給食や飲み物を多く携行することで重量は増えますが、誰かと駆け引きをしながらゴール目指して走っているわけではないので問題ありません。
19:21 65km 美濃市で日没を迎える
19時を過ぎると夜の気配が増し、美濃市に入ったあたりで暗くなりました。明日の朝4時半まで約9時間の夜間走行が始まりました。
スタートから数時間で夜を迎えるのは4年前のPBPを彷彿させます。あの時は序盤の100kmをトレインに乗って3時間くらいで走り、最初の補給ポイントでくたくたになって残り1100kmあることに絶望しました。PBP本番の高揚感は、どんなに走行計画を練っていてもそれを忘れさせてしまう力があります。
最初のコントロールポイントに向けて淡々とペダルを回し、誰か近くにいないか時々前後を気にしましたが、それらしいライトの灯りは見えてきません。
20:07 83.1km 美濃長瀬 ハガキを投函するポストコントロール
単独走行を続けポストコントロールに到着。スタート時に配布された官製はがきに自分の名前とエントリーナンバーを記入して通過証明として指定のポストに投函します。この時は気が回らなかったのですが、はがきを受け取る主催者の方へ何か気の利いた一言を書けたらよかった…
このブルべで通過に制限時間があるのは折り返しのPC飛騨古川駅のみ。他の2か所のコントロールポイントはスタート前に渡されたはがきを投函するポストコントロールと、指定された場所で自転車の写真を撮って通過証明とするフォトコントロールになっています。なので、16:30スタートの場合は折り返し地点の飛騨古川駅に午前6時ごろまでに到着すればゴールのクローズ時刻まで好きなように走ることが出来ます。 途中で仮眠しても、休憩の回数を多くしてもゴールに間に合えば大丈夫です。
自分の計画はシンプル。出来るだけ速くゴールすること。日中は酷暑、屋外にいるだけで消耗するのでいかに早くゴールするかが楽に完走するための鍵だと思いました。
16時半にスタートして翌日の12時半頃(20時間で)ゴールすれば、13~15時の最も暑い時間帯に走ることを避けられます。
ポストにはがきを投函し、ヘルメットに手元を照らす為のヘッドライトを装着していると岐阜の市街地で近くを走っていた参加者の方が到着しました。
一言二言会話をして先に出発。補給を予定している郡上八幡へ向かいます。
21:16 JR郡上八幡駅
美濃から郡上八幡までの道は狭路も含まれた交通量の少ない道でした。野ウサギ3羽、タヌキ2匹を見かけました。タヌキは茂みから現れて少しだけ並走しました。川の対岸には国道156号線が通っているので時々車のライトが見えます。一度だけオレンジ色のランプを灯しながら高山本線の列車が通りました。夜に見知らぬ土地の暗い林の中を走っていると、普段味わえないブルべ独特の楽しさを感じられます。
この区間では他の参加者に会うことなく郡上八幡駅に到着しました。ここはコントロールポイントではないので止まる必要はありませんが、風情溢れる駅舎だったので思わず自転車を停めました。
郡上踊りは毎年7月中旬から9月上旬まで開催される江戸時代から続く伝統的な夏の行事だそうです。
21:22 110km 郡上八幡 最初の休憩
郡上八幡駅からすぐ近くのコンビニで補給します。ここまで110km、約5時間の間にゼリー飲料5個、2リットル弱の飲料を消費しました。
カロリー補給も兼ねてコーラを飲み干し、ボトルにドリンクを足して出発します。コンビニの隣に吉野家が有ったので店内でゆっくりと牛丼を食べることも頭をよぎりましたが、暑さの和らぐ夜間に距離を稼ぎたかったので時間が惜しく却下しました。
ここまで身体に痛みは無く、眠気も感じません。補給を充分に摂れているのでダレることなく調子よく走れています。
郡上八幡(標高220m)を出発すると155km地点の西ウレ峠(標高1113m)まで約40km登り続けます。
23:36 鹿の多い西ウレ峠を登る
郡上八幡を出発して少し経つと後ろから1人追いついてきました。ポストコントロールで少しだけ会話した方です。
登りで追いつかれたのですぐに分かれてしまうだろうと思っていましたが、会話をしながら走っていると楽しく、ペースも合わせていただけたので一緒に走り続けることにしました。
この方(以後GNKさん)、初対面なので何も知りませんでしたが、会話を進めていくと素晴らしい実績をお持ちの方でお話を聞く度に感嘆しきりでした。今年の5月にキャノンボール(大阪日本橋⇒東京日本橋まで約520kmを24時間以内に完走)を達成。キャノンボール達成の為に年始から体重を12kg落とされたそうです。キャノンボールを達成された走力もさることながら、その為にストイックに努力されたことに感銘を受けました。さらには自転車を始めてまだ1年半ということに尚更驚きです。元々別のスポーツでかなりの実績をお持ちで、ブルべでのペース配分もデータを基に理論的にされていました。
自分も今年の春から運動中の心拍数を腕時計で測るようになりましたが、まだまだ活用できておらず、基本的に走るペースは気分と感覚次第。峠が近づいていたら気分と共にペースを上げて峠で息が上がる…なんてことはよくあります。GNKさんのコントロールされた走り方はとても参考になりました。
23:54 155km 本コースの最高標高地点「西ウレ峠」
コースの最高地点西ウレ峠に到着。月が出ておらずライトを消すと真っ暗ですが、空を見上げると星空が綺麗でした。
気が付けば日付が変わる時刻です。時間を忘れて自転車に乗る。なんて幸せなことでしょうか。
23:56 峠から高山に向けて下る
西ウレ峠から高山まで長い下りが続きます。気温20℃前後で涼しく、とても快適でした。鹿の飛び出しが怖いので車間を空けて程々のスピードで下ります。
路面を照らしているライトはハブダイナモ給電のSON Edelux2。優れた配光で遠くまで見渡せて安心です。ちなみに、フロントライトと連動してシートチューブのTL-06Dテールライトも点灯します。
自転車にはサブライトとしてキャットアイのフロントライトGVOLT70を装着していますが、パンク修理など緊急時以外は使いません。ライトに給電するハブダイナモはSON Delux WideBody。発電機の抵抗が非常に低く、ハブダイナモ特有のデメリットを感じません。
7月23日1:19 195.8km PC1飛騨古川駅
快調に走って折り返し地点の飛騨古川駅に到着。駅の手前で左回りコースの参加者と初めてすれ違いました。おそらく左回りコースの先頭でしょう。
1:30 飛騨古川 2回目の休憩
JR飛騨古川駅で通過証明の写真を撮影すると、来た道を折り返します。飲み物と補給食を追加したかったので駅近くのコンビニで休憩することにしました。
ボトルにスポーツドリンクを満たし、コーラを半分飲んでおにぎり1個と共にフロントバッグにしまいます。
おにぎり1個と菓子パンを食べてGNKさんとこの先の事を話しながら出発しました。自分の力ではなくGNKさんの助太刀によるところが大きいですが、予定よりも早いペースで無理なく走れているのは良い傾向です。高山の市街地は信号が多く、ほとんど車が走っていないのに何度も信号で停車して時間がかかりました。信号停車はストレスでしたが、高山の市街地から暫くは左回りの参加者とすれ違ったので楽しい時間でもありました。まるで4年前のPBPでブレストを折り返した時の追体験をしているようです。
3:27 下呂市小坂町 眠気覚ましにコーヒー
深夜3時、この時間帯は二人とも口数が少なく淡々と進んでいました。ブルべを始めた頃は深夜早朝に眠気で気が狂いそうになったこともありましたが、今は少し眠気を感じる程度です。ただ、頭をスッキリさせたいのでコーヒーを飲むために自動販売機の前で停車するのは悪くないように思えました。
GNKさんも同じことを考えていたようで「コーヒー飲みますか」と提案が。二つ返事で賛成してルート上に自販機が無いか目を凝らします。下呂温泉まで行けば確実にありますが、今はなるべく早くコーヒーを飲みたいです。丁字路の定食屋さんの前に自販機の灯りが…。吸い寄せられるように自転車を停めて、缶コーヒーを買いました。一番飲みたかったブラックは売り切れでしたが、スポーツドリンクとコカ・コーラばかり飲んでいたので少し甘いコーヒー飲料は頭をフレッシュにするのに充分でした。
4:27 下呂温泉で夜明けを迎える
コーヒーを飲んでから約1時間後、下呂温泉に到着しました。空は確実に夜明けに近づいていますが、まだ駅や通りに人はおらずとても静かです。温泉街から温泉の蒸気が上がっているのが見えました。
夜間走行が終わるのはホッとしますが、早くゴールしないと昼間の灼熱地獄を走らなければなりません。幸い予定よりも早いペースで順調に進んでいます。このまま行けば、午前11時ごろ彦根駅に到着できそうです。
5:20 286.8km フォトコントロール 飛騨金山駅
下呂温泉を出て約1時間後、フォトコントロールの飛騨金山駅に到着しました。ここは通過時間に制限がないコントロールポイントになります。通過証明となる写真を撮って先へ進みます。
5:37 下呂市金山 3回目の休憩
飛騨金山駅からすぐ近くのコンビニで朝食休憩を取ることにしました。大きなおにぎり2個に菓子パンとボトルに入れるスポーツドリンク、その場で飲むためのオレンジジュースを買いました。
日焼け止めを塗り直し、休憩は程々にGNKさんと先を急ぎます。
ゴールまで残り約120km。5~6時間で走れる距離ですが、この先は岐阜の市街地を通過するので信号が増えて平均速度を上げることは難しいように思えました。
しばらく走ると往路との重複区間に入り、道の駅平成を通り過ぎ、岐阜城が見えてきました。
8:41 361km 4回目、最後の休憩
残り約45km地点で最後の休憩。気温が上がってきたので体を冷やすためにアイスを買いました。意識して頻繁に水分を摂るようにしてきましたが、この辺りから水分が体に吸収されずお腹に溜まり続ける感覚が有りました。脱水症状を起こすことは無さそうですがお腹がタポタポです。
ちなみにゴール後に今回の400kmで摂取した飲み物を合計したところ約7リットルでした。これだけの水分を摂取しても帰宅後の計測で体重が2.5㎏減っていました。(2日後には戻りました)
9:31 370km 垂井町から関ケ原へ
往路でも通過した関ケ原を越えて滋賀県に帰ります。近くでイベントを開催していたようで、関ケ原の駅から国道沿いの歩道を沢山の人が歩いていました。
米原の平野部まで下ると彦根まであと少し。平坦区間は向かい風でしたが、10時半丁度にゴールできそうだったので下ハンを握ってペダルを回し続けました。
10:33 404km 18時間3分で彦根駅前にゴール
10時30分、彦根駅前に到着。11時から近くの侍サイクルさん4階でゴール受付が始まるので、11時前にゴールした場合は主催者の方に電話連絡します。彦根駅前のセブンイレブンと自転車を写真に収め、撮影時刻がゴール時刻となりました。
写真の時刻は7月23日10時33分。18時間3分で完走認定となりました。
郡上八幡から約300kmを一緒に走ったGNKさんの自転車と並べて
スタート前は12:30ゴール(20時間)を目安にしていたので2時間早く帰れました。信号停車は多くありましたがコースの獲得標高が少なかった事、そして何よりもGNKさんと郡上八幡からゴールまで一緒に安定して走れたことが想定より早い完走に繋がった思います。楽しい時間をありがとうございました!
BRM400km100周年記念メダル
ゴール受付で400km100周年記念メダルを見せてもらいました。フランスらしくニワトリが中央にデザインされています。完走が認定されたので後日自宅に送られる予定です。
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長距離を速く快適に走る650Bランドナー
今回使用した自転車は今年完成したばかりのブルべを主眼に置いて製作したグランボア650Bランドナー。
3月の200kmに続き、ブルべでの使用は2回目です。2017年から乗り続けているもう一台のフロントシングルランドナーと似通った部分が多くありますが、操舵感は大きく異なります。直進安定性が強く、安定感の有るフロントシングルランドナーに対し、こちらは走行ラインの変更が容易で非常に軽いハンドリングです。どちらが優れているかは走り方や好みに依ると思います。
今回のブルべでは新しい自転車の長時間走行での感触を確かめることが出来ました。乗り味は快適で400km走った後でも身体に痺れや痛みはありません。ロードバイクと一緒に走っていても出足や登りでハンデを負っているような感覚は無く、荷物を積んでいても軽快に走れます。手元変速のフロントシングルランドナーと異なり、フリクション式Wレバー変速なので登り坂で他人のアタックに付いていくような急加速は一拍遅れを取ってしまいますが、大きな問題ではありません。
新しい自転車が400kmブルべでも上手く機能してくれて嬉しいです。
次回出走を予定しているブルべはBRM909神戸600km。酷暑が心配ですが、これを完走すれば今年もSRを取れるので完走目指して頑張ります。
ランドナーでブルべの参加を検討されている方、すでにブルべに参加されている方も是非アイズバイシクルに遊びに来てください。ブルべのお話で盛り上がれたら嬉しいです。
そして自転車のオーダーもお待ちしております!
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アイズバイシクル8月の定休日
3日(木)、23日(水)は3のつく平日なので定休日です。それ以外はお盆期間中も通常営業です。
暑い日が続きますが、体調に気をつけて自転車を楽しみたいですね。
春の島旅 -沖縄・沖永良部島・与論島-
こんにちは、3月に入りすっかり春を感じる毎日ですね。
ただ、今年の花粉の飛散がいつもの10倍以上だとか。。いつもは大丈夫な親方までくしゃみをしています。皆さんは大丈夫ですか?
さて、今年も春のツーリングに行ってきましたよ。
いやー。楽しかったぁ。
旅のコースは下の通り、昨年の旅の最終日に行き先を決めた与論島を含むコースです。自転車で走った総距離で200km足らずでしたので自転車旅というよりは船旅かもしれませんね。でも、自転車だから楽しいと思えるところはいくつもありましたし、意外と低予算で南の島まで旅ができることが分かりました。今回はそんなところもご紹介できればと思います。
【プラン】
2022年2月27日~3月4日 (5泊6日)
2月27日 沖縄県本部 (もとぶ) 泊
2月28日 鹿児島県沖永良部島和泊 (わどまり) 泊
3月1日 鹿児島県与論島百合が浜前泊
3月2日 連泊
3月3日 沖縄県那覇泊
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2月27日 京都~沖縄那覇~沖縄本部~美ら海水族館~マリンピアザオキナワ
まず、いつものように車に輪行状態の2台の自転車とバッグ類を積んで関西国際空港まで向かいます。車は旅の間は関空の駐車場に置きっぱなし。KIX/ITMカードをあらかじめ作っておくと駐車料金は正規料金から25%引きとなり、今回のように6日間ずっと駐車したとしても7,850円。1日1,300円ほどです。
で、那覇空港までは8時5分発のピーチを使いました。早朝の便は日の出前に家を出る必要がありますが、道も空いているし、何より午前中に沖縄に着くことができ、しかも最安です。なんと、大人一人と自転車一台で那覇まで1人15,750円、復路はなんと13,100円!!
ただし、この料金はキャンセル不可。コロナにかかったから延期、なんてことになっても返金/変更できません。でも2,000円ほどの追加料金でチケット保険に加入できるのでそういった心配にも対応できるようになっています。他にも追加の手荷物1,950円、座席指定1,090円、クレジットカード払手数料などなど、ひとつひとつに料金が加算される仕組みです。
飛行機に預けるときの輪行もいつもとほぼ一緒です。ただ、エンド金具をしっかりはめ、タイヤの空気を抜き、荷物の真下になるリアメカを外しておきます。
LCCですのでターミナルは少し離れて昔ながらのタラップで乗り込むことになりますが、こんなのどうってことないですよね。むしろ旅情感が増すように感じてワクワクします。離陸すれば那覇空港まで2時間半。11時前には到着です。
那覇空港から本部港まではやんばる急行バスで移動しました。予定では11時30分の本部港行きに乗れればと思っていましたが、20分ほど離陸が遅れたのと、荷物が出てくるのが予想外に遅く、ギリギリになってしまいました。ですので1時間遅らせて12時30分のバスを利用。おかげでゆっくりと空港でお昼ご飯を食べることができました。
でも、12時30分の次は14時30分までバスが無いので要注意です。
バスは86kmほどの移動で2時間かかりますが、料金は1人1,850円。自転車は無料です。料金は乗車時に運転手に支払い、自転車などの大きな荷物はバスのサイドの荷物入れに自分で入れるシステムです。道中、パラパラと雨が降ったり、自転車で移動するには交通量も多く辛そうな道が続きますが、バスなら大丈夫。道の駅での休憩もあって快適に移動できました。それに、バスで移動することで沖縄の町並みや、基地の占有率の高さを少しですが肌で感じることができましたよ。
今回の場合、与論島だけを目的としたら、那覇から飛行機を乗り継ぐか、那覇港から船で与論島に向かうかの2パターンがあるかと思いますが、飛行機は高いし、那覇の鹿児島行きの船は朝の7時発しかありません。結局1泊することになるのです。でも、那覇市内は交通量も多く、自転車ではちょっと走りたくない。で、自転車で走るにはまだ楽しそうな本部までバスで移動して、翌日の9時20分発の船に乗ることにしたのでした。
移動中はオーディブルで沖縄が舞台の「宝島」を聞きながら過ごすのであっという間です。
本部港についたのは14時30分くらい。
港の待合所の前で自転車を組みあげました。
パニアバッグの荷物はバッグと共に1つのリュックにまとめてあります。
手作りですが、最新のパラシュート生地で作ったバッグはとても軽くて、こんな風にまとめることができるのでとても重宝しています。何より洗濯できるのも良いところ。
荷物を自転車にセットするまで30分ほどかな。
ここまでの時間が予定より1時間遅れていたのでその日に予定していた水族館までは直接行くことにしました。距離は6キロほど。
きれいな海の向こうに見える島は伊江島。小さな島ですが、そこにも米軍基地があるそうです。
まだ2月だというのに花盛り。
水族館前の広場は伊江タッチュー(城山-ぐすくやま)が借景になっていてとても印象的。大学生かなと思われる若者が結構いました。春休みですね。
美ら海水族館のチケットはこの日のホテル料金にセットされていたものです。しかも入館が16時を過ぎてしまったのでなんとひとり440円返金してくれました。なので旅行補助や地域振興券なども活用してこの日のお宿は朝・夕食+水族館のチケット付きで一人9,500円。
沖永良部島も与論島も夕食付きの宿がほとんど無く、朝食だけの提供で1泊7,000円~8,500円。
フェリー料金も本部港から沖永良部島まで3,400円、沖永良部から与論島まで1,310円、与論島から那覇まで3,510円。自転車を輪行せずに乗船させる場合は別途1,000円程度の料金が必要ですが、飛行機に比べて船旅はお財布に優しくていいですね~。
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それにしても、水族館の中の大水槽は聞きしに勝る迫力でしたよ。
17時から18時頃までの1時間程度で、駆け足見学でしたがとても楽しめました。でも、欲を言えば、せめて半日は欲しい。。敷地内の散策やウミガメ館やマナティ館など他の施設も充実しています。更には近くには植物園や民俗資料館もあるので、次があるとしたらぜったい2泊はしたい。そして島の北側のやんばるにも足を延ばしてみたいものです。
そうそう、その日の食事ですが、とっても豪華なうえ、沖縄色も適度にあってとても良かったです。
沖縄の柑橘、タンカン尽くしのコースメニューを出していただきました。画像はタンカンソースのスペアリブと茶碗蒸し。美味しかったです。
しかも、貴重な沖縄野草がバイキング形式で取り放題!
好きなんですよ~。こういうの。
もう、嬉しくて小躍りしました。💛
つづく
輪行で霧のテラスへ
こんにちは、前野です。
今日のブログは今年の1月に書いて公開するタイミングを逃してしまった記事になります。
1ヶ月前、コンセントレーションおにゅう峠2022の早朝に見たおにゅう峠の雲海は素晴らしかったのですが、誰もが自転車で手軽に行ける場所とは言い難いですよね。
今回紹介する雲海スポットは輪行で向かいやすく、長距離を走らなくても楽しめる場所になります。(坂は登ります。ご容赦ください…)
先日更新した「ランドナーで峠へ」で紹介した”かめおか霧のテラス”へ京都市内から輪行で行ってみました。実は亀岡方面を走ることはありますが輪行で行くのは初めてのことです。
まず、輪行ではなく自走して京都市内から亀岡方面へ向かうルートは大まかに2通りあります。
最短ルートは国道9号線で老ノ坂峠越え。
時間があれば交通量が少なく景色のいい六丁峠、保津峡と神明峠を経由して少し遠回りするコースです。
ただ、どちらも峠越えをしなければならないので、走り慣れていない方に気軽にお勧めできないのが難点です。老ノ坂峠は国道で交通量が多く、トレーニング目的ならまだしもツーリングで走って楽しい道ではありません。走り慣れていても老ノ坂峠を越えるのは気が乗りません…
保津峡経由は楽しいコースです。しかし雲海を目当てになるべく早くたどり着きたい場合、万人にお勧めできるルートとは言い難いです。
そんな近いようで遠く感じる亀岡へ輪行で行ってみるのはどうでしょうか?
アイズバイシクル最寄りのJR花園駅から約15分、240円で亀岡駅まで行くことが出来ます。
そしてこの日は霧テラスの定点カメラに雲海が写っていたので、いつものコースを走る予定から亀岡輪行サイクリングに切り替えたのでした。
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アイズバイシクル最寄りのJR花園駅から輪行
午前8時半、まずは輪行してホームへ。霧が濃ければこの時間から向かっても雲海を見れるはずです。
去年は輪行をしなかったので、輪行袋を担いで電車に乗り込むというだけでワクワクします。たった15分の乗車時間ですがどこか遠くへ出かけるような気分です。
車窓から
トンネルを抜けた先の亀岡は霧が晴れかけています。保津峡駅に全く霧が無かったので雲海日和でないことは薄々感じていたのですが、このままだと何となく輪行して亀岡に来ただけで終わってしまいます。急がねば。
写真左側の亀岡スタジアム以北にはまだ霧が出ているの北側の雲海に賭けます。
亀岡駅に到着
亀岡南口を出て自転車を組み立て始めます。雲海が濃い日は駅周辺も真っ白なのですが、写真のとおり視界はクリア。
9:00 亀岡駅を出発
ちょうど10分で出発準備を完了して亀岡駅を走りだします。天気は曇り。北部の雲海は残っているでしょうか。
霧テラスまで2.9㎞
京都縦貫道亀岡ICの交差点を左折して亀岡CC方面へ登っていきます。道中には霧テラスの看板もあるので迷わず走れます。
雲海は無いけどいい景色
霧テラス手前の展望台からは愛宕山を眺めることが出来ます。霧の名残を見て取れますが、雲海は消えています。
9:30 かめおか霧のテラスに到着
亀岡駅を出て約30分で霧のテラスに到着しました。目当ての雲海は消えてしまいましたがそれでもいい景色です。この日は日曜日だったのでロードバイクで上がってくる人も見かけました。
タイミングが良ければ看板のような雲海が見られます
今回は霧が晴れるのが早く、雲海を拝むことは出来ませんでしたが霧が濃い日は素晴らしい雲海を眺めることが出来ます。
この後南に下って法貫峠を経由して亀岡駅から輪行で帰りました。午前中の短い時間でしたが充実感の有るサイクリングでした。
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ER輪行
自分が乗っているグランボア650BランドナーはセミオーダーモデルのグランボアTypeERと同様の方法で輪行を行います。
手順はロードバイクで主流の縦型輪行と基本的に同じです。泥除けの処理を適切にすれば難しくありません。前後輪、前後泥除けを外し、エンド金具を取り付けたフレームを自立させてホイールと泥除けで挟み込みます。
コツとしては
・ハンドルを左に切る(右に切るとバランスが悪く、輪行状態で自転車が安定しません)
・クランクはチェーンステーと平行に
・フレームの右側に前後泥除けを重ねた後輪、左側に前輪を配置(逆にすると泥除けがハンドルにぶつかってへこみます)
・横幅の大きいペダルは外す(シルバンツーリングなど)
・外した前後のドロヨケはダルマ、ステーの部分を重ね合わせて後輪にかぶせる。(ステーはスポークに差し込んで暴れないようにします。)
・重ね合わせた泥除けがホイールから外れないようにバンドなどでホイールと固定する(写真では輪行袋の収納袋についているバックルベルトで固定)
ER輪行斜め上から
・中締めベルトは3か所で固定。(固定位置が正三角形になるように)
・泥除けがチェーンリングに当たらないよう位置を調整する
・ダウンチューブの中締めベルトはフレームに1周巻いてからホイールを束ねる
・泥除け、ハブシャフトがフレームと接触する可能性がある場合はフレームカバーを使う
・中締めベルト3本を固定したら持ち上げたときにフレームとホイールが動かないように締めあげる
・肩がけ用ベルトはボトムブラケットとヘッドチューブに固定し、輪行袋のガイドに従って自転車を収納する(肩がけ用ベルトは輪行袋を担いだ時に地面から十分離れるように短めに調整する)
輪行袋、エンド金具は収納袋に入れてサドル下に固定
自分がER輪行で使っている道具
・オーストリッチ ウルトラSL-100 超軽量輪行袋 (SL-100の収納袋に入れています)
・トピーク ラチェットロケットライトDX(ER輪行ではラチェットハンドルと4、5mmのビットを使います)
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霧テラスの後はこんなルートはいかがでしょうか。
今回は法貫峠を経由して亀岡駅まで戻りましたが、善峯寺や逢坂峠方面を走ったほうがより味わい深いサイクリングになります。昨年末に霧テラスを訪れた際は善峯寺を経由して京都市内へ帰りました。
コロナ禍で遠出をしなかったり私生活の変化で輪行をする機会が減っていたのですが、近場でも輪行を活用するとなかなか楽しいです。
輪行する程じゃないと思っていた場所でも輪行で行ってみると新しいルートの可能性やその土地の魅力を再発見できるかもしれません。
基本的に自走で向かうがモットーでしたが、今後は輪行も積極的に活用していこうと思いました。
アイズバイシクルでは輪行サイクリングを応援します。
セミオーダーランドナーのグランボアTypeERは今回の記事で紹介したER輪行が出来るランドナーです。
オーダーのご相談はもちろん、既にTypeERをお持ちの方で輪行の方法がわからない、慣れない方もお気軽にご相談ください。輪行サイクリングに出かけられるようにお手伝いします。
亀岡の霧は11月頃からシーズンを迎え、2月頃まで標高の高い場所から雲海を見られるはずです。
今シーズンも11月中旬ごろから高い頻度で霧が出ているようなので、ライブカメラでチェックして霧のテラスへ向かってみてください。きっと気持ちのいい午前中がすごせるはずです。
クリスマスセールのお知らせ
今年も店頭と通販でクリスマスセールを開催します。昨今の情勢で未だに在庫状況が安定しない物もありますが、グランボアタイヤなど大変お買い得になりますのでこの機会に是非ご利用ください!
【店頭セール】
12月18日(日)10時~18時頃
アイズバイシクルの店頭商品すべて店頭価格から1割引
グランボアタイヤは定価より1割引きの店頭価格からさらに1割引き致します。
【通販セール】
12月19日(月)~12月25日(日)
オンラインストア掲載中の商品すべて表示価格から1割引きとします。
★ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外です。
12月のアイズバイシクルは4、13、23、25日が定休/臨時休業になります。
年末年始は12月29~1月3日の間がお休みです。
2022年も残り1か月。12月もよろしくお願いします。
留萌から宗谷 ~いろんな利尻??~
9月の初旬、親方とまた旅に出ました。
今回もまた北海道。
日本海側の海岸線を北上し、礼文島、利尻島を含むサロベツ国立公園を満喫するツーリングです。ゴールは日本最北端の宗谷岬。今も昔も学生たちが良くプランニングするこのコースは「懐かしい」のコメントも多くいただきました。車で良いとこ取りサイクリングも忙しい年代にはピッタリで楽しいものですが、やはり何日もかけて一筆書きのように旅をつないでゴールにたどり着くというのは格別です。旅自転車ランドナーの性能が最も活かされ、リフレッシュ感も満足感も別次元でした。
ちょっと長旅でしたのでまとめるのが難しいのですが頑張ってお役に立ちそうなところを選別してご紹介してみようと思います。
旅程 11泊12日
総走行距離 約600km
獲得標高 約3800m
旅の目的はただ一つ、「利尻山をいろんな角度で眺める」
荷物を最小限にしたかったので全て宿泊。キャンピングは無し。
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9月5日
自宅から伊丹空港までは車で移動し、車は旅の間は空港内の駐車場に預けておきます。
(KIX/ITMカードがあると駐車料金の割引あり)
伊丹空港から千歳空港まで飛行機で、千歳空港からは隣接しているJR千歳線で札幌まで輪行。
そして、札幌泊。
札幌駅前のビジネスホテルを予約したのでこの日は輪行を解かずそのまま移動できました。
13:25発のANAに乗ると札幌到着はなんと16:33分です。
札幌のお天気は小雨でしたが夕食がてら夕暮の札幌の街をブラブラ歩いて観光もできましたよ。
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9月6日
6:35発のJR宗谷線。
札幌から深川まで特急ライラックで向かいます。
そこからJR留萌線に乗り換えて留萌まで輪行。これで留萌に9時前に到着できます。そこで初めて輪行を解き、いよいよツーリング開始です。
余談ですが、JR留萌線は2023年9月で廃止が決まったそうで鉄道マニアの方で車内は意外と賑わっていましたよ。
留萌から羽幌。 走行距離 約60km。
台風の影響で強い風がありましたが、南風で追い風でした。なまった体をスイスイと推し進めてくれて楽ちん! ただ、追い風に乗って走るとほぼ無風状態になり、いつもより汗をかきます。宿についたらさっそくコインランドリーを借りてお洗濯。北海道のお宿はたいていコインランドリーを備えていますので長期の旅行でも毎日でも洗濯できます。ですので持参する衣類は気温に合わせて調整できるものに厳選できますね。
国道232、通称オロロンライン。
概ね平坦路ですが、海沿いで強い風が吹くことが多く風向きによって大きく難易度が変わります。ですのでギリギリのプランを立てず、余裕を持たせたプランニングが楽しいツーリングのコツかもしれません。それに、バイクや普通車だけでなく、大型トラックも結構なスピードで走ってますので歩道があるときは歩道を走り、脇道があるときは迷わずそちらを選びます。
黄金岬は夕暮がきっと良いんでしょうが、無理して立ち寄るほどでも無いかな。
小平鰊番屋は道の駅にもなっていますし、国と道の両方で重要文化財に指定されている鰊番屋が歴史資料館として公開されています。数百円の料金が必要ですが、想像以上に豪華で大きなお屋敷で見ごたえありました。
道を挟んで立派なモニュメントと北海道を命名したと言われる松浦武四郎の立像があります。
江戸時代にこの地を旅するってどんなだろう、鰊で賑わうヤン衆の活気って、なんて想像を巡らせながらゆっくり時間があってよかったなと思える場所でした。
ただ、利尻はまだ見えず。
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9月7日
プランではこの日は焼尻島から天売島にわたる予定でしたが、台風の影響で島へ渡る船がすべて欠航となってしまいました。。。しかたなくこの日の宿を探すことになり、片っ端から電話しても軒並み満室で部屋が取れません。やっと10件目で予約が取れた宿は遠別のホテルノーザンライトさん。口コミが??だったのですが、実際は83歳のおかみがフロントを務めるペンションスタイルのお宿で清潔でとっても好印象でした。もし、同じように旅の途中で宿が取れなくて困ったら是非訪ねてみて。
羽幌~遠別 約50km
初山別までは大きくアップダウンを繰り返す道が続きます。風向き次第ではかなりハードですが幸いこの日もほぼ追い風です。
寄り道は初山別のみさき台公園、金浦原生花園、遠別町 河川公園、道の駅えんべつ富士見など。
みさき台公園は雲一つない青空ですがとにかく風が強く、竜飛崎で経験した風を思い起こさせるほど。しかも、期待した利尻は全く見えませんでした。。。
金浦原生花園もしかり。エゾカンゾウも利尻山もお留守。こうなると青空がむしろ空しくもありますが、秋らしいと言えば秋らしいですね。人気のない木道を自転車押しながらゆっくり散歩しました。
6-7月はきっと素敵ですよ。。
結局この日も「富士見」と名の付く道の駅でも利尻は見えず、写真映えする河川公園で自転車の写真を撮ってしばし遊んでから宿入りしたのでした。
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次はいよいよサロベツ湿原へ。
まだ利尻山ちっとも見てないね~。