留萌から宗谷 ~サロベツ原野~
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9月8日
羽幌から天売島へ渡るつもりが船の欠航で渡ることができず、急遽、遠別に宿をとったわけですが、次の目的地の天塩の宿までほんの20kmしかありません。いくら熟年夫婦ののんびりツーリングと言ってもさすがに時間を持て余します。で、今回のプランから外していた「オトンルイ風力発電所」へ足を延ばしてみることにしました。本来なら通り過ぎるだけの場所でしたが、周回することによってまた違ったオトンルイを見ることができましたよ。
遠別~天塩~オトンルイ~下サロベツ~天塩 約78km
まず、この日は国道を行かず、親方が5万図を眺めていて見つけた海沿いの農道を行くことにしました。すると、これが大正解。
車も少ないうえ、海も近く、まさしく自転車の為の道が12kmほど続きます。
電柱もしばらくは視界から消え、遠くにうっすら利尻も見えました!
ただ、12kmなんてあっという間。お昼前には天塩の宿についてしまいそう。そこで、またもや親方が近くに宇野牧場という牧場が営むカフェがあることを発見。
向かい風の中ソフトクリーム目指して方向転換。
ところが、開店時間前で泣く泣くホテルへ。。。
でも、その先に立ち寄った道の駅てしおでも宇野牧場の乳製品は買えたので焦らなくても大丈夫! もっと言えば、利尻島のホテルの売店でもここのアイスは売ってたりしますよ。
有名なんですね。
さて、ホテルでパニアバッグなどの余分な荷物を預かってもらって再出発。
昼食をとれる食堂なども無さそうなのでセイコーマートでおにぎりなどを補充してから道道106稚内天塩線(日本海オロロンライン)へ。
お、見えてきました。左に利尻、右にオトンルイ。
利尻山もようやくはっきりと見えました。
この道はやはり車やバイクが多い。
でも、確かにこれだけ並んでいると壮観ですね。
目立つものがほとんどない原野の地で利尻山と並ぶランドマークになるのも頷けます。ただ、このオトンルイ風力発電所も稼働から20年がたち、来年春から順次取り壊し、新しい大きなものへと建て替えていくのだそう。この景観を楽しめるのもあとわずかだと考えると良いタイミングでした。
お昼はサロベツ原野駐車公園で食べて、せっかくだから幌延ビジターセンターにも立ち寄って、国道232へと戻るわけですが、途中またもや農道を発見。
私たちはこっちのオトンルイの方が好みかな。
※私たちが走ったルートはサイクルグランボアのRideWithGPSでも公開しています。
良かったらご覧ください。
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9月9日
前日にこの地を旅する人たちのメインルートをすでに走っていたのでこの日は内陸へと向かうことにしました。そして選んだ道は前の日に目星をつけておいた天塩川左岸堤防のダート道。これがまた素晴らしかった。ランドナーだからいける道。それに、なだらかなアップダウンが連なる大規模草地育成牧場もホント気持ちの良い場所でした。
寄り道はトナカイ牧場、幌延深地層研究センター、工房レティエ、宮の台展望台など。
下サロベツ(幌延)~豊富町大規模草地育成牧場~上サロベツ(豊富) 約73km
このコース、おススメです!
まずは天塩川を渡る「天塩河口大橋」の手前の道を入ります。
この日の利尻は雲が全くかかってなく美しかった。オトンルイもその先にすっきり見えています。
このダートは天塩川に沿って14kmほど。
釧路湿原の新釧路川右岸堤防を思い出しますが、オトンルイが常に見えているのでまだ人間界とのつながりを感じることができます。
今なら新旧の風車を見渡せますね。
ご存じですか。トビは背中が美しいんですよ。
ダートを離れて国道232から国道40号へ。そのあと、道道256から道道121をを進みトナカイ牧場へ。これもオロロンルートと呼ぶそうな。
トナカイの餌200円。柔らかいお口でした。
お昼ご飯もここでいただいたのですが、まあ、ラーメンが驚くほど美味しかった。
合鴨100%で出汁を取るという白湯塩ラーメン。チャーシューもアイガモなんです。絶品でした。また食べたい。
そして、この施設のお隣には幌延深地層研究センターがあって、施設の一部が見学可とのことで見学させていただきました。こんなところでこんな社会見学ができるとは思っていませんでしたが、日本が抱えている大きな問題の一つの研究がこんなところでされているんですね。核廃棄物の処理の大変さをあらためて感じることができました。
時間に余裕があれば是非寄ってみるのも良いですよ。
オロロンルートからサロベツリフレッシュロードへと進むと広大な大規模草地育成牧場へと誘われます。
今回の旅の最中、ここだけ雨に降られました。雨具も要らない少しだけですけど。
それでもこの景色は素晴らしかった。
余談ですが、この牧場は吉永小百合が主演を務めた映画「北の・・・」シリーズのひとつ、「北の桜守」の空襲の場面や「坂の上の雲」のロケ地だったとのこと。
牧場を降りて今度は上り返しがありましたが、その途中に牧場が営むアイスクリームとチーズのお店があるのを親方がリサーチ済みでした。ただし、営業時間が15時までとのことでいつになくハイペースで走ることに。
親方、こんな時、めっちゃ速いんですよ。。
最後は宮の台展望台へと上り返し。
ここも上り返しになるので悩むところですが、とっても良い展望台でした。
で、サロベツ原野を突っ切るように走り、ようやくお宿にチェックイン。
17:30。
そして月も美しく。この日の翌日が十五夜でした。
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9月10日
この日でサロベツ原野は最後。もういちど上サロベツから下サロベツへ回りながらパンケ沼にも立ち寄りました。そのあと再び海沿いの道を北上し抜海を目指しました。
寄り道は豊富町のアイスクリーム屋「フェルム」、こうほねの家など。
天塩~抜海 サロベツ湿原センター、パンケ沼、幌延ビジターセンター経由 約76km
朝、4時に目が覚め、そっと宿のリビングへ。
夜明け前でしたが空は明るくなり始めていて湿原はすっぽりと霧でおおわれていました。宿の窓からこれが見れるのですから「あしたの城」素晴らしいです。
宿のお庭。
望遠で撮影するとこんな感じ。
さて、のんびりとスタート。
サロベツ湿原センターの木道散策。すっかり秋。
すばしっこい小鳥。産毛フワフワの幼鳥のようですが何かな。。。ベニマシコ?
パンケ沼
幌延ビジターセンター展望台
で、あっという間に再び道道106オロロンラインへ。
北緯45度のモニュメント。
振り返れば道はまっすぐ。
行く道もまっすぐ。。。海と空に消えていくよう。
お山もキレイ。
でも、こーゆー道はちょっと苦手かも。。。
次はいよいよ島に渡ります。
留萌から宗谷 ~いろんな利尻??~
9月の初旬、親方とまた旅に出ました。
今回もまた北海道。
日本海側の海岸線を北上し、礼文島、利尻島を含むサロベツ国立公園を満喫するツーリングです。ゴールは日本最北端の宗谷岬。今も昔も学生たちが良くプランニングするこのコースは「懐かしい」のコメントも多くいただきました。車で良いとこ取りサイクリングも忙しい年代にはピッタリで楽しいものですが、やはり何日もかけて一筆書きのように旅をつないでゴールにたどり着くというのは格別です。旅自転車ランドナーの性能が最も活かされ、リフレッシュ感も満足感も別次元でした。
ちょっと長旅でしたのでまとめるのが難しいのですが頑張ってお役に立ちそうなところを選別してご紹介してみようと思います。
旅程 11泊12日
総走行距離 約600km
獲得標高 約3800m
旅の目的はただ一つ、「利尻山をいろんな角度で眺める」
荷物を最小限にしたかったので全て宿泊。キャンピングは無し。
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9月5日
自宅から伊丹空港までは車で移動し、車は旅の間は空港内の駐車場に預けておきます。
(KIX/ITMカードがあると駐車料金の割引あり)
伊丹空港から千歳空港まで飛行機で、千歳空港からは隣接しているJR千歳線で札幌まで輪行。
そして、札幌泊。
札幌駅前のビジネスホテルを予約したのでこの日は輪行を解かずそのまま移動できました。
13:25発のANAに乗ると札幌到着はなんと16:33分です。
札幌のお天気は小雨でしたが夕食がてら夕暮の札幌の街をブラブラ歩いて観光もできましたよ。
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9月6日
6:35発のJR宗谷線。
札幌から深川まで特急ライラックで向かいます。
そこからJR留萌線に乗り換えて留萌まで輪行。これで留萌に9時前に到着できます。そこで初めて輪行を解き、いよいよツーリング開始です。
余談ですが、JR留萌線は2023年9月で廃止が決まったそうで鉄道マニアの方で車内は意外と賑わっていましたよ。
留萌から羽幌。 走行距離 約60km。
台風の影響で強い風がありましたが、南風で追い風でした。なまった体をスイスイと推し進めてくれて楽ちん! ただ、追い風に乗って走るとほぼ無風状態になり、いつもより汗をかきます。宿についたらさっそくコインランドリーを借りてお洗濯。北海道のお宿はたいていコインランドリーを備えていますので長期の旅行でも毎日でも洗濯できます。ですので持参する衣類は気温に合わせて調整できるものに厳選できますね。
国道232、通称オロロンライン。
概ね平坦路ですが、海沿いで強い風が吹くことが多く風向きによって大きく難易度が変わります。ですのでギリギリのプランを立てず、余裕を持たせたプランニングが楽しいツーリングのコツかもしれません。それに、バイクや普通車だけでなく、大型トラックも結構なスピードで走ってますので歩道があるときは歩道を走り、脇道があるときは迷わずそちらを選びます。
黄金岬は夕暮がきっと良いんでしょうが、無理して立ち寄るほどでも無いかな。
小平鰊番屋は道の駅にもなっていますし、国と道の両方で重要文化財に指定されている鰊番屋が歴史資料館として公開されています。数百円の料金が必要ですが、想像以上に豪華で大きなお屋敷で見ごたえありました。
道を挟んで立派なモニュメントと北海道を命名したと言われる松浦武四郎の立像があります。
江戸時代にこの地を旅するってどんなだろう、鰊で賑わうヤン衆の活気って、なんて想像を巡らせながらゆっくり時間があってよかったなと思える場所でした。
ただ、利尻はまだ見えず。
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9月7日
プランではこの日は焼尻島から天売島にわたる予定でしたが、台風の影響で島へ渡る船がすべて欠航となってしまいました。。。しかたなくこの日の宿を探すことになり、片っ端から電話しても軒並み満室で部屋が取れません。やっと10件目で予約が取れた宿は遠別のホテルノーザンライトさん。口コミが??だったのですが、実際は83歳のおかみがフロントを務めるペンションスタイルのお宿で清潔でとっても好印象でした。もし、同じように旅の途中で宿が取れなくて困ったら是非訪ねてみて。
羽幌~遠別 約50km
初山別までは大きくアップダウンを繰り返す道が続きます。風向き次第ではかなりハードですが幸いこの日もほぼ追い風です。
寄り道は初山別のみさき台公園、金浦原生花園、遠別町 河川公園、道の駅えんべつ富士見など。
みさき台公園は雲一つない青空ですがとにかく風が強く、竜飛崎で経験した風を思い起こさせるほど。しかも、期待した利尻は全く見えませんでした。。。
金浦原生花園もしかり。エゾカンゾウも利尻山もお留守。こうなると青空がむしろ空しくもありますが、秋らしいと言えば秋らしいですね。人気のない木道を自転車押しながらゆっくり散歩しました。
6-7月はきっと素敵ですよ。。
結局この日も「富士見」と名の付く道の駅でも利尻は見えず、写真映えする河川公園で自転車の写真を撮ってしばし遊んでから宿入りしたのでした。
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次はいよいよサロベツ湿原へ。
まだ利尻山ちっとも見てないね~。
旅の準備
また大きな台風が来ていますが、今日の京都は良いお天気に恵まれています。気温は30度を超え、風は微風、なんとなく秋を感じる日差しです。
あれだけ大きな台風ですので直撃されれば大変ですが、昼のニュースだと台風はなんとなく逸れていきそう。
でも、どこかで被害を受ける方がいるんだろうな。
山火事、洪水、台風、戦争。
世界中が大きな力に翻弄されていて、毎朝のように誰かの泣いている姿がニュースになっている。
今朝はパキスタンの洪水のニュースに言葉を失いました。
防ぎようのない悲劇があちこちにあって、誰もがいつその只中に放り込まれてもおかしくない時代。
平穏な日常を過ごせていることにただただ感謝です。
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明日から親方とまた旅に出ます。
今度はなんと10泊!
2019年のランブイエでのコンクールで製作したバッグに、今年はJBTでパニアバッグを新たに追加して、それらをこの1か月前からいろいろ修理しておりました。そして、親方の分も新たに製作。
縫ってはほどき、縫ってはほどき。
ようやく昨日すべてが完成!
パニアバック一個78グラム。
お、2個でほぼ倍!
適当にサイズを決めている割に概ね正確ですよ。
生地はリップストップと撥水性のある布を組み合わせて作っています。着替えはすべてジップロックに小分けして圧縮して入れていきます。
全部そろうとこんな感じ。
カメラは雨具やウインドブレーカーが入っているフロントバッグにピッタリ収まります。サドルバッグには輪行バッグと工具。
今回はヴィンディングシューズをあきらめてオンオフ両用の靴で行くことにしたので靴を持っていく必要がありません。なので10日も行く割に荷物が少ない気がします。。。
今夜もう一度再チェックですね。
パニアバッグの中にはリュックも入っています。
これはいつものように輪行時にはパニアバッグ2個分を収める用です。
旅先のトレッキングにも使えるので便利ですよ。
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【入荷のご案内】
しばらく欠品扱いとしていました輪行用のヘッド小物が諸事整って再販開始しています。
そして、大物。
良いサイズのエルスのタンデム。
2008年にお納めしてからずっと大切にされてきたのがわかる素敵なコンディションですよ。
店頭に置いていますので是非ご覧になってご検討いただければと思います。
いろいろお知らせ+アトリエ最前線
お盆休み始まりましたね。
今日の京都は少し雨に恵まれてとても過ごしやすい一日でした。
でも台風が上陸する見込みだそう。
いきなり関東へ台風が向かうのは珍しいですね。皆様、どうぞ安全にお過ごしください。
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さて、まずは入荷のお知らせ。
在庫限りとお伝えしていましたレストア用にラインナップされていたハトメの無いリム、パピヨンヴィンテージですが、今回少ロットでの生産が可能となり再販できることとなりました! 次も可能かどうかは不明ではあるのですがしばらくは在庫をつなぐことができました。
このリムはたくさんは必要ないけど、細部にこだわるレストアラーにとっては無いと困るもの代表です。
お届けできないものが多い中、今回は諦めていたものに光が見えて本当に良かったです。
そして、待ちに待ったアラヤのツーリストの今年のモデルが入荷しています。
フレームカラーは昨年のモデルと変わりませんが、650Aだったホイールサイズが今年から650Bになりました。タイヤサイズは650x38B。なので今までのようにホイールを作り直さなくてもグランボアのエートル(42B)やリエール(36B)、エキュルイユ(38B)などを使っていただくことが可能です。デフォルトでフロントキャリヤが付いていませんが、グランボアではスタンダードのフロントキャリヤでもキャンピーでも今ならお選びいただくことができます。サイズ展開は500mmと550mmの2種類です。
只今の納期は1-2週間ほど。夏休みの間にキャンピング仕様に組み上げてすぐに旅に出ることができますね!
入荷して1週間ですがすでに4台が売約済。メーカーにも在庫は既にありません。ですので手頃で信頼できるツーリング車をお探しの方はぜひ早急にご検討ください。
【アトリエ最前線】
JBTが終わってからの納車数々。
そして、最前線はここ。
Oyakata_SUSフレームで作るキャンピング車。
只今フレーム製作が完了してフォークブレード待ちです。
そして、Tさんの親方フレームランドナーは鍍金出しの研磨作業が完了したところ。これから鍍金屋さんへ依頼します。
次のTさんはいよいよ図面が書き終わりました。
同時にHさんのTOEI製グランボアとJさんのER650は塗装が上がったところ。
来週には組み立て開始です。
OさんのER700はフレームの追加工が終わり塗装待ちの状態です。
そのほか、レストアやオーバーホール、リペイントなども同時進行で進めていますよ。
お待たせしました!
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【おまけ】
暑い夏ですが行動制限のない久しぶりの夏。
私たちも9月にはちょっと遅めの夏休みをいただいてまた旅に出る準備をしています。昨日のSNSの記事で親方が楽しそうに5万図を折っているところをご紹介しましたが、今年もまた北海道。サロベツ原野を中心に天売、焼尻島にも足を延ばすプランです。親方はデジタルツールがこんなに進歩しても旅に出る前は必ず5万図を用意します。もちろん最新ツールも使いますよ。アナログ地図のほかはグーグルの航空写真とスーパー地形というアプリで2万5千分の1のデーターをダウンロードできるようにしています。地図を折るのは旅に出る前の一つの儀式。いつもとても丁寧に時間をかけて折るのを楽しんでいますよ。
地図が海ばかりでなんだか損した気分?
でも、こんなおまけパターンもあるので良しとしましょう。
今回は全部の行程(概ね500km/10日)でなんと19枚。
ちょっと荷物ですよね。。。
「画像にして持ってけば良いじゃん。」
なんて身も蓋もないことを言ってはいけないのです。
結局、スマホ頼みだと万が一スマホに何かあったらアウトですから。
さぁ、お仕事頑張るぞぉ。
夏旅、今からでも間に合いそうですよ!
ランドナーでブルべ BRM709大津200㎞
こんにちは、前野です。
6月に続いて今月もブルべを走ってきました。
参加したのはオダックス近畿主催のBRM709大津200㎞
コースは大津の近江大橋北側をスタートして琵琶湖大橋のある堅田から山へ向かい鯖街道を北上します。花折トンネル、朽木、檜峠を経てマキノで琵琶湖の湖岸へ。
海津大崎、奥琵琶湖パークウェイ、旧賤ケ岳トンネルなど奥琵琶湖を満喫し、湖東は湖岸道路をひたすら走って大津の近江大橋近くに帰ってきます。
鯖街道以外はほぼビワイチの時計回り版。
琵琶湖一周をするときは基本的に反時計回りで走るので、見慣れた琵琶湖の景色も少しは新鮮に感じられるかもしれません。それに奥琵琶湖パークウェイを自転車で登るのも初めてです。
6:00 近江大橋北側からスタート
自宅から自走で20㎞程走って大津のスタート地点に到着。4時に家を出た直後はライトが必要でしたがすぐに明るくなって到着した頃にはこの通り。
今日の天気予報は昼頃から時々雨。気温が高すぎるよりは多少の雨で涼しくなった方が走りやすいはずです。
車検を済ませ、ブルべカードを貰って全体ブリーフィング。時間制限のあるコントロールポイントは一か所のみで写真を撮って通過証明にするフォトコントロールが三か所。注意するべきは奥琵琶湖でトンネルを通過する際に歩道を進むくらいでしょうか。
今回のブルべもスタートは名前を呼ばれた順。なんと2番目に呼ばれてすぐにスタートしました。
7:50 50.1㎞ フォトコントロール1道の駅朽木新本陣
堅田までの国道は信号が多く、加速して巡航体制に入った途端に次の信号で停車。風向きはよく、30㎞/h台半ばで走れるので信号に阻まれなければどんどん進みました。
堅田から途中集落、花折トンネルへの登りはスタートからの勢いに任せてガシガシ踏んで登っていきます。何度も走っている道で曇っていたのでフォトコントロールの朽木まで写真は無し。
道の駅に着くと通過証明の写真だけ撮ってすぐに出発です。
9:08 海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ
朽木から檜峠を越えると琵琶湖の湖岸へ向かいます。今津、マキノを通って奥琵琶湖へ。4月は花見客でにぎわう海津大崎を通って奥琵琶湖パークウェイへ向かいます。
自転車で奥琵琶湖パークウェイに行くのは初めて。
標高は花折トンネルの方が高いので大したことないだろうと思いながら登り始めました。暑さでボトルの水が残り僅かなので展望台の自販機で冷たい飲み物を補給したいところです。
9:43 95.3㎞ フォトコントロール2奥琵琶湖パークウェイ
奥琵琶湖パークウェイは九十九折が続き、今回のコース中では最もしんどい登りでした。気温が高く汗が噴き出し、水を飲もうにも90㎞以上走ってきたのでボトルは空に…
「先月の米原600㎞に比べれば大したことは…」と思いながら淡々と回し、ようやく展望台に着いたのでした。通過証明の写真を撮ったらすぐに自販機で飲み物を購入。
サイクリング中に一気飲みは良くないとわかっているのですが、500mlをあっという間に飲み干してしまいました。一息ついて展望台を出発します。
10:04 雨が降るようには思えない
展望台から先は湖岸道路まで下りかと思いきや、アップダウンが続きます。
GPSに表示された平均速度がどんどん低下していくのが気になりますが、暑くてペースは上げられません。2つ目のピークを越えると今度こそ下り。
ビワイチで何度も寄った塩津のローソンで水2Lと軽い補給食を買って旧賤ケ岳トンネルへ。
旧賤ケ岳トンネルへの登りは奥琵琶湖パークウェイの直後なのであっさりとクリア。竹生島が見える定番の撮影ポイントがあるのですが、雲が多く景色がいまいちだったので今回は素通りして先を急ぎます。
この先は本当に平地だけ。風との勝負になります。
10:53 119.9㎞ PC1道の駅湖北水鳥ステーション
旧賤ケ岳トンネルから20㎞ほどでPC1に到着。ここではアクエリアス1本とINゼリーを購入。もう少しで昼時なので座って食事をしてもいい気はしますが午後から雨予報。のんびりしていると雨の中走る時間が長くなりそうなので足早に出発しようとすると背後から名前を呼ぶ声が。
振り返るとそこにいたのはシクロツーリスト誌やランドヌール誌でおなじみの田村さんでした。まさか奥琵琶湖で会うと思っていなかったのでこれにはびっくり!
11:51 144㎞ 彦根の市街地付近から暗雲立ち込める
湖北水鳥ステーションで雨雲は見えませんでしたが、南下するにつれて進行方向に黒い雲が見え始めました。今にも雨が降り出しそう。そして信号と交通量が増えてきて思いのほか平均速度が上がりません。今回は停車も含めた平均速度を25㎞/h以上で維持できれば7時間台での完走が狙えます。彦根付近でGPSに表示されていた平均速度は24.4㎞/hほど。峠が無いので自然と平均速度は上がっていきそうですが、交通量増加に伴う徐行と信号待ちの時間が増えて8時間切りは怪しくなってきました。彦根城前の交差点で右折するために5分近く停車したのは参りました。
雨雲レーダーの様子
彦根を抜けたあたりで雨が降り始めました。最初は小粒でぽつぽつと。遠くには時折稲妻が光ります。
暑さに参っていたので多少の雨は涼しくて好都合と思っているとあっという間に土砂降りに変わりました。
雨の降り始めに雨具を着なかったので全身ずぶぬれで、レインウェアを着るタイミングが有りません。目の前が真っ白になるような凄まじい雨の中無心で進んでいきます。泥除けとマッドフラップがあるので路面からのしぶきは抑えられますが、雨の勢いはそれを圧倒していました。
この雨雲レーダーのスクリーンショットはゴール後に撮りました。豪雨の最中は写真を撮る余裕が全くありませんでした。
13:23 182㎞ フォトコントロール3サイクリストの聖地石碑
全身に激しく雨粒が打ち付け、自転車が走る道路の端はほぼ冠水しているような場所もあり経験したことのない状況です。
それでも速度の低下を最小限に留めて最終フォトコントロールに到着しました。この石碑、確か数年前に作られたはずですが何故このポーズ…?
安易に聖地と書いてしまうのもなんだか…
短時間の豪雨で道路は一部冠水
琵琶湖大橋付近で雨の勢いは少しだけ緩まりましたが、ゴールまで残り2㎞位のところで再び滝のような大雨に。車も多く車道を安心して走れないので歩道を徐行しながらゴールまで行きました。
14:16 201㎞ フィニッシュ
奥琵琶湖にいた頃は14時前にフィニッシュすることを目論んでいましたがそう上手くは行きませんでした。結局14:16にフィニッシュ。8時間16分での完走となりました。
コースプロファイルから楽に完走できるだろうと思ってエントリーした今回のブルべでしたが、やはり楽なブルべは無いということを思い知らされました。滝のような雨の中走り続けるなんてブルべ以外じゃ考えられません。
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2022年版オダックス近畿200㎞ピンバッジ
ゴール受付で主催者の方にブルべカードとフォトコントロールの写真を確認してもらい無事認定。オダックス近畿のピンバッジも購入できました。このバッジはオダックス近畿がオリジナルで作っているもので、毎年デザインが変わります。完走したブルべでこれを記念に買うのがちょっとした楽しみです。
京阪電車で京都へ帰る
帰りは浜大津から京都市内まで京阪電車で輪行して帰りました。車内は空いていて、京都駅で乗り換えのために歩かなくていいのでおすすめです。路面電車から地下鉄に変化するのも楽しいですよ。
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今週末の7月24日(日)までグランボアオンラインストアでは夏のセールを開催しています。
掲載商品が表示価格より1割引きとお買い得です。(お取り寄せ品、受注生産品など例外もあります)
今回のブルべでも使用しているグランボアタイヤも勿論対象です。
自分がランドナー使っているタイヤは650×42Bですが、普通のロードバイクでも使える700×26Cやディスクロードにおすすめの700×30Cもラインナップしています。
グランボアタイヤのポイントでもある乗り心地の良さを体感していただけるはずですので、初めての方もこの機会に是非お試しください。