桜、さくら、サクラ。
ようやく良いお天気の週末を迎えた京都。
ソメイヨシノが散り始めてはいるものの、仁和寺の遅咲きの桜が満開。いろんな花が一斉に咲き出して、街はとても賑やかです。朝からたくさんのサイクリストとすれ違いましたよ。今日はあちこちでツーリングの企画があって、どれも大盛況でしょうね。
いつもなら「うらやましい!」とぼやくところですが、私たちは一昨日にパリからのお客様と3人でサイクリングしてきました。コースは先日タンデム学会が開催された篠山お花見コース。もう、まさにビンゴ。良いお天気で満開の桜並木を堪能できましたよ。




サクラと菜の花と水田。日本の春ですね。
写真を見返してもどれも笑顔があふれています。待った甲斐がありましたね。春が一気にやってきました。ウェアはルイゾンボベのVARS50の長袖。この季節にピッタリです。
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さて、ショッピングサイトでは先ほどお手ごろデモンターブルアップしましたよ。サイズが合えばいいのですが。今なら未だ今年の桜に間に合いますね。
ブルベレポート BRM128枚方300km渦潮
こんにちは、スタッフのチョコです。
1月28日に開催されたブルベ、BRM128枚方300㎞に参加、完走しました。
今回のコース↓
枚方大橋-茨木‐川西‐宝塚-有馬温泉-明石~フェリー乗船~淡路島一周~フェリー乗船~明石-往路とほぼ同じコース-枚方
ブルベ中、2度フェリーに乗船する必要があるので、船の時間を考えながら走る必要があります。
ちなみに、淡路島へ行くのは学生時代にツーリングして以来約4年ぶり。4年前は友人と京都から明石まで自走、2日目に淡路島一周をして輪行で帰りました。琵琶湖と比べて、淡路島は距離が短いのにキツい印象です。さて、今回のブルベはどうなることやら…
2時半に起床し、朝ごはんを済ませて自走で枚方大橋へ向かいます。自宅から枚方大橋までは約30㎞。道中偶然出会ったブルベ参加者の方に道案内をしてもらって、スタート地点まで面白いルートで向かうことが出来ました。

受付で自分のブルベカードを貰い、ブリーフィングに参加します。
ブリーフィングでは、フェリーに積み込める自転車の台数には制限があり、もしもあぶれた場合には次の便を待つ必要があること。船の時間次第でPC2でタイムアウトの可能性が高いことが、ポイントでした。船に乗り遅れてタイムアウトは避けたいところです。
車検を済ませて5時スタート。
スタートまで約30分じっとしていたので、身体が冷え切っています。

枚方から宝塚まで市街地を通るので信号ストップが多く、他の参加者と共に進んでいきます。
宝塚歌劇団で有名な歌劇場前を通過したのは午前6時半。歌劇場のゲート前には毛布にくるまった人が数人。気温0度近い早朝から並んでいる人がいるんですね…脱帽!

宝塚を抜けると、有馬街道の登坂が始まります。ここまで一緒に走っていた人達と別れ、一人淡々と登っていきます。なかなか勾配がきつく、テンポ良くというよりは、ギリギリとペダルを踏んで標高を上げていきます。有馬温泉手前で一旦下り、再び登り返すのですが、路面が凍りかけていてコーナーでタイヤが滑る感覚があり冷や汗。日陰や橋の上は、慎重に下るようにしました。
まだ人の少ない有馬温泉を通り過ぎ、明石の港まで下り基調。途中、PC(チェックポイント)のコンビニでおにぎりとあんぱんを購入、フロントバッグに放り込んで少しでも早い便に乗るために先を急ぎます。ですが、明石の市街地が近くなると、信号が増えなかなか前へ進めません。GPSに表示される数字がなかなか減らない…

フェリー乗り場に到着したのは8時45分。9時発フェリーの出航が近いので急いで乗船券を買います。明石と淡路島の岩屋港を結ぶジェノバラインは、自転車料金220円で輪行することなく自転車を運んでくれます。

行きの船では、自転車は壁にもたれさせてロープで固定でした。よほど波が高くない限り、自転車の心配をする必要はなさそうです。
フェリーだけでなく、淡路島を走っている間、潮風を浴び続けるので帰宅後の洗車は必須ですね!
そして、明石海峡大橋をくぐります。
乗船時間は15分ほどですが、暖かい船内でゆっくり休めました。最初のチェックポイントで買ったおにぎりはここで食べます。
岩屋港に到着!

明石から岩屋までたった15分の船旅ですが、船で上陸するとずいぶん遠くへ来た気がします。
さぁ、ここから淡路島を時計回りに一周します。岩屋からPC2までは追い風基調、快走です。

淡路島では、写真のようなサイクルラックがコンビニ、カフェ、道の駅など多くの場所で設置されていました。
この日は昼間の気温が高く、平坦を走っていると汗ばんできます。ここで冬用のグローブを外し、素手で走りました。

淡路島北部は写真のような平坦な道が多く、風向きさえよければ非常に走りやすいです。交通量も多くありません。海沿いの道はところどころ舗装が荒いですが、650×36Bタイヤのおかげで苦になりません。
ところが、

淡路島南部は一転、それまでの平坦基調が嘘のような登りが出現します。具体的には、立川水仙郷付近のアップダウンが勾配が急、脚に堪えます…
アワイチの道中なら楽しめそうな登りですが、今日は300kmブルベ。なるべく脚を使いたくないので、歩くようなスピードで登っていきます。
それに、

淡路島ではサイクリスト向けに、上り坂の残り距離と平均勾配を主要な坂ごとに看板で教えてくれます。看板で教えてくれてもしんどいのは変わりません…

これも淡路島南部で通った坂です。距離はかなり短いのですが、急勾配。無理せず、軽いギアに入れてゆっくり登っていきます。最低ギア比1が活きました。
そんな感じで坂をやり過ごしていくとPC3、鳴門海峡大橋にある道の駅渦潮に到着です。

渦潮は……
残念、見えませんでした!
道の駅ではレシート取得のために、淡路島ミルクキャラメルを買いました。家に帰ってから食べましたが、美味しかったですよ!
次のPCは淡路島島内ではなく、船で明石に戻った先にあります。PC3道の駅渦潮を出発後は、休み無しで岩屋港まで戻るつもりでした。淡路島西部は多少の起伏と平坦基調。風向きも悪くなかったので淡々と北上します。
ところが、
順調に岩屋港まで走って、16時発のフェリーに乗れたらよかったのですが問題発生。PC2でグローブを外して100km近く素手で走ってきたのですが、PC3以降気温は下がり気味。そんな中グローブ着用を渋っていたので指先の感覚がなくなってきてしまったのです。
疲労も感じていたので急遽コンビニにピットイン。

船の中で食べるおにぎりとその場でチャージするプリンを買いました。プリンを食べ、グローブもはめて再出発。力はみなぎり指先も感覚が戻って、目指すは16時発明石行きフェリー!
ん~… 残念!

岩屋港到着直前に、16時発明石行きのフェリーは出発してしまいました。
次の便は16時40分。ここで大きくタイムロスが生まれました。普通のツーリングだったら港の周りを散策するのですが、この時はそんな余裕も無く、フェリーターミナルの暖かい室内で椅子に座って休んでいました。

明石行きのフェリーは、行きで乗った船よりも大型で、自転車用のラックが備付けられていました。このタイプの船はバイクも載せることが出来るようです。

明石から枚方までは、行きとほぼ同じ道を走ります。有馬街道は交通量が多く、何度か信号渋滞に巻き込まれて大変でした。焦っても仕方が無いので安全第一で走ります。特に宝塚から茨木までの国道は、信号と交通量の多さにくたびれました。
そして、

予想していたよりも少し遅い、21時50分、枚方にゴールしました!
累計タイムは16時間50分、16時発のフェリーに乗れていたら、15時間台もいけたかもしれません。そんなことを言い出したらきりが無いですが…
ひとまず、2017年最初のブルベを完走できてよかったです。
【反省点】
この時期は寒さ対策が非常に重要だと思います。手袋を外したまま冷風の中、100kmを走ったのは失敗でした。寒暖差に備えて、薄手のグローブも持っていくべきでした。フロントバッグにはまだまだ余裕があったのに…!
【次】
2月、3月はブルベの予定無し、4月中旬以降のブルベに参加していくつもりです。出走するのは近畿地区のブルベが中心になると思いますが、秋に徳島で行われる1000kmか、自分で出走日時を自由に選べるパーマネントブルベ、SR600日本アルプスに挑戦したいです。
壱岐対馬ツアー
1月末に壱岐対馬に行ってまいりました。
壱岐対馬は古くから大陸との交易の拠点とされた一方、その地理的位置から軍事的に大きな影響を受けてきた地でもあります。地図で対馬を見ると韓国との近さを実感します。釜山まで50km程しか離れていません。対馬と釜山間には高速船の定期航路が存在し、多くの韓国人観光客が対馬に訪れています。
壱岐対馬へは博多からも定期便が出ていますが、今回は大陸から文化が入ってきた頃と同じように釜山から博多へ目指すプランを計画しました。
【使用五万図】
佐須奈、三根、仁位、厳原、勝本
*五万図とは国土地理院発行の1:50000地形図のことです。
【1日目行程】
釜山→JR九州ビートル→比田勝(対馬)→自転車→厳原
1月27日、輪行袋を担いだ私は釜山港にいました。
予約しておいた比田勝行き〈ビートル〉はJR九州が運航する定期便ですが、他に韓国資本の〈未来高速〉と〈大亜高速〉も対馬・博多行きの航路があり、国際ターミナルは日本へ渡航する韓国人旅行者であふれていました。
午前9時、ビートルが出航しました。定員200人のジェットホイルはほぼ満席でしたが、日本人は一人だけだったようです。テレビに映る対馬の観光PRビデオを見て約1時間。比田勝港に入港しました。
ターミナルで税関の方とお話ししましたが、やはり日本人の利用者は少ないそうです。

ターミナルでランドナーを組み立て出発します。日本の島では奄美大島に次いで面積が広い対馬は山がちな地形です。小ぢんまりとした漁村は峠で繋いであり、長崎県道39号はアップダウンが続きます。
漁村から海を眺めると入り江の先に離れ小島がぽつぽつと浮かび、穏やかな風景にペダルを漕ぐ脚も軽くなります。

舟志川から東に入り、静かな林道を超えると茂木の集落に入ります。
ここの浜辺は1905年に茂木浜沖で繰り広げられた日本海海戦で撃沈されたバルティック艦隊のロシア兵が上陸した地であります。ロシア兵を発見した島民は救助にあたり食事や焼酎でもてなしたそうです。
誰もいない海水浴場の脇には記念碑と、後に引き上げられた巡洋艦ナヒモフの主砲が鎮座しています。美しい海水浴場に不釣合いなその大砲は、ここに据えられた理由を知る由も無いでしょう。

昼食に志多賀の商店で買った弁当を食べ、万関瀬戸へ向けて南下します。対馬は元々一つの島でしたが、軍事目的で山が開削され南北に二分されました。
橋の上から明治33年(1900年)に開削された運河を見渡すとその規模の大きさに驚かされます。

国道から東へ逸れて、緒方の集落を抜けます。かつては軍道だった険しい山道を登ると天空の要塞と称される砲台跡が現れました。姫神山砲台跡です。
日本と大陸の中間に位置する対馬は国防の最前線として明治20年(1887年)より30ヶ所を超える砲台が建設され、島の要塞化が進められました。
明治34年(1901年)竣工の重厚感のある赤煉瓦がもの寂しく残され、不気味な雰囲気が漂っています。観測所に登ると見事な展望で、対馬海峡の美しい景色が一望できます。

日暮れが近づき急ぎ足でペダルを回します。厳原のホテルに到着しました。宿の方のご厚意でシャッタ付の倉庫にランドナーを置かせてもらいました。
*****
【2日目行程】
厳原→九州郵船フェリー→芦辺(壱岐)→自転車→郷ノ浦→九州郵船フェリー→博多
翌日はフェリーで対馬を離れ壱岐島に上陸しました。博多行きフェリーの出航まで壱岐ツーリングを楽しみます。
「寒かけんポッケに入れていけ」宿のご主人に頂いた缶コーヒーでポッケを膨らませ厳原港へ。8時50分発の〈九州郵船フェリーちくし〉は壱岐島の芦辺港を目指します。
対馬海峡にはイルカやクジラが多く生息していると聞いたので、コーヒーを飲みながらデッキで海を眺めていましたが見つけることはできませんでした。芦辺港に入港し車両甲板で上陸を待ちます。

芦部から西へ進み鬼の窟呼ばれる古墳に寄りました。一帯は6世紀後半の大規模な古墳群をなしています。遺跡からは新羅産の遺物が多数出土されるなど、かつて壱岐がアジアとの交流の要所であったことがうかがえます。
さらに西へ進み昼頃には湯本温泉に到着しました。土産屋の壱岐娘に勧められた平山旅館で入浴することにしました。ここの温泉は神功皇后が産湯に使ったとの伝説が残された歴史のある温泉だそうです。褐色の熱いお湯に旅の疲れも癒されます。
潮風が爽やかな海岸線を走り抜け、次に訪れたのが猿岩。全国各地にこの類の岩が存在しますが、今まで見た中で一番リアルでした。岬の草原からは岩を間近で見ることができます。


猿岩の近くには黒崎砲台跡があります。黒崎砲台は壱岐要塞の一つとして対馬要塞とともに対馬海峡防衛を目的として昭和8年(1933年)に竣工しました。
ここに据えられた砲台は、巡洋戦艦赤城の主砲が砲台砲塔に転用されたものであり(諸説あるようです)、35kmという射程距離から東洋一の砲台と呼ばれたそうです。一度だけ試射されましたが実戦で使用されることはなかったそうです。


海岸沿いのアップダウンを南下しフェリーの出航まで時間があるので牧崎に寄ることにしました。牧崎は海岸浸食によってできた大穴が岬の草原の中にあり観光スポットになっています。解放感のある草原は穏やかな空気が流れています。


郷ノ浦港へ一気に下ります。午後5時45分〈九州郵船フェリーきずな〉は博多へ向けて出航しました。風が吹き付けるデッキで缶コーヒーを握りしめ、うす暗い海を眺めます。旅が終わります。
サイクリング同好会追い出しラン
2月も残りわずかですね、拓未です。1月、2月と朝サイができない日が続いていますが、2月4日に昨年卒業しましたサイクリング同好会の4回生の追い出しランがあるということで、参加してきました!追い出しランとは、卒業を間近に控えた4回生と最後に走ろうという趣旨のもと行われているのですが、現役生だけでなく、会のOB・OGも数多く参加します。もちろん同好会の大御所である親方は参加していないのがごく数回というほど追い出しランに参加しています。親方、大介店長とOB枠では参加が初めてな自分と同期であるチョコ君の4人で参加の予定でしたが、親方は仕事の都合がつかず、断念。なので、3人で参加させていただきました。
仕事終わりに初日の宿へ。到着したときは、暗くて見えませんでしたが、朝になり、駐車場には無数の自転車が姿を現しました。部員の多くがランドナーに乗っています。4月、5月のアイズには多くの一回生が自分の自転車を自分の手で組んでいる姿が見られます。

行程は三重県鳥羽市から志摩市を結ぶパールロードをメインとした約44㎞。
行先は同好会の4回生が好きなようにルートを組むところからも、4回生のためのランであるということがわかります。
宿→県道514号線→県道61号線→県道128号線(パールロード)→県道750号線→国道42号線→宿
朝の9時過ぎ、宿を出発します。

パールロードに合流するまでは、なるべく車が通らないような道を進みます。

肝心のパールロード。少し車通りが多い気もしましたが、天気が良く、気温も自転車を漕ぐには最適と、大変気持ち良く走れました。
パールロードは平成18年までは有料道路でした。現在は無料化されています。

大介店長もご満悦。

初日の宿まで自走してきたチョコ君は少しお疲れ気味!?

全体的に急な上りや下りがあるというわけではなく、緩やかな上り下りが繰り返しやってくるという印象でした。今回は志摩市から鳥羽市と、南から北へ海岸線を走ったため、海が向かって右側に見えたので、北から南へ走るルートを組まれると、より海を傍に感じながら走ることができるかもしれません。ですが、今回のルートでも、海に飛び込んでいくような迫力ある下りがあったりと、見所は多々ありました。


昼食は鳥羽展望台にて。食堂スペースもあります。

学生たちは12月、1月とオフの期間があるため、この追い出しランは久しぶりの大勢で走る行事。皆楽しそうに走っていました。先頭より先廻りして皆の写真を撮りたかったのですが、先頭集団が早すぎて、追いつけませんでした。もっと走らねば・・・と痛感しました。


服装もそうなのですが、学生たちの自転車はすごくカラフルです。アイズバイシクルでは、自分の好みの色でフレームを染めることができるので、より自転車に個性が出やすいのです。個性が強すぎて、自転車の色で誰の自転車かわかってしまうのはここだけの話です(笑い)

現役生の皆さん、運営お疲れ様でした。天気にも恵まれ、大変心地の良い時間を過ごせました。大勢で走るのはやっぱり楽しいですね。
懐かしい顔ぶれに会うことができましたし、OB・OGにとっても大事な行事だと思いました。来年がまた楽しみですね。
4回生の皆さん、おめでとう!

BRM1008大津600km
こんにちは、スタッフの前野です。
少し前の話ですが10月8~9日に開催された大津~新潟を走る600㎞ブルベに参加してきました。
前回のブルベは単独での参加でしたが、今回は初600㎞の友人(以後友人Sと呼ばせていただきます)も一緒です。彼とは大学時代同じサイクリングクラブに所属し、九州一周、四国一周を共にした仲です。今年からブルベに参加し、グランボアのランドナーで200、300㎞のブルベを完走しています。
コースは大津を出発して琵琶湖の湖岸を北上し、関ヶ原を抜けて岐阜から高山へ。高山から野麦峠で松本へ抜け、妙高高原を越えて上越へ。上越から先は日本海を左手に新潟まで走ります。このコースを40時間以内に走り切るのです。前半約300㎞は上り基調で、野麦峠を越えてしまえば峠はあるものの下り基調。後半約150㎞は海沿いの平坦路です。獲得標高は4800m、野麦峠を越えてしまえば完走が明るいコースプロフィールなので、2人揃って完走できると考えていました。
大津駅をスタートするのは午前6時、眠い目をこすりながら4時過ぎに自宅を出発して大津駅へ向かいます。

まだ暗い大津駅前には既に多くの参加者が。天気予報は曇りのち雨。天気予報を見て友人Sはなんだか弱気です。「自分は松本まで行ければ十分だ」とまで言っています。「どうにかして友人のやる気を引き出さねば!」と思いますが僕自身も、深夜に超える予定の野麦峠の気温、天候が心配でした。とりあえず友人Sが行けるところまでは一緒に走って、もし何かあったらその時決めることにして肌寒い大津駅をスタートしました。

【装備紹介】
フロントバッグの中にはゴール後に着る衣類、レインジャケット、防寒用のウールインナー、手袋、シューズカバー、予備チューブ2本、モバイルバッテリーなどが入っています。8月の北海道600㎞に比べると防寒具、輪行時の着替えなど荷物が多いです。携行するボトルは一本にして、空いたケージにはレインパンツを入れています。雨予報だったので、普段は使わないクロスカントリー用のチェーンルブを使用しています。
8月の600kmでは上下ルイゾンボべを着て走りました。今回の600kmは寒暖差が激しい10月開催のため、ウェアも異なっています。まず上はルイゾンボベの半袖ジャージゾーリンゲンとメッシュのアンダーウェア、アームカバーを基本とし、夜間に気温が低下した場合はメリノウールのアンダーウェアを着用します。ルイゾンボベのジャージはメリノウールが含まれているので、化繊のみのジャージに比べて快適に着用できる気温帯が広いです。下半身は荷物削減のため、1枚のビブブショーツで乗り切れるよう、裏地フリースの七分丈ビブショーツを着用しました。夜間、想定よりも気温が下がったらレインパンツを履きます。
ブルベは昼夜、天候を問わず走行するのでウェア選択はとても重要です。特に気温が低くなる秋~春の峠では遭難に繋がりかねないので自転車選び以上にウェアの選択が成否を決めます。

スタートしてしばらくの間は幹線道路を走行するので黙々と走ります。友人Sも調子が良さそうで、30km/h前半を維持しながら距離を稼いでいきます。関市を抜けるまでの約140㎞は交通量が非常に多く、とても気を使う区間でした。
関を抜けると山間を縫うようにして下呂方面へ向かいます。

ダム沿いを他の参加者と共に走ります。写真では確認出来ませんが、ダム対岸の斜面には民家が点在しています。普段走っている京都北山の景色とは異なる雰囲気で、旅情を感じます。

こちらは約190㎞地点の岩屋ダム。ダムの壁が岩で敷き詰められています。ロックフィル式ダムというもので粘土質のコア、砂や砂利で構成されるフィルター材、そして外側の岩から成るロック材の3層で構成されているそうです。なかなか見ることがないタイプのダムだったので友人と写真を撮りながら休憩します。ダムカードをもらってこなかったのが少し悔やまれます。
ここまで雨の勢いは弱く、レインウェア無しで進んできましたが、雨脚が強まりレインジャケットを羽織ります。この時点で午後3時、この先さらに雨が強くなる予報です。景色を眺めている僕の横で友人はリタイア後のことを考え、天気予報や帰りの電車を調べ始めました。

岩屋ダムの上から馬瀬川を臨む。
なかなか足を運ばない場所に来られるのも、ブルベをやっていて楽しいと思うポイントです。普段はダムを目当てにツーリングコースを組むことがありません。こんな景色を見ると、淡々と通り過ぎるのが惜しくて脚を止めてしまいます。

岩屋ダムを後にして交通量の少ない山道を進みます。走りながら今後の進退について話し合い、体調不良と天候悪化で友人SのDNF(Did Not Finish)が濃厚になりました。この時、僕は友人Sと別れて走り続けるか否か決めかねていました。

道の駅馬瀬美輝の里で足湯につかります。岩屋ダム以降、友人Sは体調不良で走りに覇気がありません。この先、別れて一人で進みことも考えましたが、折角予定を合わせて走っています。今回はブルベの完走にこだわらず、楽しく走ることを優先して自分もDNFすることにしました。

DNFを決めて鉄道や宿がある町に着くまでは自分の脚で進みます。ブルベではリタイアした人を回収するためのサポートカーは用意されていないので、リタイア後も自己完結しなければなりません。

下呂の市街地に到着し、DNFの連絡を主催者に入れて急いで宿探しです。時刻は16時過ぎ、3連休初日ということもあって、空室を見つけるのに難儀しました。
10軒近く電話して部屋を確保。布団と風呂で英気を養い、明日以降の行程を計画します。下の地図は1日目の走行ログです。
友人Sも宿に入って体調が回復したようで、2日目は下呂から高山へ抜けて天生峠を越え白川郷へ。白川郷で茅葺集落を観光し、五箇荘から砺波、金沢まで走ることに決めました。金沢で輪行してその日のうちに京都に帰る計画です。
2日目は飛騨までブルベとほぼ同じ道を走って高山へ抜けます。途中に野麦峠への分岐がありました。もしDNFしていなかったら深夜に大雨の中、同じ場所を通過していたかもしれません。写真はトンネルを迂回して走った旧道です。交通量ゼロ、川沿いの静かな道を満喫しました。ブルベ中と比べて頻繁に立ち止まって写真を撮り、走るペースもスローになりました。友人と他愛もない話をしながら景色を満喫し、のんびりペダルを回していい気分です。まだ午前中で、時間に余裕があって気楽でした。のんびりサイクリングが後半に響くとは思いもせず…

2日目のメイン、天生峠です。飛騨から合掌造りで有名な白川郷へ抜ける標高1289mの峠で、国道360号線上に位置しています。登りの飛騨側は細かいヘアピンが多く、路面は比較的きれいです。下りの白川郷側は落石、落ち葉が路面を荒らし、全体的に頭上は樹木で覆われており薄暗い道でした。

序盤は九十九の急こう配が続きます。

標高を稼いでいくと勾配は緩やかになり峠に近づいていきます。紅葉シーズンに行ったら絶景が期待できます。峠には天生湿原と籾糠山への登山口が設けられ、車とバイクの往来も少なくありません。

峠に到着して少し休憩した後、ウインドブレーカー代わりにレインジャケットを羽織って白川郷へ下っていきます。この白川郷側の下りが落石と大量の落ち葉、枯れ枝でスリリングなダウンヒルになりました。

天生峠を下ると白川郷の入り口に合流します。実は以前もブルベで白川郷に来たことがあったのですが、その時は深夜に通過しただけ。暗闇の中、茅葺集落のシルエットがぼんやりと見えただけだったので、今回初めて白川郷を見学することが出来ました。ここで昼食をとります。

午前中のまったりサイクリング、天生峠と白川郷見学で時間が押してきました。白川郷を出た後は前日のブルベと同じか、さらに速いペースで先を急ぎます。何せこの日のうちに京都へ帰ると決めたので、終電金沢駅発20:30に間に合わせなければなりません。実は2日目の走行距離は天生峠を含んだ約180㎞、午前中にまったりサイクリングをしていられるほど短い距離ではなかったのです。

僕たちが先を急いでも登り坂が平らになってはくれません。「昨日のブルベよりもしんどいな~」と嘆きながら坂を上っていきます。

南砺に到着したあたりで日没を迎え、2時間ほどナイトランをして金沢駅に到着しました。初日は日没前にDNFを決めて宿に入ったので、ナイトランをした2日目の方がブルベの雰囲気があったかもしれません。

金沢駅に到着したのは19時過ぎ。急いで輪行すれば終電より1時間早い電車に乗れそうだったので10分ほどで輪行、急いで特急に乗り込みました。京都まで約2時間、友人と乾杯して今回のブルベの反省と思い出を語り、帰路に着いたのでした。
今回はDNFに終わりましたが、楽しくツーリング出来たので結果オーライ。完走にこだわる事も大事だと思いますが、楽しく走って無事に帰ってくるのが一番です。
今年はエントリーしたブルベが少なく、スーパーランドナー獲得を逃しました。来年は出走回数を増やして、スーパーランドナー獲得+1000kmブルベに挑戦しようと思います。




