アイズの独り言>

こんにちは、スタッフの前野です。ジャパンバイクテクニークの翌週に北海道で開催された600kmブルべに参加してきました。

今回参加したのはオダックスジャパン北海道主催のBRM622紋別600㎞。8月のパリブレストパリ前最後の600㎞ブルべとなります。コースは信号が少なく、PC以外で余計な停車をする必要がないので補給さえ失敗しなければ完走は容易なコースです。そして前回の記事でも書きましたが信号だけでなく獲得標高も少ないので2016年8月の宗谷600㎞で記録した25時間49分の更新を狙って北海道へ向かいました。

コースは札幌市郊外の丘珠空港近くからスタートして富良野、美瑛などを経由してオホーツク海に面する紋別まで行き、名寄、士別、雨竜を経由して帰る607㎞の道のりです。   

 

 

6時過ぎにスタート地点に到着。ブルベカードを受け取りブリーフィング、車検のいつもの流れです。スタート地点では2016年の宗谷600kmでお会いしたAさんと3年ぶりに再会!!3年前はロードレーサーでしたが今回の愛車は旭川の蝦夷サイクルのスポルティーフ。それもオールメッキです。DHバーが着いているのが北海道のランドヌールならではですね。

 

 

7:00にスタートして10㎞程走ったところで本格的な雨に。ここから紋別に到着するまでの大半を雨の中走ることになります。

 

 

単独で千望峠を越えて上富良野町へ。
ウェット路面をグループで走ると先頭以外は前走者の水しぶきを浴び続けます。前走者と走行ラインをずらせばいいのですが、前に2人、3人いるとラインが重なりどうしようもありません。空が晴れていても路面が濡れていたら、雨が降り続けているのと変わらないくらい濡れます。砂利交じりの泥水が口に入ってくることもあるので雨に打たれているよりも不快です。これは前後フルサイズのマッドガードがあっても完全には防げず、リアのマッドガードに路面すれすれの長さがあるマッドフラップを付けて初めて解決されます。今回は600㎞のほとんどを単独で走ったのであまり問題にはなりませんでしたが、仲間と走るときはリアにもマッドフラップが必要だと感じました。

千望峠上富良野側の下りは小雨の中。

 

 

美瑛名物パッチワークの路は大雨。晴れていたら最高の景色をバックに自転車の写真を撮れたことでしょう。

 

 

牛の横断で小休止。本州では遭遇しない光景です。
雨の音しか聞いていなかったのでこちらを見ながらモーモー鳴いている牛さんに和みました。

 

 

紋別手前70㎞地点でスマホが水没。スマホケースとして使っていたジップロックの口を開けたままにしていたのが原因でした。

 

 

紋別に到着。ここまで310㎞を13時間。まあまあのペースで折り返しまで来ましたが雨で消耗して立て直しが必要だったので予定外のホテル泊です。風呂、夕食、衣類の乾燥、睡眠で7時間ほど滞在しました。水没したスマホも乾燥させてどうにか使える状態に。
自分が到着したときはまだ少なかった自転車もチェックアウト時にはこの通り。コースレイアウトとPCの配置的に紋別で宿をとる人が多かったようです。

 

 
 

 
【2日目】
3時半にホテルから再スタート。空が明るくなり始めていました。今回、ライトの明かりを頼りに走ったのは初日の約1時間だけ。いつもなら夜明けの瞬間に感動するものですが、今回は寝ている間に明るくなってしまったので600㎞を走っている感じがしません。オホーツク海の日の出を見ながら海岸線を興部まで進み、そこから内陸の名寄へ向かいます。

 

 

先週ヒグマが出没したようです。川の対岸や遠くから見てみたいと思いますが鉢合わせは勘弁……

 

 

1日目と対照的に快晴。灰色一色に見えていた景色は鮮やかに色付き最高のサイクリング日和になりました。ただ、日影がほとんど無いコースで日焼け止めを塗りなおさなかったので真っ赤に焼けてしまいました。

 

 

二日目は最初から最後まで単独で走り続けて33時間34分でゴール。当初の目標25時間台前半のゴールは出来ませんでした。雨の中24時間ぶっとおしで走り続ける力は今の自分には無く、1日目の状況から判断してホテルに入ったのは適切な選択だったと思います。もし紋別で宿に入らず走り続けていたら、かなり苦しい600㎞になったのは確実です。同じ状況で数年前の自分なら、紋別のホテルに入った時点で心が折れてDNFの電話をかけていたと思うので冷静に立て直せるようになったのは成長したと思います。今回の雨天走行の経験を今後の装備や走り方に活かし、PBP本番で悪天候に見舞われても乗り越えることが出来そうです。

 

 
 

 
京都から北海道に行くにあたり関空から新千歳まで飛行機輪行しました。飛行機輪行用にハードケースやクッション材付の輪行袋を持って京都から関空までを電車で輪行するのは荷物のサイズ的に困難なので、普段と同じ軽量輪行袋で飛行機輪行をすることにしました。
飛行機輪行が普段の輪行と違うのは自分以外の人が自転車を運び、場合によっては横置きになる可能性があることです。以上を踏まえて使用した輪行袋はオーストリッチSL-100 。最近はウルトラSL100ばかり使っているので出番がなかったのですが、より強い生地を使っていて安心感があるので抜擢です。それに加えてフロントフォークには日東の用心棒を装着しています。これも万が一横置きになった場合などにエンドが歪むのを防ぐためです。ペダルとリアメカは外しておきます。フレームとホイールの隙間に衣類の入ったスタッフバッグを詰めて、残りは電車で輪行する時と変わりません。

 

 
空港に到着したら自転車は預け荷物としてカウンターで手続きをします。ちなみに今回利用したのはANA。
重量とサイズがチェックされますが、受付の人も慣れているのか特に煩わしいことはありませんでした。一点注意する必要があるのはスプレータイプのチェーンオイルやバーナーのガス缶などは預けられません。この辺りは細かい規定があるので空港で預ける前に航空会社のホームページなどでチェックしておくとよいでしょう。

 

 
飛行機に輪行袋が積み込まれていきます。このように横倒しになる場合があるので、受付時に横倒しにする場合の向きなども確認されました。新千歳空港到着後、ベルトコンベアではなく係員の方が直接輪行袋を運んできてくれます。ちなみに行きの飛行機では僕以外に2人が普通の輪行袋で自転車を預けていました。
行き帰りとも袋の破れや自転車の損傷はなく、前述のとおり自転車を丁寧に扱ってもらえるので行動範囲を広げてくれる普通の輪行袋を使った国内線の飛行機輪行は今後も積極的に利用したいと思いました。LCCや航空会社によっては対応も変わってくると思いますが、飛行機輪行に対して高いハードルを持つことはないと思いますよ。今度はほとんど走ったことがない東北に飛行機輪行で行きたいです。

 

 
【今後の予定】
8月18日のPBPまであと1か月になりました。PBP前最後のブルべは滋賀県守山市から姫路市を往復する300㎞。スタートが夜というPBPのスタートに似た条件なので本番を想定した時間割を組んで確実に完走したいです。
そして守山300㎞が終われば残るはパリブレストパリ(CONCOURS DE MACHINES 2019)のみ。残りの時間を大切にしてフランスで納得のいく走りが出来るよう頑張ります。

BRM727守山300㎞
8月18日 PBP1200㎞

まえの

こんにちは、スタッフの前野です。
先月のBRM420近江八幡400㎞でSRを獲得できたので満を持して初の1000㎞ブルべとなるBRM503京都1000㎞に挑戦してきました。今回は写真多めでお届けします。


スタートは京都の三条大橋、ゴールはなんと岩手県花巻市です。1000㎞ブルべの制限時間は75時間。600㎞までのブルべは平均速度15㎞/h以上で完走できる制限時間に設定されていますが、1000㎞は制限時間が緩和され、約13.3㎞/h以上で完走できるように設定されています。(厳密には600㎞以降の制限時間が緩和されています)
スタートは5月3日午前5時。制限時間をフルに使うと花巻に着くのは6日の午前8時になります。今回、走行プランとして計画したのは60時間以内のゴール。8月のパリブレストパリ1200㎞は並行開催されるCONCOURS DE MACHINES 2019にグランボアのライダーとして参加する予定です。PBPは60時間を目標に計画しているので、今回の1000㎞は今まで経験したことがない長時間走行に慣れる意味もあります。以上の理由から今回の1000㎞はPBPの目標時間と同じだけ走ることを目的として、目標タイムを60時間と定めました。60時間以内のゴールは平均速度16.7㎞/h以上で走れば達成できます。16.7㎞/hというと普通の日帰りサイクリングなら余裕で達成できそうな速度ですがこれには信号、休憩、仮眠などで停車する時間も含めた平均速度なので、行程が延びるほどに難易度が上がっていきます。
今までの経験から、夜間は速度が低下するのは確実なので元気な昼間に距離を稼いで夜間の休憩時間を確保することにしました。
今回、ドロップバッグという荷物預かりのサービスがあります。スタートで預けた荷物をスタッフカーでゴールまで運んでもらえるサービスで、タイミングが合えばPC1、PC5、PC7で預けた荷物にアクセスできます。着替えなど花巻到着後に必要なものは全て預けたので、自力で運ぶ装備は600㎞ブルべとほぼ同じです。
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5月3日 1日目

午前4時過ぎ、京阪三条駅近くで車検とブリーフィング。5時ちょうどにスタート。蹴上、山科、小関越えを通って琵琶湖の湖岸へ。さすが1000㎞、参加者は皆SR獲得者なので小関越え程度では集団はほとんどばらけませんでした。

 

 


スタートから79.2km地点PC1ファミリーマート米原駅西店まではグロスアベレージ27㎞/h越えの爆速集団で7:52に到着。PC1出発後しばらく単独で走っていましたが、岐阜の市内で後ろから来た集団に混ぜてもらい、165㎞地点PC2道の駅平成に11:42に到着。改元直後で道の駅平成はお祭り状態。通過証明になるレシートを取得するのに少し時間がかかりましたが楽しいPC2滞在となりました。

岐阜の山中を進みます。

岩屋ダムの自販機で給水。もう一本のボトルに水はあるが、自販機で冷えたジュースがおいしい。

緩やかに上り続けるので無理のないペース配分で進みます。何せゴールまで800㎞以上残っているのです。


253.7㎞地点PC3ローソン高山久々野店に16:16到着。これから野麦峠を越えて松本まで90㎞コンビニがないのでフロントバッグにぎっしりと補給食を詰めて出発です。ミニあんドーナツ1袋、モナカ2個、おにぎり、そしてラムネ。これだけあれば100㎞以上先のPC4まで無補給でも耐えられるはず。

日没が迫る中、野麦峠へ向かって登ります。途中、気温が下がってきたのでアームウォーマー、レッグウォーマーを着けて寒さ対策をしました。向こうに見える雪山は乗鞍。下呂から一緒になった大阪のYさんと共に進んでいきます。(Yさん撮影)

Yさんの装備は1000㎞を走るには信じられないほどシンプル。カーボンバイクに小さなサドルバッグと小さなバックパックのみのファストランスタイル。ドロップバッグすら使用していません。話を聞いて驚いたのは、3日前まで岡山の1000㎞ブルべに参加していて獲得標高12000mのコースを52時間で完走したそう。滅茶苦茶速い。今日はその疲れが残っていてしんどいそうです。いや、そりゃそうでしょう・・・、中3日で1000㎞2本は強すぎです。


そんなYさんとポツポツしゃべりながら登っているうちに野麦峠到着。日没を迎え、あたりは真っ暗です。峠のお助け小屋で松本までの長い下りに備え、防寒具を着込んでホットコーヒーを流し込みます。

野麦峠からジェットコースターのような下りを経て松本市の郊外に到着。夕飯をしっかり食べることに決まりファミレスに約2時間滞在。休憩後、外に出ると気温が下がって寒さが堪えましたがまだ想定内の気温。ナイトランを続け、386.8㎞地点PC4ローソン大町木崎湖店に1:58到着。

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5月4日 2日目

PC4を出た後、しばらく走ってコンビニで大休憩を取り、木崎湖と長野市の中間、小川村で夜明けを迎えました。朝を迎える瞬間は本当にほっとします。

447.5㎞地点PC5セブンイレブン 小布施雁田店に6;37到着。ここでは補給のほかに、夜間装備から昼間装備への切り替え、ドロップバッグを引き出せたので不要と判断した輪行袋などを預けて軽量化。

小布施のPC5から少し北上した先にある「たかやしろ・見晴らし街道」。交通量は少なく、展望が効いて景色がいいのでおすすめです。

飯山線沿いに走って魚沼市へ向かう。

Yさんと先頭交代をしながら距離を稼ぐ。二人で走ると向かい風や登りでタレる区間の速度を落とさずに走れるのでメリットが多い。


555.8㎞地点PC6ローソン広神並柳店に11:58到着。緩やかなアップダウンが続くが街並みや遠くに見える山がきれいで景色に飽きません。PC6ではパスタで昼食を済ませました。昼食後、走り続けていると食べ過ぎたのか、眠くなったので気分を変えるためにグローブを外してポケットへ。1時間ほど素手で走り、もういいだろうとグローブを嵌めなおそうとしたところ片方が見つかりません。フロントバッグの中も探しましたが結局見つからず、ここからゴールまでの400㎞を夜間を除き素手で走りました。

淡々と走り続け、日没前の18:08、661㎞地点PC7ホテル丸井に到着。新発田の街で中華料理屋を見つけたのでYさんと夕食に入りました。ファミレスや町の飲食店をブルべ中に利用したのは今回が初めてでしたが、補給だけでなく気持ちも落ち着くのでコンビニに飽きたらこういうのもいいかもしれません。岡山1000㎞から連戦のYさんはPC7のホテルに宿泊していくことになったのでここでお別れです。下呂からここまで約400㎞、Yさんの存在には本当に助けられました。ゴール後お会いできなかったのですが、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

新発田から山形までは山間部を通ります。割と交通量の多い道でトラックにひっかけられないかひやひやしましたが無事に通過。小国町付近を通過していた深夜は0度近くまで気温が下がり、野麦峠の下りとは比にならないほど寒さに苦しめられました。防寒対策として昼間の装備にアームウォーマー、レッグウォーマー、上下レインウェア、ネックウォーマーにビーニーを被って万全のつもりでしたがこれでも東北の夜は寒かったです。

途中、足湯があったのでたまらず停車。とにかく寒かったのでこれには助けられました。シューズカバーを持ってこなかったのでつま先が寒くて仕方なかったのです。新発田から山形までの約120㎞は寒さと眠気でかなりペースが低下し、この区間にかけた時間は10時間。コンビニでの休憩数回、更には歩道でサドルに跨ったまま寝てしまうこともありました。
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5月5日 3日目

2回目の夜を耐え、蔵王を見渡せる丘で夜明けを迎えました。787.5㎞地点PC8ファミリーマート山形駅東口店に5:03到着。

3日目も景色に変化があり、走っていて飽きることはありません。東北は学生の頃、日本海側を走っただけなのですべてが新鮮に感じられました。


888.1㎞地点PC9ローソン大崎鳴子温泉店に10:46到着。PCのコンビニを見落として2㎞程行き過ぎてしまいました。交通量が多く、PCは反対車線側にあったので気が付くのが遅れたのだと思います。

3日目の朝からくしゃみと鼻水がひどく、PC9を出てから体の倦怠感も感じるようになっていました。気分も少し沈んでペースが落ち、60時間以内のゴールが少し怪しい状況に。くしゃみと鼻水で路肩に止まっていると後ろから追いついてきた女性の方に声をかけられました。事情を話すと「薬ありますよ!」とアレルギー薬を分けていただきました。薬を飲んでこの方に牽いてもらう形で再スタート。徐々に調子は戻ってきてゴールに近づくにつれて脚が軽くなっていきました。後になって気が付いたのですが、この時の鼻水とくしゃみはアレルギーではありませんでした。この時、薬をもらってから徐々に脚が回るようになったのは飲み薬より、一緒に走る相手がいたことで気持ちが奮い立ったのが特効薬になったようです。

残り80㎞からゴールまで共に走ったIさんも剛脚。900㎞以上走ってきたのを感じさせないパワフルなペダリングでゴールまで突き進む。こちらの調子が戻ってからは先頭を代わってゴールへ向かいました。

944.2㎞フォトコントロールの厳美渓。GWで人だらけ。
ここまでだいぶ踏んだので60時間以内のゴールには余裕が見えてきました。それにしても最後まで一人で走っていたらペースを上げることはなかったと思うのでIさんと合流できたのは本当に助かりました。
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陽が傾いてきた16時29分、1008㎞地点ホテルグランシェール花巻に到着。タイムは59時間29分でほぼ計画通りゴールすることができました。初の1000㎞完走は意外なほどにあっけなく、楽しく終えることができました。多くのブルべはスタート地点に戻ってくるコースレイアウトですが、今回はゴールが遠く花巻ということで普段よりも旅情を感じる3日間になりました。
そして、1000㎞という壁を越えたことで、PBP1200㎞に自信をもって臨めそうです。

ゴール後、緊張が解けたのか体の倦怠感が急に増して夜は寝込みました。夜間の寒さで風邪をひいていたようです。休暇はまだ2日あったので、ブルべ翌日は仙台あたりまでツーリングをしようと目論んでいたのですが次回のお楽しみとなりました。

 

 

 

 

今回の1000㎞で効果を実感できた物をご紹介。

今までブルべを走る際に悩まされていたのがチェーンの油切れでした。普通のサラサラしたチェーンオイルを使うと200〜300km程度(モノによって差はありますが)でチェーンの油膜が切れてきて音鳴り、抵抗を感じるようになりその都度停車して注油していました。逆に、ドロっとしたものは潤滑性能は長持ちするのですが汚れを拾いやすくチェーンとスプロケットが真っ黒になって輪行袋を汚したり、掃除に手間がかかるのが難点でした。そんな両立しなかった長距離の使用に耐え、尚且つある程度汚れにくい製品を見つけました。

今回使用したフィニッシュラインのセラミックウェットチェーンルブは1000kmブルベの最後までチェーンを滑らかに潤滑し、汚れは写真の通り最小限。今回、3日間晴天だったこともありますがこれだけの距離を走って途中で注油をしなかったのは初めてです。ルブ自体は白いトロミのある液体で潤滑性能が長持ちするだけでなく、チェーンノイズが静かで非常にソフトな感触になります。ノズル型の容器はスプレータイプより無駄が少なく、丁寧に作業が出来るので扱いやすいです。
いいことばかり書きましたが、本当にこれといったネガティブ要素がないのでPBPもこのルブを使うと思います。

値段も手頃なのでブルベやツーリングに試してみてはいかがでしょうか。アイズの店頭で販売しています。

 

 

それと、今年のブルべ200~1000㎞全てを共に走ったTypeER650Bの長距離走行におけるメリットも再確認することが出来ました。今使っているフレームは2年前にフランスで開催されたコンクールマシン参加時に2本制作された親方製軽量フレームの内の1本で、10000㎞以上舗装未舗装問わず様々な道を走りました。

カイセイ4130Rを使用したしなやかなフレーム、硬すぎない剛性感のクロモリステムフランス型ランドナーバー、大きなエアボリュームの650Bタイヤなどが組み合わさり、非常に快適な乗り味と安定感をもたらします(自分が使用しているTypeERはセミオーダーモデルとパイプやジオメトリが若干異なります)。特にハンドルは途中でグローブを無くして400㎞近くを素手で走りましたが、ゴール後も手の痺れは無く快適でした。
フレームと色が違うフォークは1月の淡路200㎞の後、オフセット違いのものに交換しています。オフセットを短くしたことでロードバイク寄りのハンドリングを手に入れ、極上の乗り心地はそのままに30㎞/h近辺で巡行するのが楽な自転車になりました。走りの軽さを支えるタイヤは2月頃からチューブレスで運用して3000㎞近く走行。ツーリング、ブルべ用途に於けるチューブレスのメリット、デメリットがわかってきたのでそのうち紹介出来ると思います。

自分のようにランドナーで速く走りたい場合はTypeERのセミオーダーではなく、フルオーダーで走り方に合わせてフレームを設計した方がいい場合もあります。土、日は自分の4号車を店先に置いていることが多いので身長170㎝近辺の方であれば試乗していただくことも可能です。オーダーで悩まれている方はどうぞお気軽にご相談ください。

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次のブルべは北海道で開催されるBRM622紋別600㎞です。この600㎞はタイムを意識して3年前のBRM806宗谷600㎞で記録した25時間49分の更新を狙って走ります。
【今後のスケジュール】
6月15,16日第一回ジャパンバイクテクニーク
BRM622紋別600㎞
BRM727守山300km
8月18日パリブレストパリ1200㎞

まえの

台風24号の接近に伴い、京都も朝から雨が降り続いています。

明日30日(日)、アイズバイシクルは臨時休業をとらせていただきます。ご来店予定だった方々には申し訳ありませんが、なるべく外出は控え十分にお気をつけてお過ごしください。

 

 

と、書きつつ、

実は先だっての台風21号が関西に上陸する直前、私は1週間ほど休みをもらってツーリングに行っておりました。最初は1人旅で考えておりましたが、大学の後輩になるT君が同行してくれるというので、2人でキャンプツーリングを計画。今回の旅の目的地は、学生のときから気になっていたあるものから決まりました。

 

新日本海フェリーの敦賀~秋田間の便に乗りたかったのです!

 

なんで学生のときに乗らなかったの?と疑問に思う方もいると思います。なぜかというと、この便は一週間に一便しか運航していないんです。タイミングが合わず、今まで乗る機会がありませんでした。私自身個人的にフェリーに乗っている間の時間が好きなのもあるのですが、週に一便しか運航していないこのフェリーに乗る機会なんて滅多にありません。今年はどこに行こう?と考えた時、このフェリーのことがすぐに頭に浮かびました。なので、このフェリーの運航日に合わせて、お休みをいただき、ツーリングを企画したのです。

 

旅のはじまりは花園駅。

敦賀駅まで輪行し、そこから自転車を組み立て、港まで行きます。台風接近により、フェリーの運航状態が気になりましたが、問題なく運航するようなので敦賀まで急ぎます。フェリーの受付の時間までに間に合うように行くには、鈍行であれば京都駅発の始発に乗らないといけません。朝早く起きるのは構わないのですが、京都駅まで自走するとなると7㎞弱走らなければなりません。京都駅まで走って輪行するのは帰りならまだしも、行きのときに早朝の薄暗い中走ってから輪行はやりたくない・・・。

 

 

そんな時は特急列車サンダーバード!

サンダーバードに乗れば1時間近く短縮できるので、自宅から最寄りの花園駅で輪行することができます。サンダーバードの特急券は京都~敦賀間自由席で1180円。まさに時間をお金で買うとはこのことですね。学生の頃なら京都駅まで走っているでしょうね(笑い)

 

 

そして今回の自転車はこちら。

学生の頃より乗り続けているグランボアのランドナー。

フロントのサイドには寝袋、テントなどが括りつけられています。フロントのサイド枠は最近追加したものです。なぜこの形かというと、サイドバッグをつけるのを想定していないからです。私個人的な考えですが、大きなサイドバッグ2つでは輪行の時に大変なので、荷物はフロントバッグと後ろに取り付けるサドルバッグになるべく収める。寝袋、テントなどはフロントサイドに括り付けて、輪行時は輪行袋の中に自転車と一緒に収める! これであればフロントバッグとサドルバッグ、そして輪行した自転車と3点を持ち運べば大丈夫です。

 

自転車の重量は12kgほど。荷物がだいたい8kgほどなので、総重量は約20kgあたりでしょうか。なぜ、重さのことにふれたのかといいますと、帰りは飛行機で帰る予定でしたので、重量を超えると超過料金、あるいはこれ運べません!なんてことになりかねないので、少し荷物の重さにも気を配りました。

例えば、今回テント泊でのツーリングでしたが、キャンプ用品はなるべく持ちませんでした。

ですが、雨具は雪山用のシッカリしたものを持ち運んでいます。学生の頃使っていた雨具は、なるべく軽量タイプのものを使用しておりました。使いたての頃はしっかり水をはじいていましたが、生地が薄いので、気付くと性能が愕然に落ちてしまい、転倒した際にはすぐに破れてしまう(破れてしまえば効果云々の話ではありませんが)など、私個人的には満足のいくものではありませんでした。軽量タイプのものに比べて、収納時の大きさは倍ほどの大きさになりますが、丈夫さを優先しています。

 

 

敦賀駅から港までは5kmほど離れています。途中にフェリーの中での食料を買い込み、港を目指します。そして、実際の乗船時間は約20時間。途中新潟港を経由して、朝5:30過ぎに秋田港へ到着します。

 

フェリーの中に並ぶ自転車。この自転車と再び陸に上がるときは東北です。期待に胸を弾ませて、到着まで待ちます。(大半は寝ておりました)

 

天気は快晴。夜には台風の影響で大雨の予報ですが、走りだしは好調です。

まずは、秋田港より北上し、男鹿半島・寒風山を目指します。

 

 

 

写真スポットらしいので巨大なまはげをパシャリ。

 

 

寒風山は標高350mほどの高さしかないので、あっという間に上れてしまったという感じでしょうか。

 

 

 

 

ですがこの見晴らし。周囲に山が見えないので、すごく開放的で、空が広く感じました。

 

 

ササっと降りてきまして、道の駅にて昼食をいただきました。

またかい!と突っ込まれそうですが、そばをいただきました。おいしゅうございました。

 

 

この日は大潟村近辺のキャンプ場に泊まる予定でしたが、台風が心配でしたので、もう少し北の能代市まで進み、宿泊施設を利用することになりました。

 

 

翌朝、朝早くから輪行して、鰺ヶ沢を目指します。

今回の旅は輪行を最大限活用して、短期間で目的地を目指す段取りでしたので、ショートカットできるところは電車に乗っちゃいます。

 

向能代駅。情緒ある佇まいで、待合室もこの通り。

 

 

ですが、問題発生・・・・・

昨日の台風の影響で電車が止まっていたのです。倒木が線路に数カ所あるとのことで、午前中の運航は厳しいとのこと・・・・

 

この日の目的地までいけるのかと肩を落としていたところ、バスによる振替輸送があると駅員の方が教えてくれました。大きな駅目指して一気に行けるわけではなく、私たちのように小さな駅から電車に乗ろうと考えている人がいるかもしれないので、一つ一つバスで駅を回ります。

 

 

 

 

当初の予定より2時間オーバー程で鰺ヶ沢駅に到着。

午後からの行程で鰺ヶ沢より北に40km弱の十三湖付近まで走るのはしんどいと思いながらも、走るしかありません。 走り始めて間もなく、正午もとっくに過ぎてましたので昼食をとりました。

 

店の方にお勧めを聞いたところ、このちゃんぽんが出てきました。

写真ではすごく伝わりづらいですが、この器すごく大きいんです。上にはホタテ、エビ、ズワイガニ、サザエがのっており、上の具だけ食べてもかなりの満足感。T君に大いに手伝ってもらい、なんとか完食。アイズでの昼休憩の時、いつもけっこうな量食べてるはずなんですが、これだけは「あ、ムリだ」と悟ってしまうくらいでしたね。

 

十三湖付近にはお風呂屋さんがないため、途中にある車に力と書いてしゃりき温泉に寄ることに。

 

地元の方々の憩いの場になっているようで、夕方前でもたくさんの人が。サウナに入ったところ、喋っている会話がまったく聞き取れません。ん?おかしいぞ?と思い、必死に聞き取ろうと頑張り、ん?台風の話してるのか?とわかったときには脱落、水風呂へ撃沈でした。おなじ日本語のはずなのに、ここまで聞き取れない言葉は初めてでした。津軽弁、大変興味が湧きました。

 

次の日の行程、竜飛岬に備え、十三湖のキャンプ場に泊まりました。この時、ニュースでちらっと見た関西国際空港の状況、東北でも感じられた台風の影響などもあり、仙台空港から関西国際空港まで飛行機で帰る予定だったのを変更し、行きと同じくフェリーで帰る方法を考えました。フェリーから芽生えた今回の旅、またフェリーで帰るのも良しと思い、帰路を探しました。明日、竜飛岬を攻略、そのまま三厩駅まで行き、青森駅まで輪行、そのまま八戸まで行き、フェリーで苫小牧へ渡り、苫小牧から敦賀までさらにフェリーに乗り、京都まで帰るプランを練りました。次の日の行程も朝早くから竜飛岬を攻略するつもりでしたので、フェリーの予約も朝起きてからにしようと早く就寝しました。

 

その晩、強い揺れに目が覚め、そして長く揺れることに違和感を感じましたが、周囲の様子も特段変化はなかったので、その時はそのまま寝落ちしてしまいました。翌朝、北海道で大きな地震が起きたことを知りました。この時は得ている情報も少なかったので、廻りの状況も変化はなく、竜飛岬まで走り出しました。

 

竜飛岬までの道のり、竜泊ライン。天気もよく快走でした。

 

道端にはススキが!

 

 

 

 

はるみさんに「飛ばされないようにね!」と忠告を受けていた竜飛岬までの道のり。ものすごく風は強かったですが、押すなりしてなんとか見晴らしの良い眺瞰台までたどり着きました。

 

 

雲がかかっていて見えなかったのですが、なんと、雲がなければ北海道が見えるそう。

 

岬までは下りなのであっという間。車で出張郵便局をしている方がいらっしゃったので、「いつもこんなに風は強いんですか?」と伺ったところ、「今日は特別強いよ~」と返答。

 

え~・・・・竜飛岬っていつも風強いんじゃないのぉ~・・・(ガックシ)

もし、穏やかな竜飛岬に行かれた人がいましたら是非教えてください。

 

 

竜飛岬を後にし、帰りのフェリーに備えてテントやシュラフなどを京都まで送ろうと郵便局を訪れた時、北海道の状況を知りました。フェリー会社の苫小牧支店に電話したところ全然つながらず、どうしたものかと考えていた時、父親から電話が。

秋田・青森に旅行に行くとは事前に知らせていたので、北海道の地震のニュースを見て、心配して電話をかけてくれたのです。

父「どこにいるんだ?」

拓「津軽半島におりますが?」

父「バカたれ」

 

父からも地震の話を聞き、とにかく急いで三厩駅まで行くことに。

 

14時過ぎ青森駅に到着したところで、帰路について考えました。空、海の便が絶たれた今残すは陸の便しか選択肢にない状況、あと1つしかない陸の便が絶たれた時、帰れなくなる恐怖、色々なものが頭の中をめぐり、気付いた時には緑の窓口の前に立っていました。

 

 

何よりも恐ろしいのは、午前中に津軽半島の岬にいたはずが、その日の夜には京都駅まで戻ってこれているということです。恐るべし新幹線。

 

 

こうして私の東北ツーリングは予定していた行程の半分ほどしか走ることはできませんでしたが、この先も忘れることのない大変貴重な旅になったと思います。

 

台風21号、そして北海道胆振東部地震と立て続けに起きた災害。私は無事京都まで辿り着くことができましたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早く日常が取り戻されることを切に願うばかりです。そして、今回の台風でも大きな被害が出ませんように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

takumi

あっという間に1週間たってしまいました。先日、臨時休業をいただき社員旅行で信州へ行ってきました。せっかくですのでルートをご紹介させていただきます!

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早朝5時、夜明けとともに京都を出発。ハイエースで走ること6時間弱、前日入りしていた親方・はるみさんとの待ち合わせは、小布施IC近くの高山村という長野県北部の町。ここから1泊2日のツーリングが始まります。先のブログにもあったように野田店長の送別ツーリングでもありました。前日、スタッフたくみ君、チョコ君と3人で、急いで作った旅のしおり。
衣装、同じでした。

 

お昼11時を過ぎたころに走り始めました。長野県は涼しいと思っていたのに、暑い・・・そして走り始めて10分もたっていないのに、きつい勾配に気持ちが負けそうになります。だってまだ周りは畑、山道に入ってないんですよ。。
わたしは蛇行運転中。

 

湯沢林道に入ったところで、勾配がちょっと楽になりました。初日のコースは水場がないと聞いていたので、水場を発見してここぞとばかりに汲みました。

ちなみに水場は林道に入ってわりとすぐのところに2か所だけでした。トイレもありません。

 

舗装がなくなりました。ですがゴキゲンで走っていられそうなダートが続きます。

 

 

 

野田店長がタイヤの空気を抜いています。
タイヤがはねると走りにくいので、ダートを走るときは舗装路を走るときよりも多少空気圧を低めにしておくのだそうです。

 

 

閻魔橋まで走ってお昼ごはんを食べました。ここで林道の5分の2くらいでしょうか。
この橋から、きれいな渓谷が臨めましたよ!

 

 

橋から先の記憶は、ひたすらコレです。


押して、押して、押して、なんと4時間も、ひたすら歩きました。ところどころ乗ることができましたが、すぐに深い砂利にタイヤを取られてしまいます。

 

 

 

 

そして、いつのまにかタイヤサイドが。。。

パンクする前に発見できたのでタイヤブートで応急処置をしました。この日のタイヤはなんと全員エキストラレジェ。最新のエキュルイユがほとんどですが、今回のサイドカットはいつから使い始めたか不明の30Cだけでした。

 

 

そんなダートで、やぶ蚊にまとわりつかれたりもして・・・

めちゃバテているのがお分かりいただけますでしょうか。
誰も虫よけスプレーなど持ってきていませんでしたが、野田店長の常備薬の台湾製タイガーバームがよく効きました。耳の裏や首、足元にタイガーバームを塗ったあとは、噛まれずに済みました。夏の林道では、虫除け対策も必要ですね。1週間たってもここで噛まれた痕は赤いままで痒いです。

 

 

 

万座道路と合流したら、目指す峠までもうすぐ!

日暮れ、雨雲と追いつけ追い越せで、何度か霧雨にあいましたが、これはなかなか夏らしくて気持ちよかったです。

 

 

午後6時、地の果てみたいなところに着きました。


毛無峠という名前のとおり、なんにもないところです。この峠は「行き止まり」で有名だそうです。

 

 

 

毛無峠からは下り調子。どこからともなく硫黄臭が漂います。においはするのに、温泉街が見えてこないな、まだかなまだかなと思うころにようやく温泉街が現れました。午後7時に万座温泉へ到着。宿泊する宿に到着したとたん、雨がざっと降りました。
ラッキーでした。
 

***
2日目は9時スタート。夜ごはんも朝ごはんもバイキングを食べて満腹で出発。目指すは国道最高地点の渋峠です。
ジグザグ道を登ったあと、渋峠へ至る道の景色が最高でした!

 


 

 

 

白根山の噴火の影響でしょうか。噴煙が出ています。
すでに標高1800mの万座温泉からだと、渋峠までの登りはそんなにきつく感じませんでした。

 

 

日本国道最高地点。11時ごろに到着!

 

いったんぐっと下り、、、

 

また登ります。渋峠までの登りより、こっちの登りのほうがきついです。

 

 

 

休憩中。うん、やっぱりかわいい。。

葉っぱリングのことです。
はるみさんの自転車は、やっと製品化が出来た葉っぱリングを、なんとダブル仕様で!チョコの自転車のようにシングルで使用すると、もちろんスッキリまとまりますが、ダブル仕様にもできたらいいのにな~(欲しいな~)と考えていたところ、親方が出発前にはるみさんのER700にインストール!この葉っぱリング(そして、もう一つこの自転車のおもしろいところ)については、後日もう少し詳しくお伝えできるかと思いますのでお待ちくださいね!

 

さて、ふたつめの山田峠に到着したのはおなかが空いてくる時間帯。笠岳の山小屋は開いていませんでした。

またぐんぐん下ります。途中、眼下に見える山田牧場がとてもかわいかったです。

 

13時を過ぎたころ到着した山田牧場でお昼ご飯。こちらのお店で大盛りのタコライスをいただきました。店主の方にとても親切にしていただきました。とてもおいしかったです!

この先は、ぜんぜん写真がありません。下りは一瞬で、あっ!という間もなくゴール地点(=スタート地点)へ到着しました。
全行程はこちらです。

車は、事前にYOU游ランドにお願いして2日間留めさせていただきました。

 

あぁしんどかった!でもまた行きたいな。
毛無峠にて!
 

なっぱ

自転車旅行中に寄り道した場所や泊まった宿を旅程と一緒にご紹介します。全行程はこちら。

▼2~4日目

▼5日目

内陸から釧路湿原を向かって走りました。美幌からこのようなルートで釧路まで自転車で走りました。4日目、釧路~塘路(とうろ)までは輪行しました。塘路では連泊し、5日目の朝にもう一度自転車を組み立ててフロントバックひとつで釧路湿原をゆっくり堪能しました。
 
 
 
【1日目 新千歳から美幌】

美幌行きの電車は、前乗り前降りのワンマン列車でした。私のほかにもキャンプの装備も持った大荷物の自転車乗りが二人乗っていて、地元の高校生の帰宅時間とも重なり、車両はとても混雑していました。汽車に乗る前に車掌さんに「美幌で降りますが、自転車はどこに置かせてもらえば良いですか」と尋ねると、運転席横の荷物スペースに自転車を入れてもらうことができました。輪行するときは他のお客さんにも配慮しながら自転車の置き場所を考える必要があります。だいたい、ドア付近のこんなスペースに乗せます。どこに乗せるといいか分からないときは車掌さんに聞くといいと思います。
青葉荘 駅から一番近い宿。自転車は玄関の中に入れさせてくれました。素泊まり3,500円。美幌にはほかにも数件お宿がありました。
 
 
 
【2日目 美幌峠・屈斜路湖】
2度目の美幌峠&屈斜路湖。
美幌峠
美幌峠には美幌側から登るのがいいです。峠まで登ったら反対側にいきなり屈斜路湖が見えるからです。訪れた日はこんな様子でしたが・・・。


斜度がそんなにきつくないので、ゆっくり登っていればお昼には峠に着きます。峠のレストハウスでお昼ごはんを食べました。名物はあげ芋です。

屈斜路湖に突き出た和琴半島ではミンミンゼミが鳴いていました。後から気づいたのですが、北海道にミンミンゼミはここ和琴にしかいないそうです。不思議です。屈斜路湖畔には温泉がたくさん湧いていますが、ぜんぶ成分が違うそうです。これも不思議です。夕立ちのあと、さわやかな夕焼けを見ることができました。

コタン温泉 
屈斜路湖畔にある町営の共同浴場、200円。ライダーハウスぽんとから自転車で20分くらいです。すぐそばに無料の露天風呂があります。無料露天風呂というと人里離れた場所にばかりあって入浴するのに勇気が入りますが、ここは露天風呂の裏に民芸のお土産屋さんやレストラン、共同浴場があり、地元の方が管理してくれていてキレイなので、ひとりでも安心して入ることが出来ます。目の前は屈斜路湖。すっごくお勧めです!(上の夕焼け×自転車の写真のすぐ横が露天風呂なのです。)
レストラン&ライダーハウスぽんと レストランなので晩御飯に定食が食べられます。自転車乗りはお得なライダー定食540円がおすすめです。布団もあり、裏はすぐに屈斜路湖という最高のロケーション。きれいなライダーハウスです。素泊まり1,080円。
 
 
 
【3日目 虹別・多和平・標茶】
わたしのなかのthe北海道の景色というとこのあたりの丘の風景です。

多和平 酪農地帯・虹別の大展望スポットで、360度ぐるりと地平線が見えます。
まわりの丘はぜんぶ牧場なので、放牧されている牛や羊を見ながらのんびり過ごせます(写真の、一列に並んだ点々は牛です。帰宅時間なのでしょうか、急に自ら列になって歩き始めました)。レストハウスがあるのでお昼ごはんはここで食べました。キャンプ場でもあり、自転車で行ける範囲にお風呂がないのが難点ですが、とてもキレイなところです。道東の展望台というと開陽台が有名ですが、わたしは開陽台よりこっちの景色が好きです。
クレヨン工房tuna-kai 自然から色をいただいてクレヨンや水彩絵の具を作っている工房です。併設のショップではオリジナルのクレヨンや絵の具のほかに、店主の方の好みの雑貨が置いてあります。ここに再訪するのも旅の目的の一つだったのでした。
味幸園 中華料理屋ではありません。宿泊した木理さんのすぐ近くにある温泉です。赤い湯ですっごく温まります(とても熱い湯です)。

とほ宿 木理 カメラマンでもあり、カヌーイストでもある宿のおじさんがとっても面白いです。釧路湿原でのカヌーツアーもされています。夜はみんなでお喋りを楽しみました。一泊二食付5,400円。

 
 
 
【4日目 釧路湿原・コッタロ】
標茶~釧路まで自転車で走ったあとは、宿のある塘路まで輪行しました。夕方から雨予報だったので、なるべく早く釧路まで行こうと思いながら結局ゆっくり過ごしてしまい雨に降られました。市街地を走るときのほうが心細く感じるのは何故なのでしょうか。釧路駅に着いてほっとしました。



◎コッタロ展望台 湿原を流れるコッタロ川が近くに、大きく見えます。

釧路市湿原展望台 木道歩きができる展望台です。建物の中に入るには入館料がいりますが、木道を散歩するだけなら無料。木道の途中にある展望広場も十分に景色が良いです。
※このブログを書いている最中に、釧路湿原のおすすめスポットをきれいな写真でまとめたサイトを見つけました。出発前に読んでおけばよかったです。湿原のなかの水のあるところの木道を歩きたかったので釧路市湿原展望台ではなく温根内のビジターセンターに寄れば良かったです。
野生動物保護センター 釧路市湿原展望台から釧路市街地へ下る途中にあります。
掲示物などを見ていると、作った人のやさしいまなざしを感じることができてとても良い施設だったので時間が許せば立ち寄ってみてください。無料。
とうろユースホステル 塘路にはコンビニやスーパーが無いので要注意です。ユースでは、朝ごはんや晩御飯も頼むことができます。(ご飯の時間は決まっています。)
 
 
 
【5日目 釧路湿原・細岡・達古武(タッコブ)】
快晴!1日で5日分の日焼けをしました。風が強い日で、湿原の上を雲がどんどん姿を変えていくのを展望台から見ているのが面白かったです。蛇行する釧路川を上から見て、これが見たかった!と大興奮でした。初めてこの釧路川を見たときは、本当は川って真っ直ぐじゃないんだということに驚きました。日本の川で護岸工事をされていないところはここ以外にもあるのでしょうか?釧路川は今も少しずつ川の形を変えながら流れているそうです。


◎細岡展望台 釧路湿原でいちばん有名な展望台。展望台の手前に駐車場がありますが、展望台までそのまま自転車で行くといいです。レストハウスで休憩できます。

達古武湖オートキャンプ場/夢が丘展望台 「自転車か車じゃないと行けないから」とユースのお母さんに勧められた展望台。釧路川とJRをのぞむことができます。展望台まではキャンプ場から片道40分(徒歩。自転車不可)と距離があるので、ほとんど人が来ず釧路湿原をひとりじめしているような気分になります。達古武湖のそばに休憩できるテーブルとイスがあり、いつまでも座っていたくなるのんびりした場所でした。レストハウスもあります。


◎パスタアンドコーヒー・プレッツェモーロ ものすごく美味しいイタリアンが、塘路にありました!おそらく塘路で2軒しかない食事のできるお店のひとつです。
●とうろユースホステル(連泊) そういえば、塘路駅にレンタサイクルがあるのを見つけました。
 
 
 
【6日目 釧路湿原から新千歳】
釧路湿原のどまんなか塘路に泊まって一番良かったことは、早朝の釧路湿原を堪能できることでした。始発前の静かな線路にはエゾシカが群れで朝ごはんを食べにやってきました。タンチョウの鳴き声が響きます。6時から2時間、念願のカヌーに乗りました。カヌーは今まで乗った乗り物のなかで一番静かな乗り物でした。自転車で走ることのできる道や展望台から見る湿原とは全然違いました。目の高さが変わると景色が一変します。エゾシカの他に、カワセミを間近で見ることができました。豆粒ほどの大きさですが、タンチョウが湖の対岸を悠々歩いているのを見ました。予想以上に背の高い鳥です。ガイドさん曰く、カヌーは静かな早朝が動物にも会いやすくて一番良いよ、ということです。

9時27分塘路発の汽車で新千歳へ。塘路駅ではユースでお喋りしたほかの旅人や、カヌーのガイドさんまで見送ってくれてとても嬉しく、ちょっと寂しかったです。

◎カナディアンカヌー ユースのお母さんが一人でもカヌーに乗せてくれるところを予約をしてくれました(ユースでもカヌーツアーをやっていますが、予約がとれませんでした)。
◎和商市場 釧路駅で1時間、乗り換え待ちの時間があったので勝手丼を食べにいきました。
 
 
 

*****

今回初めて、自転車旅行で「連泊」をしました。要らない荷物はぜんぶ宿に置いておいて、フロントバックと万が一のときの輪行袋だけ自転車に付けて走るのは、身軽でとても楽でした。使ったフロントバックは、コンクールマシンがきっかけで生まれた軽量バックでした。「軽量バック」だから、小ぶりで、お散歩程度の荷物しか入らないと思っていたのですが・・・
 
 
予想外の容量があります!!!
 
 


写真は2日目のコタン温泉に行くときのバック。宿に入要らない荷物は置いてフロントバックひとつでお風呂にいきます。レインウェア、飲み物、ツーリングマップル、貴重品、着替え、お風呂道具を入れた状態です。実際にツーリングのシーンで使ってみて、この予想以上の容量の秘訣は、エクステンション仕掛けの上蓋(コンクールでA4サイズ・重さ3キロ相当の荷物を運ぶ必要があり、そのためのバックをと考えて生まれたのがこのフロントバックの始まりです)の他に、生地とバックの形にもあると思いました。軽量化するため薄手の帆布生地を使用してることと、角が四角ではなく丸みのあるデザインになっていることで、荷物を詰めたときの無駄なスペースが出来にくいんだと思います。荷物をぎゅうっと詰めてもかっこ悪くないところも気に入りました。
 
 
後ろポケットのマチが大きくとってあって、ここも予想以上に物が入ります。片方に雨カバーに使っていたスーパーの袋(現地で急きょ調達しました・・・)、片側には替えチューブ+カメラのフィルム1本を入れていました。
650ABのレール1本を入れた様子。まだスペースがあります。生地が薄いので、ポケットを使わないときはマチを折りたたんでポケットを平らにしておくことができます。ここも気に入ったポイントです。
 
 
バックの肩紐は、貴重品を入れる小さなポシェット(旅人宿は相部屋なので貴重品が入るくらいの小さなポシェットがあると便利です)と兼用していました。輪行中はポシェットの肩紐をフロントバックに付け替えて使っていました。

 
 
装着方法は、バックサポーター+バックの底のゴムです。革ワッシャーが二つ付いているところを引っ張るとゴムが出てきます。そのゴムをフロントキャリアの背もたれにひっかけるだけのとってもシンプルな仕掛けです。

 
 
使わないときは折りたたんでこんなに控えめなサイズになるのに、いざとなったら何でも収納してくれる懐の大きなグランボアの新フロントバック。本当に助かりました。
使わないときはぺったんこ。この薄さには驚きです・・・!
 
 
 
*****
 
 
 
ひとりで行けるかなと半信半疑でしたが、行ってみると出発前の不安も忘れて朝から夜まで本当によく遊んでいました。何かあったらどうしよう、の「何か」が起こらずに、トラブルなく旅が出来たからなのですが。。帰りの電車でしんみりツーリングマップルを見ていると、釧路川の源流は屈斜路湖にあることが分かりました。今回は川をめぐる自転車旅行をしていたんですね。じつはもう次に行ってみたいところがモクモクと生まれています。自転車旅行中ずっと見えていたあるところが気になって仕方ありません。「何か」があっても大丈夫なようにしっかり準備をして、また気軽に身軽に自転車旅行に行きたいなぁと思います。

 
 
アイズバイシクルは自転車旅行をしたい人を応援します!ここに行ってみたいなぁ・・・という思いが募ってきたら、自転車にまつわる不安なことはなんでも気軽に相談してください。旅の計画のお話を聞くことほどワクワクすることはないのですから!

なっぱ

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